【インタビュー】江戸レナがオリジナル楽曲や3D化に向けたクラウドファンディング「天下逸品 ぷろじぇくと」を始動

江戸時代からタイムスリップし、現世でVSingerとして活動する江戸レナ。2019年8月にリリースされた「Super Duper」、9月に開催されたVtuber歌うま選手権決勝出場など、着実に知名度を上げてきている注目のVSingerだ。デビュー曲の「Super Duper」では、キャッチーなメロディと癖になるフレーズが特徴的。そんなデビュー曲では世界的に注目されているトラックメーカーKOTONOHOUSEとのいきなりの共演で界隈を驚かせた。

「彼女は一体何者なのか？」

ファンを名乗る「えどれなー」でさえもそう思う人は少なくないはずだ。綺麗で力強い歌声、魅力に溢れた彼女にはまだ謎が多い。そんな彼女は、オリジナル楽曲を新たに2曲控え、新3Dモデルを含んだプロジェクト「天下逸品 ぷろじぇくと」を実施している。今回はまだまだ謎の多い「江戸レナ」がどういう存在なのか、今後の展望を含め話を聞くことができた。

Twitter：https://twitter.com/edo_lena
YouTube：https://www.youtube.com/channel/UC0Qt-ycVvKBcP5J_Xz44zTg

人と違っても自分がやりたいとか面白いと思うことをVTuberという文化から発信していきたいです

―VTuberを始めたきっかけを教えてください

江戸レナ：実はレナは江戸の音音(ネオン)城の歌姫で、江戸時代からタイムスリップして現世にやって来ました。VSingerという存在がこの時代に存在していることをカラクリに強い友人から教えてもらってから、お城は狭い世界だったということに初めて気づいて...。あとは、日本だけじゃなくてこの時代(現世)だからこそ世界中の人に受け入れられることを何か成し遂げたいとずっと思っていたので、VSingerという存在になって歌を届けたいって思いがありました。日本の文化、ぽっぷかるちゃーっていう形で届けていきたいと思っているのじゃ！あ、思ってます！

―カラクリに強い友人...ですか

江戸レナ：そうなのじゃ！その方にタイムマシンを作ってもらって現世に来たのじゃ！あ、ごめんなさい...テンション上がっちゃうと「のじゃ」が出ちゃうんです...！頑張って現代語でお話します！

―(のじゃ...)活動方針的なものを教えていただけますか

江戸レナ：世界中のえどれなー(ファンの愛称)を江戸レナの歌パワーである「えどれなりん」で幸せにしたいです。この時代ならレナのえどれなりんという情熱を世界に届けられるのではないかと思ったからです。
あと歌舞(かぶ)いていきたいです！歌舞くというの傾く(かぶく)。レナの中では普通ではない、異端を恐れず己を貫く精神を指しています。Vってレナ的に最高に令和の日本らしく歌舞いてる文化だと思うんですよね！

―歌舞く！斬新でインパクトある表現だと思います

江戸レナ：ずっと人と違うことをやるのが好きでした。なんか「頭おかしい」みたいなものがずっと好きだったし笑、普通のことじゃない、人と違っても自分がやりたいとか面白いと思うことをVTuberという文化から発信していきたいです。今はまだ新人ってこともあって少し謙虚な感じではあるんですが、精神はロックだし、これから徐々に自分のやりたいことをどんどん貫いていきたいです！

―今後挑戦していきたいことはなんですか？

江戸レナ：レナはVSingerなので歌で表現していきたいと思っているので、世界中のえどれなーさんと繋がれる楽曲を制作していきたいです。どんな音楽だったら世界の人に受け入れてもらえるかを常に考えています。ロックも好きだし、ダンスミュージックも好きなんですけど、でもそれを私が歌うことの意味や楽曲の方向性が一致するところに向かって頑張りたいと思っています。それが1番挑戦していきたい部分です！

―世界の人に受け入れられるために具体的に意識してることはありますか？

江戸レナ：日本だけじゃなくて世界中の人に届く何かをって思っていて、今は日本語でも歌詞を書いているんですけど、全部英語で書くっていうのも考えています。そういう意味では「Super Duper」をKOTONOHOUSEさんにお願いしたのも、世界を意識したスピリットのある人達と曲も作りたいという思いがあったし、別に曲に限らずファッションやビジュアルイメージもそうだし、MVもそうだし、VSingerが世界の人に向けてそうやってやってるってのをどんどん見せていきたいと思っています！

―今後コラボしてみたいVTuberはいますか？

江戸レナ：たくさんいます！YuNiさん、AZKiさん、銀河アリスさん、MZMさん、ミディさん、Marprilさん、バーチャルねこさん、ぼっちぼろまるさん、キミノミヤさん、あそびりんさん、おめシスさん、夜子バーバンクさん、夜乃ネオンさん、乾伸一郎さん、他にもたくさんいらっしゃいます....！VSingerという存在をYuNiさんから知ってYuNiさんの次に好きになったのがAZKiさんで、最初にYuNiさんを見た時すごく可愛い！という印象があって、AZKiさんの場合はカッコいいという印象を受けました。MZMさんと銀河アリスさんに関しては、とにかく楽曲がカッコいいです！ダンスも映像もすごくて、普段は面白くて...みなさん各々の強みを最大限に活かしていらして大好きです！

