【ライブレポート】バ美肉ナイトクラブ in 渋谷 「ハロウィンの特異点に行ってきた」
アルテマ攻略班
日本のハロウィン...恐らく日本で1番盛り上がりを見せるのは渋谷だろう。盛り上がりというか、もはや「カオス」と言ったほうがしっくりくるかもしれない。そんなカオスなハロウィンの渋谷で、更にカオスなイベントが開かれることになった。
バ美肉ナイトクラブ in 渋谷【PANORA × SHOWROOM】
バ美肉、それは「バーチャル美少女受肉」の略である。難しい説明は省かせてもらおう、つまり、"見た目美少女だけど中身がおじさんのVtuber"と認識してもらえれば、初見の人は入りやすい。
僕は職業柄、「バ美肉」の存在は知っていたし、イベントに登場する御三方ももちろん知っている。だが、「バ美肉」の良さを説くほどの感性はなかったし、そもそも生放送などを見ていてもバ美肉が可愛いとは思ったことがなかった(もちろん見た目は可愛い)
「いや・・・・中身男やん」
全てこれ。全てがこれで片付いていた。この邪心とも誠心ともいえる思考が、バ美肉への入口を固く閉ざしていたのだ。僕は是非この機会に入口をぶち壊したい、新たな世界に行きたいと強く願いこの日を迎えた。
男の世界へようこそ
僕が参加したのは夜の部、忙しい渋谷駅から会場までは、普通なら5分もかからない道のりなのだが、この日はハロウィンということもあり30分もかかってしまう。カオスからカオスへ、人混みに酔いながら「生きて帰れるのか」という思考が頭をよぎる。そして30分の死闘の末、異様な空気を醸し出す会場へと辿り着いた。ついに僕はアンダーグラウンドの扉を開ける。
男・男・男!!!!
僕はとんでもねぇ勘違いをかましていた。「中身が男のVTuber」ということは、女性のファンも多くいるんじゃないのかと。会場を埋めつくすのは、目をギンギンさせた男達。「生きて帰れるのか」、再び頭をよぎった。
バ美肉誕生秘話
19時。ついにバ美肉ナイトクラブ夜の部が開催された。主役の竹花ノートさん、魔王マグロナさん、兎鞠まりさんの挨拶が始まり会場はヒートアップ。司会の広田さんから「バ美肉の始まり」についてマグロナさんへ話を振っていた。
──広田さん「バ美肉の始まりについてお聞きしてもよろしいでしょうか!」
マグロナさん「ち、ちがうんですぅ~」
会場「可愛いぞおおお!!!!うおおおお!!!!可愛いいいいいい!!!!!!!!」
何が起こっているというのか。
俺であっても見逃していた状態である。そういうノリなのか、何かのツボを捉えたのか、「おい、おめーら、中身はおじさんだぞ!」脳内で叫んでもそれは届かない。この会場はすでにバ美肉に魅了され、バ美肉に支配された空間なのだ。
バ美肉の始まり、マグロナさん曰く6月に開催された「バーチャル美少女セルフ受肉おじさん女子会ワンナイト人狼」にて、冗談でバ美肉おワ人狼と略していたらいつのまにか周りが「バ美肉バ美肉」と言い出したとのこと。
マグロナさん「なんでこんな可愛くない言葉...」
「自分は悪くないんですぅ!騙されたんですぅ!」
とは言っていたものの、このイベントを開催したマグロナさんが「バ美肉」を生み出したきっかけと言っても間違いではないだろう。ちなみにこの業界において「セルフ受肉」を「受肉」という使い方をしたのは月ノ美兎委員長とのこと。この辺詳しい人いたら教えて欲しい。
バ美肉のコツ
──広田さん「バ美肉のコツがあれば教えて欲しいです!」
「バ美肉のコツ」ってなかなかのパワーワードじゃないか。コツってなんやねん。そう思っていました。
マグロナさん「顔は可愛く描こうな」
自分のモチベーションに1番直結するのがビジュアルらしい。確かに言われてみれば、自分が可愛いと思ったキャラが動くことにより、テンションは上がる。それはバ美肉に限らず言えたことだが、この言葉がサラッと出る辺り、さすがといったかんじ。
──広田さん「まりちゃんは可愛く見せるコツがあったりしますか?」
まりさん「兎鞠の動きを見てもらえればわかるんですけど、左右に大きく揺れるようにすると、小さい手はビジュアル的には凄く可愛くなる、かな?」
マグロナさん「そこまで計算して兎鞠まりという女児をやってるわけですよ」
まりさん「そりゃっだって可愛い動きしたいじゃん!!!」
お気付きだろうか。僕はこの時すでにこのトークに釘付けである。え?なに?おもろすぎん?
