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『英雄伝説黎の軌跡』プレイレビュー！大ボリュームで展開する濃厚な人間ドラマ

アルテマ攻略班

最終更新：2023年9月25日 13:25

「英雄伝説黎の軌跡(クロノキセキ)」は、2004年から続く「英雄伝説軌跡シリーズ」の第11作目にあたるPS4のRPG。主要キャラの魅力を余すところなく描写する丁寧なストーリーや、アクションバトルとコマンドバトルの双方を取り入れた独特の戦闘システムが特徴的な作品です。

過去作を知っていると楽しめる要素もありますが、主要キャラが一新されているためシリーズ未経験の方にもおすすめできます！

「英雄伝説黎の軌跡」とは

「英雄伝説黎の軌跡」は、日本ファルコムから2021年9月30日に発売されたPS4ソフトです。美麗なグラフィックに豪華な声優陣、そしてスピーディで爽快感のある戦闘と、戦闘内外問わずたくさんの魅力に溢れています。

主人公が経営するアークライド解決事務所に1人の少女が訪れたことをきっかけに、世界全土を巻き込む大事件の解決に乗り出します。

本作のメインとなるのは8人のプレイアブルキャラ。仲間キャラ達はそれぞれの事情を抱えながらもアークライド解決事務所に集まっていき、共通の目的のために戦います。

1人1人の性格面の描写や背景の掘り下げが非常に丁寧で、ゲームをクリアする時に「もっと一緒に冒険したかった……」と寂しくなるほど好感の持てるキャラばかりです。

ストーリーを進めていくと、過去の軌跡シリーズのキャラが登場するサプライズ演出も。過去作のキャラがストーリーの中心になるわけではないので、過去作をプレイしたことがない方にも違和感なく楽しめます。

ファンサービスでありながら新規プレイヤーへの押し付けにならない、絶妙な活躍ですね。むしろ本作をクリアした後に過去作を遊びたくなるかもしれません。

本作の主人公となるヴァンは「裏解決屋(スプリガン)」と呼ばれるなんでも屋で、時に探偵のように、時に賞金稼ぎのように表社会や裏社会の人を手助けします。

序章の時点で既に頭の回転の早さや機転の良さが際立っており、本作のヒロインである少女が「この人に任せよう」と信頼するのも納得のキャラクター性です。

▲訳あってレジの金を盗んだ青年にどうやってお金を返させる？

ストーリー中では至る所に選択肢が登場し、プレイヤーの選択によってストーリーが分岐します。正義の味方らしく王道な選択をしてもいいですし、解決のために手段を問わないダークヒーローのように振る舞っても問題ありません。

主人公の振る舞い方によって協力者が変わることもあるので、選択肢は慎重に選びましょう。警察と協力する展開かと思いきや、選択肢によってはマフィアと共闘することも？

裏社会にも人脈を持つヴァンですが、決して怖い人間ではありません。裏解決屋として依頼人に対しては真摯に接しますし、仲間キャラへの態度も面倒見の良い兄貴肌が感じられます。

ストーリー中は優秀な頭脳と優れた状況判断能力で話を進め、本筋から少し離れた部分では車や甘いものに目がない親しみやすさを見せる、とても好感の持てる性格です。

本作は敵との戦闘に重きが置かれたRPGですが、戦闘システムが2種類用意されています。

フィールドバトルは、フィールド上を移動しながらそのまま戦闘に突入するシステム。○ボタンで攻撃、×ボタンで回避などアクションゲームが得意な方におすすめです。

□ボタンを押すことで、フィールドバトルからスムーズにコマンドバトルに移行できます。

コマンドバトルは、従来の作品に近い一般的なRPGのシステム。アーツ(魔法)やクラフト(戦技)、ブーストなど通常攻撃以外の様々な攻撃手段を使って戦えます。

得意なバトルシステムを中心にプレイするのがおすすめですが、フィールドバトルで敵をスタンさせてからコマンドバトルに入るなど、2つの戦闘システムを活かすことで有利に戦えることも。

難易度	難しさ
VERY EASY	戦闘がサクサク進むバランスです。ストーリーを楽しみたい方に。
EASY	気軽な戦闘が楽しめるバランスです。初心者向け。
NORMAL	歯ごたえのある戦闘が楽しめます。基準となるバランスです。
HARD	戦闘がかなり厳しくなります。上級者向け。
NIGHTMARE	少しの油断が命取りとなる厳しいバランスです。超上級者向け。