第4章プロローグ「新たなる輝き」のあらすじ
「どこから来たのか どうして来たのか
どこまで行くのか どうして行くのか
わからないまま 漂っていた
たゆたう闇に流されて たどり着いた世界の名は――
パラミティア
ここは希望が生まれる国だと 姿なき声が言っていた」
ヴォイスのいざない
未知なる大地に降り立った主人公へ、姿なきヴォイスがささやいた。
「いまだ輝きの足りない君に、光の戦士にふさわしい新たな輝きを贈りたい」
この地で試練に挑めば、新たな力を授かる―――
そんなヴォイスの言葉に耳を傾ける間、なぜか主人公は常に身近に寄り添うはずのエコーの姿を見失っていた。
「あいかわらず いけすかない奴ね」
ヴォイスが話を終えると、目の前でいつものようにエコーが皮肉を言っていた。
主人公がどこに行っていたのか問うと、エコーは来てからずっと一緒だと不思議そうに返す。
「…そうか お前はいつもうるさいから、たまに黙ると見失うのかもな」
「はいはい ですよねー。 私を見失わないようにしっかり見つめてなさいな」
歩みを進めると、ヴォイスが語り掛けてくる。
「輝きが欲しくはないか」
「いらないとは言わない」
「君はひねくれ者のようで、身も蓋もなく裏表がない正直者だ。
しかし、カオスは正々堂々と挑んで勝てる敵ではない。
裏表なきままでは 君は勝てない」
火と水、風と土。
相反する力を操る術を学んだ【矛盾する存在】がこの過度にわかりやすいパラミティアという世界に変化をもたらすのだと言う。
ヴォイスは、その術を学ぶ試練に導いてくれるということだ。
矛盾を受け入れ、使いこなす力を得るため、主人公は試練に挑むのだった。
「さぁ、試練はまだ道半ばだ。新たな輝きを得るべく一層努力したまえ。」
「励むかどうかは俺の自由だ」
試練の最中、ヴォイスが鬱陶しく語り掛けてくる。
「おや?光の戦士としての自覚が足りないようだ。
皆に慕われる王女を城から連れ出して、決して安全ではない旅へいざなったのは君ではないか。
もしも王女の身に何かあればすべて君の責任になる。カオスより憎まれるだろう。」
「俺は世界を敵に回すわけだ」
「そうならないよう、励みたまえ」
試練を乗り越えた主人公は、新たなる輝きを手に入れた主人公にヴォイスはささやく。
「おめでとう、君は新たなる輝きを手に入れた。
しかし、借り物の力では世界は救えない。相反する力を我が物とした証をたててくれ。」
「まだまだ続きがあるわけだ」
主人公は2つのジョブを使いこなす力を手に入れ、その矛盾する力を我が物とすべく、試練に挑み続ける。
「真実とはたまねぎのようなもの、謎は解けたかな?」
試練を終えると、ヴォイスは試練の中で出題したなぞなぞの答えを問う。
「そんなものは見つからない。考え方次第でそれらしい答えをいくらでも思いつくからな。」
「私の考えとよく似ている。人は所詮、信じたいものを信じるしかない。」
「疑うことなど無意味とでも?」
「それで君らしくない。君は全てを疑い続ける事だ。
しかし、気を付けたまえ、真実とはたまねぎだ。核心に迫ろうと皮をむき続けると何も残らない。」
「あんたの屁理屈は流石だ」
「私の武器は言葉だけでね」
ヴォイスは続ける
「もはや私の体は舌すらも残っていないが、希望もある。
セーラ王女を守った君がカオスを討って、パラミティアを救う日を夢見ているのだ。
待ちわびているぞ、光の戦士よ…」
主人公の光の戦士への道は続いていくのだった。
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