──広田さん「じゃあ最後にノート先生にもバ美肉のコツ聞いてもいいですか?」
ノート先生「勢いでーす」
「ほんとにこれが1番大事だと思う」
これはバ美肉を始める上で極論なのかもしれない。正直勢いがないと始められないような気がする。
まりさん「あと、準備中にな、ずっとなってる人もったいないからな。立ち絵できたらすぐデビューしちゃおうな。」
「バ美肉の醍醐味として、成長過程もね味わいだからさ、みんなに進化してる過程を見てもらうってのも1つのコンテンツとして楽しいから。」
全国のバ美肉準備中の方々、さぁ勢いでその「準備中」を取っ払ってみてはいかがだろう。準備は重要だが、バ美肉をする上ではそれ以上に勢いが大事なのかもしれない。
広田さん「いやーさすがですね。おじさんがおじさんにバ美肉を勧めるというね。この言葉がきっかけで会場にいる全員がバ美肉してしまうかもしれません!」
それは勘弁してください。
バ美肉kawaii決定戦
「バ美肉kawaii決定戦」というまたカオスなコーナーが始まった。ちなみに昼のコーナーで1位を取ったのは兎鞠まりちゃんで、「クイーンなのか王者なのかなんなのかよくわからないですけど」確かにそれは僕にもわからない。だが、1つ言えるのはこの企画に対して「男が可愛いこと言うのかよ」という邪心は少なくとも消えていた。
清められてきたのか、毒されてきたのかは、わからない
テーマは「癒やし」ということで、今から僕はこの御三方に癒やされることになった。僕は少しドキドキしていた。トップバッターはディフェンディングチャンピオンの兎鞠まりちゃん、「やりますかぁ、兎鞠はハイブリッドで喜ばせにいきますよ」さすが王者、風格が違う。
「みんなお仕事お疲れ様、兎鞠今日は、帰りたくないなぁ、ダメかなぁ?」
お仕事お疲れ様からの帰りたくないの鉄板コンボ、トドメにダメかなぁのフィニッシュブローで短い中にもテクニカルポイントは高い。まだ付き合いたての女の子が泊まりに来たシチュエーションだと勝手に認識。観客は湧いた。
続いては、ノートママのターン。
「今日もお疲れ様です。ご飯にする?お風呂にする?それとも...竹花にしますか?」
きました。この流れ。わかっていても破壊力は強烈。まりちゃんとは違い、元々距離感が近い間柄でしか言えない言葉だ。観客は、湧くというよりかは、発狂していた。
最後は、魔王マグロナちゃん。
「お疲れ様ぁ。ポンポンしてやるぞぉ。こういうのって彼女にしてもらうんじゃないのかぁ?」
・・・
・・・・
・・・・・
・・・・・・この後聞き取れませんでした。誠に申し訳ありませんでした(全力どけ座)
とにかく湧いた。聞こえないぐらいに湧いた。いやこれは観客をディスっているのではなく、そのぐらい会場が盛り上がった証拠なのだ。興奮が止まらない。最後までもたないんだ、心が。
・・・
・・・・
最後まで聞き取れなかったマグロナちゃんが優勝!!!!!
誠に申し訳ありませんでした(2回目)
いやしかしノートママもまりちゃんも十分破壊力はあった。誰が優勝してもおかしくない戦いであった。ただ、マグロナちゃんが1歩先を行ったのだ。聞こえなかったけど。誠に...申し訳ありませんでした...(3回目)
まりちゃんが「夜のほうだとちょっとスケベになるね」と仰られた。よって、夜の部の優勝者は王者でもクイーンでもなく「夜の女王」という称号が与えられたのだ。確かにマグロナちゃんの夜の女王感は半端ない。見た目の話だけど。
まりちゃん「おじさんにこんなこと言わせて何がしたいんだ?」
まりちゃんのこのパンチラインで「バ美肉kawaii決定戦」は幕を閉じた。
質問コーナー
直接質問ができる質問コーナーが開催された。実質お話ができるともあって、広田さんがコーナーの説明をしている時点ですでに挙手をしている人がいた。そして2人目の質問者がぶっ飛んでいた。
「まだ質問決まっていないのに手あげてしまいました!なので、愛を叫ぶだけでも大丈夫ですか?」
もはや質問じゃない。だが会場は大盛り上がり。
「竹花!俺じゃダメか!!!!!!!?」
ノートママ「いいんじゃない...かな?」
大きな愛をぶん投げられたママは、大きな愛で包むという聖母の対応で会場は湧いた。質問はこれをいれた2つで終了。正直もっと聞きたい気持ちはあったが、時間の関係上質問コーナーはこれにて終了した。
バ美肉検定の答え合わせ
夜の部の最初にバ美肉検定というバ美肉の知識を競う検定が行われていた。検定では、それぞれ3人の中から推しを記入する欄があり、それぞれのトップが賞品を受け取れるとのこと。そして、問題の中には大喜利が組み込まれており、それぞれ面白かった人と面白くなかった人がプレゼントを貰えるという画期的なシステムだ。
実質面白くなかった人は公開処刑されるようなものなのだが、面白くなかった人も正直おもしろかった。胸を張れ!!!しかし、おもしろくなかった人に選ばれた人5人は、会場に貼ってあるポスターがプレゼントされたので、結果オーライ。面白くなかったことに胸を張れ!!!
そして、1番面白かった人は、サイン入り足つぼマットをプレゼント!
正直欲しいのかと言われれば微妙なところだが、サイン入りとなればプレミア物である。踏むことを許されない足つぼマット、エモいじゃないか。そんな感じでバ美肉検定も大盛り上がりで終了した。
あっという間の1時間
こうしてバ美肉ナイトクラブ夜の部が終了した。コーナー終了後は、チェキを撮ったり、お話をしたりと交流が行われた。
時間を忘れるぐらい楽しんだし、なんなら御三方が可愛くてしょうがなかった。なんだろ、この禁断の愛感、なにかいけない感情を抱いているような感じがぞわぞわするというか...。
最初の方は、このイベントは「バ美肉」を愛しているものが楽しめるマニアックなイベントだと認識していたが、それは間違っていた。「バ美肉」の良さを伝えられる、いわば布教できるイベントだと感じた。それに至るまでは、ゲスト3人のトークだったりポテンシャルの高さはもちろんだが、ファンの方が素晴らしい。鼻息は荒く、興奮は隠しきれていなかったが、みんなマナーが良くて、とてもあたたかい空気が常に漂っていた。
というか、普通にトークがおもしろい(笑)
普段は正真正銘、女の子のまごうことなき美少女VTuberばかり見ているが、今後バ美肉の配信もチェックしていこうと思う。レッツゴー沼!ありがとうございました。
※淡い記憶を頼りに書きましたので、間違ってる箇所があればTwitter等でご指摘ください