【FFRK】私のレコードクロニクル-FF4-【366】

こんにちは、ナッツです！FF2周年を記念してレコードクロニクルが公開されています。FFシリーズの思い出を振り返る企画ですが、私も便乗してみようと思います！

以降、FF4シリーズのストーリーのネタバレ、続編やDSでの変更点等のネタバレを含みますので、ご注意ください。

私はFF4を振り返ってみたいと思うのですが、FF4はセシル、ローザ関連のイベントで「愛のテーマ」が流れるくらい、二人の純愛熱愛っぷりが凄まじいです。

後続のシリーズでも主人公とヒロインが仲良くなる、恋仲になる(なった？)のは多いですが、元祖FFシリーズ主人公カップル誕生はFF4が初です！

セシルは暗黒騎士故に色々と悩み、ローザもまた影からそっと見守っていたのですが…そんな奥手な二人が無事恋仲になるには、ある2人の人物のおかげとも言えます。今回私は、その愛のキューピット2人の内、最も不憫な彼の動向を振り返っていこうと思います。

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恋のキューピット

どちらも黒めの全身鎧の彼らですが、どちらも洗脳されていたという共通点があります。

ゴルベーザは悪役として効率的で卑怯な行動と取ったが故に、図らずも後に判明し和解する、実の弟セシルと美人がくっつくという結果を迎えます。

そしてカインは洗脳されてヒャッハーしていたら自分の想い人のローザと親友セシルがくっついたという結末を迎えました。

ゴルベーザについてはハッピーエンド？ですし、触れませんが…注目すべきはカインです。ゲーム中彼が幸せになる瞬間は、無いに等しいと思われます。精々洗脳中くらいしか彼は楽しそうではありませんでした。

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3人の関係

3人の出会いはシンプルでした

元々、身元不明な孤児でしたが、バロン王の庇護下に置かれたセシルと、父は竜騎士団団長だったものの、幼いころに両親を亡くしたカインが、セシルに「甘やかされていい気になっている」とつっかかった事で喧嘩になり、それを止めに入ったのがローザでした。

その後カイン、セシル、ローザは幼なじみとして過ごし、カインとセシルは親友にまでなります。それぞれ大きくなりバロン国の軍部に所属していますが、学友であった時期もありました。

いつから恋心があったのか？

セシル、ローザはお互いに想い合っている両片思いであり、ゲーム開始時から恋人かどうかはよくわからない状態になっています。ですがはたから見たら初対面の人からも「セシルの大事な人なんだね…」といわれる位にはバレバレです。

セシル自身もローザに対して「僕は暗黒騎士…君とは…」と考えているので、ローザからの恋心にも気付いているものと思われます。

一方カインも「親友の恋人(思い人？)を好きになってしまった」と苦悩する日々を送っていたのですから、かなり昔からこの関係性だったのではないでしょうか。

いい時期もあったのに

セシルが現れる前は、カインとローザの父親はどちらも竜騎士団に所属していたので、家族ぐるみの付き合いがあり、ローザはカインに親愛の情を抱いていたそうです。

まぁ、幼いころですし…ノーカウントでしょうけど、ローザに愛されていた時期が、カインにもあったのですよ！いや、別にそもそも嫌われていませんが、友達以上恋人未満というポジションが板に付きすぎただけで。今も愛されて信頼されています。

恨むに恨めず動けないカイン

親友は人望も厚く、バロン王に忠誠を誓う素晴らしい暗黒騎士です。そんな彼を愛する、カインの想い人ローザは、バロン随一の美人で、よく見ると結構セクシーな服を着た白魔道士です。

親友にも想い人自身にも自分の恋心を伝える事は出来ずに、いっそセシルが駄目な奴だったら良かったのに…そうしたら恨んだり、ローザにアプローチすることも出来たのに、なんて考えていたのかもしれません。

ですがカインは誇り高き竜騎士なので、結局の所セシルも恨めず、ローザにも何も言えずにストイックに真摯に、見守ることを選んだのかもしれません。

洗脳により手に入れた自由

真面目な性格が災いしたのか、気位が高いのか…恋心を圧し殺していたカインですが、ゲーム序盤でセシルとはぐれた後にゴルベーザの手により洗脳されてしまいました。

洗脳により悪意やら劣等感やらが増幅したのか、セシルを敵視し(やっと出来た)、想いのままにローザを物理的にかっ攫えました。かっ攫ったのはゴルベーザですが、カインは攫われたローザの側に大体います。