レナはVTuber界のレディー・ガガさんになりたいです！

―好きな音楽や影響されたアーティストを教えて下さい

江戸レナ：Lady Gagaさん、Zeddさん、Kylie minogueさん、Caely Rae Jepsenさん、Perfumeさん、Yunomiさん、Teddy Loidさん、初音ミクさん、kzさん、ONE OK ROCKさん、 Superflyさん、椎名林檎さん、MIYAVIさん、BLACKPINKさん...すみません他にも数え切れないくらい、たくさんいます...(笑)

―ジャンルでいったらどうですか

江戸レナ：ジャンルは簡単にまとめると、ロック、EDM、ヒップホップ、ソウルが好きです！長唄も好きです。

―この中でも特に影響を受けた人って誰ですか

江戸レナ：生放送でも言っているんですが、レナはVTuber界のレディー・ガガさんになりたいです！ガガさんは基本80年代のロックをベースに現代で言うとエレクトロやポップなどほんと色んな音楽を取り入れて、ファッションとアートを融合して表現されているアーティストだと思っているのでレナも色んな音楽や文化に触れて発信していきたいと思っています！なので、1番影響を受けているアーティストはレディー・ガガさん。むしろレナと同じ志というか、同じ思いを持った国内のアーティストさんがいればどんどんコラボしたいです...！歌手の方でもトラックメーカーさんでも事務所や企業さんでも！

―VSingerとして最終的な目標はなんですか

江戸レナ：海外フェスに出演して世界の江戸レナになりたい、国内のトラックメーカーさんとコラボして出演したり海外のDJの方とのコラボもしたいです！夢は大きく持ちたいのじゃ！日本のVSingerという文化を広めたいです。それで言うと、キズナアイさんとW&Wさんとのコラボ曲は本当に歓喜しました。あ、親分はこういう展開でやっていくんだ！みたいな感じで。海外の人達に向けて日本のVTuberであるキズナアイさんがこの楽曲を持って魅せていくんだって。

―初のオリジナル楽曲「Super Duper」はどのような経緯で作られた楽曲ですか？

江戸レナ：まずレナが現代に来てから音楽レーベルのKAWAII WASABIと出会うところから始まるんですが、レナが世界の人達に音楽を届けたいみたいなことを言っていて、自分達もそういう視点でやってるから一緒にやろうという流れになったのが全ての始まりでした。そこでKOTONOHOUSEさんを紹介されて一緒に曲を作ることになりました。それが「Super Duper」です。

すごく簡単に言うと出会えてめっちゃ嬉しい！最高！って曲です！

―では「Super Duper」に込められた思いを聞かせてください

江戸レナ：「Super Duper」がレナにとって初めてのオリジナル曲だったので、現世のえどれなーのみんなとこれだけたくさんのVTuberが存在する中で巡り会えたことの喜びを表現しました！「Super Duper」って言葉の意味が「めっちゃ最高―！」みたいな意味なので、すごく簡単に言うと出会えてめっちゃ嬉しい！最高！って曲です！笑 これだけたくさんのVTuberがいるのにレナと巡り会ってくれたってほんとに奇跡だと思うんですよ。

―制作秘話などあれば教えて下さい

江戸レナ：「Super Duper」はレナにとって初めてのオリジナル曲のレコーディングだったので、どういう風に歌うかをめちゃくちゃ悩みました...声の出し方もそうで、この部分はこんな感じで～とかKOTONOHOUSEさんと相談しながら形にしました。あと、レナは健康オタクで普段から漢方を飲んでいるんですが、レコーディングの時にレナが漢方を飲みだすとみんなに漢方臭いって言われて...！笑 でも漢方を飲むとめちゃくちゃ元気が出るので、後半疲れてくると「漢方飲んで漢方飲んで」ってみんなに言われました笑

楽曲に関しては、レナは今回初めてメロディと歌詞を担当させて頂いて、心に残るようなものを作るっていうのをまず考えなくちゃいけないと思っていて、キャッチーさを曲の色んな箇所に散りばめたりすることを制作中は意識しました。「Super Duper～♪」の間に「やったー！」って声を入れてたりとか色々考えました。KOTONOHOUSEさんからも表題曲としてはかなりわかりやすい感じで良いと言って頂けたので、安心して制作を進めることができました。

Super Duper - 江戸レナ Edo Lena (Prod. KOTONO HOUSE)

―すごく細かい部分まで工夫がされているんですね

江戸レナ：そうですね。あと、楽曲自体はKOTONOHOUSEさんから最初3パターンぐらい曲をいただいて、「どれがいい？」って言われて、今の「Super Duper」の楽曲を選んだ感じです。

―今後どのような楽曲を出していきたいですか？

江戸レナ：日本のえどれなーのみんなと一緒に世界に行きたいので、それを実現できる楽曲ってどういう形なのかレナなりに試行錯誤してチャレンジしていきたいと思うのじゃ！

―今後KOTONO HOUSEさんとの楽曲のようにトラックメーカーさんとのコラボ曲など出していく予定はありますか？

江戸レナ：あります！Hylenさん、それからAZKiさんのオリジナル曲も担当されたスクランブルズの田仲さんと予定してます。まだあるかもなのしれないのでそちらも楽しみにしていて欲しいです！

「NEO KABUKI」

「Rebellion - Breakin’ Down」

歌、音楽の力で国境を超えていきたいと思っています

―VTuberとしてどのような展開を考えていますか？

江戸レナ：実はそろそろ第二章に突入したと思っています。今まではレナの手弁当でただがむしゃらに突っ走って来たけれど、レベルアップして、レナにしかできないことをやっていきたいです。

その一環として、11月1日(金)から世界に通用するつよつよ3Dボディを手にいれるため、江戸レナ初のクラウドファンデングをすることになりました！これは江戸レナ自ら応募して合格したオーディション、Balusさん、CAMPFIREさん、池袋HUMAXシネマズさん共同主催の「TUBERISE!(チューバライズ)」というプログラムで、今はその目標達成に向かって最大限の準備を頑張っています！たくさんの方に応援していただきたいと思っています！この記事を読んで下さっているあなた！これも何かのご縁です、ご支援のほど宜しくお願いしますのじゃ♡

―新曲やクラウドファンディングなど活動において目が離せない存在になってきていると思うのですが、活動を初めて苦悩したことはありますか？

江戸レナ：今年の夏いくつかオーディションにも応募したりしていて、その1つで、先日、作曲家VTuberミディさん主催の「VTuber歌うま選手権」の決勝戦に出場させて頂いたのですが、そこですごく痛感したことがあって、VTuberはもっと可愛いく振る舞ったほうが人気がでるんじゃないかとか、可愛いくないといけないんじゃないかとか、個性ってなんだ！とかそういうことをすごく悩んだりしていたんですけど、そこに悪くも振り回されていた部分があったなっていうことに「VTuber歌うま選手権」を通して気付かされました。それには理由があって、みんなは「可愛いを極めるプロ」だったからなんですよ。もちろんみんな、可愛いだけではないけれど、自分の声の個性を最大限に表現されていて、レナは別に可愛いを極めるプロではないじゃん！っていうのに気付かされて、「レナはVSingerだった」って意識できるようになりました。可愛いを求められているんじゃなくて、レナらしい音楽、レナらしく歌うこと、レナらしい見せ方とかそういうことをもっと絞っていこうと思えるようになりました。

―最後にファンのみなさんに向けてお願いします

江戸レナ：レナは歌、音楽の力で国境を超えていきたいと思っています、なんだか新人の理想の戯言のように、大きなことを言っているように聞こえるかもしれませんが令和の時代、もしももっとかぶく仲間が見つけられたら決して不可能なことではないと思っています。二曲目のオリジナル曲はそんな気持ちを込めて制作したので楽しみにしていて欲しいです。

TUBERISE!「天下逸品 ぷろじぇくと」

"VTuberのやりたい"をみんなで叶えるプログラムTUBERISE!より、 「江戸レナ 天下逸品 ぷろじぇくと」が11月1日に公開された。このTUBERISE!というのは、3D化やMV、ライブなど池袋HUMAXシネマズやバルス株式会社の協力の下、CAMPFIREによるクラウドファンディングでアーティストとファンが一緒に企画を実現するプロジェクトとなっている。

TUBERISE!詳細はこちら

ストレッチゴールでは「オリジナル楽曲→3Dモデル→MV制作→ワンマンライブ」という流れで、まずはオリジナル楽曲を目指します。

天下逸品 リニューアル 江戸レナ三面図

新しいデザインでは、イラストレーターのハルユキさんが担当しており、江戸時代、姫、音楽、愛、猫、サイバーストリートをテーマにした「天下逸品もでる」となるようです。

※実制作の過程で一部変更の可能性もあります

このインタビューをきっかけに、彼女の歌を聞いてみてほしい。彼女の見ている世界は新人という枠をとっくに超えている、筆者はインタビューを通してそう感じることができた。彼女に限ったことではないが、ライブは楽曲がある程度増えてからでもいいし、オリジナル曲もゆっくり温めて制作してもいい、別に焦らなくてもいい。ただ夢への一歩を踏み出すきっかけはそう転がっているわけではない。少しでも共感できた人はぜひ彼女とともに夢を叶えてみてはいかがだろうか。

天下逸品 ぷろじぇくとはこちら