きっとこの時の彼は洗脳されているとはいえ「ローザが俺の隣に^^」ぐらいには思ってたのでしょうか。ローザにはご丁寧にギロチンやら装備されていますが、きっとそれでも嬉しかったんでしょう。洗脳コワイ。

洗脳が解けて悪夢の始まり

ローザ奪還のためにゾットの塔に乗り込んできたセシル一行に、ゴルベーザが撤退させられ、はずみでカインの洗脳が解けました。

自分のしてしまった事を悔やむカインですが、囚われていたローザも戦闘を仕掛けられたセシルも、この時とっても忙しかったのです！

そう、お互いの愛を(というかセシルが)ようやく！(ほぼ)言葉に出来たのです！そして再会を喜びながらいちゃつく2人から、そっと目を逸らすカイン。

あと10分遅ければ良かったものの、洗脳されている間の事を詫びるためにも、カインは恥を忍んで(かどうかは不明ですが)ローザに「君にそばにいてほしかったんだ！」というものの、沈黙のあとの「一緒にたたかいましょう」と応えるローザ。

カイン撃沈ですね。

そして黙々と旅をする

晴れて恋仲になったセシルとローザ、見守るリディア、…そしてカイン。その他諸々入れ変わるメンバー。

洗脳されていたとはいえ、特に弁明する事も出来ずに、洗脳中の自分の行動を元より誇り高き竜騎士カインは「自分の心が弱かったから…」などと後悔しつつも、世界平和の為に旅をしていました。

そして地底世界の封印の洞窟を抜ける所で、再び彼は苦悩の渦に巻き込まれます…！

正気とはなんなのか

お前の正気はどっちなんだ…と言いたくなるようなタイミングで、見事セシルを殴り倒し、大事なクリスタルを持ち、走り去る「正気」とは……。結局彼は、洗脳に2回も屈してしまいました。やはり親友と想い人の旅に同行するのはちくちくと心が痛んだのでしょうか。

DS版の追加要素の先頭キャラの「心情描写」により、封印の洞窟内で既に洗脳の魔法？を送り込まれており、抵抗していたのが判明しましたが、負けたようです。

再び仲間に

バブイルの巨人内で再び仲間に復帰するカイン。「また裏切ったら俺を斬れ」なんて格好いい事を行っています。エッジと謎の信頼関係は築けたものの、カインはやはり後悔まみれなようですね。

ローザはセシルに大々的に「あなたの側にいる！」宣言をしていますし、カインは洗脳(2回目)が解けた後も黙々と罪悪感を抱えながら世界平和を目指します。その後彼はゴルベーザにもゼムスにも洗脳されることなく、エッジに斬られることもありません。

無事に世界平和を迎えてEDに…

ラスボス(ゼムス)を倒し、世界(地上世界等)と月(ゴルベーザが寝てる)が平和になったので、晴れてセシルはカインの推薦でバロン国王になり、ローザとの結婚式をあげることに。

しかし…2回も洗脳のせいとはいえ、親友や仲間たちを裏切ってしまったカインは「父を超える竜騎士になれれば、バロンに戻れる気がする…」と言って試練の山 に引きこもって で修行を積むことに…とストイックですねぇ。

ゲーム中終始不憫で可哀想ですが、本来武人気質で芯の強い竜騎士だと思うので、山にこもらずにお嫁さん探ししてもよかったと思うのですがね。自分のしてしまった事が許せなかったのでしょう。真面目です。

追加ダンジョンでも可哀想

GBA版に収録されている追加ダンジョン「月の遺跡」は、全キャラの追加装備と奥義入手ができ、新イベントが見れます。それぞれのジョブタイプに合わせた試練なのですが、カインはぼっち参戦な挙句に、どんどん追い詰められ、只々カインが可哀想なだけのイベントでした。

カインの無意識の欲望、願望が投影されているダンジョンのようですが、最終的にセシルと戦うかどうかなのですが、はいを選ぼうと、いいえを選ぼうと、クリアした所でカインもプレイヤーもしょんぼり顔になるだけなんですよね…

カインは本心ではなく自身の弱さを否定すると言うものの、やたら出てくる沈黙とラストのカインが自分に言い聞かせているようなセリフが重いです。

続編では色々と救われるから

続編のFF4TAでは、立ち位置がガラリと変わり、複雑な心境だろうけれど、結構熱い展開を見せてくれます。しっかりと折り合いがついて、本当にカインは真っ直ぐなんだなぁ…と思えるストーリーなので、是非プレイしてみてください！

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