パニパニの魅力を角田PMへ単独インタビュー【単独取材レポート】
アルテマ攻略班
PaniPaniのプロジェクトディレクターの角田亮二様単独インタビューの内容をまとめています。PaniPaniのゲーム内容についてはもちろん、カプセルシステムや角田様ご自身の経歴などにも踏み込んだインタビューをご覧ください。
角田亮二PMへ単独インタビュー
PaniPani-パラレルニクスパンドラナイト-(以下、PaniPani)のプロジェクトマネージャーである角田亮二氏に、PaniPaniの魅力やシステムに関する質問などを単独取材させていただきました。
少し変わった課金要素を導入した理由やゲームの没入ポイントなどを徹底インタビューしました。ぜひご覧ください。
3DCGデザイナーからプロジェクトマネージャーへ転身
コロプラに入るまでの経歴を教えてください
コロプラに勤める前は、ゲームとは無関係の映像制作会社で3DCGデザイナーとしてTV番組やTVCMなどの映像を幅広く制作していました。
前職でUnity(ゲームエンジン)を扱うことがあった際、スマートフォンの普及もあり、Unityでゲームを作れるんじゃないかという気軽な気持ちで個人レベルのスマホゲームを作っていました。
そんな時、大学時代の先輩の浅井Pから声をかけていただき、コロプラに入社しました。
入社後はどういった仕事をなされていましたか
コロプラに入社後はグラフィッカーとしてライトアプリ(落としきりのゲームアプリ)を制作していて、そこからの流れで「魔法使いと黒猫のウィズ」の開発に携わりました。
© 2013-2017 COLOPL, Inc.「魔法使いと黒猫のウィズ」が想像を超えたヒットになり、黒猫のリリースから3~4ヶ月で「白猫プロジェクト」にプロジェクトマネージャーとして着手し始めました。
新作に取り掛かるのが非常に早いですね
ライトアプリの制作は2週間に1本くらいのペースでリリースしていたので、そのノリで「魔法使いと黒猫のウィズ」のリリース後すぐに白猫プロジェクトに移行していまいました。
白猫プロジェクトの登場は衝撃的でした
© 2014-2017 COLOPL, Inc.そうですね。当時のスマホゲーの当たり前から考えると、スタミナが無いなど挑戦的なタイトルでした。
「白猫プロジェクト」は初動から人気が強かったです。「魔法使いと黒猫のウィズ」のお陰でコロプラという会社の知名度も上がっていたと思うので、そこは大きかったですね。
そこからどのようにPaniPaniに繋がったのでしょうか
白猫のリリースから少し運営に携わっていたのですが、規模も大きくなってきたため浅井Pに交代して、他タイトルにプロジェクトマネージャーとして携わっていました。
実は、PaniPani自体の開発は白猫プロジェクトの開発よりも前に社内で思考錯誤されていました。PaniPaniから白猫に移植されている機能なんかもあったりします。
他タイトルのリリースが終わったタイミングで、PaniPaniのプロジェクトが私のところにまるごとやってきたんですよ(笑)
まるごとですか(笑)
はい(笑) 「作り直してもいいからやってみないか」ということで、私自身も2Dのゲームが好きだったのでやってみたいと思い、プロジェクトを引き受けました。
コロプラからは白猫やドラプロと言った3Dゲームが主流だったので、会社としても新たな挑戦枠としてPaniPaniを2Dで進めることになりました。
元々3Dデザイナーなので3Dのほうが得意ではあるんですが、僕としても2Dに挑戦することになりました。
少し変わった課金要素や初2Dアクションが目指すビジョンとは
© 2017 COLOPL, Inc本作は横スクロールRPGですが、目指したゲームはありますか
最初に目指していたのはコンシューマーの2Dアクションゲームです。
ただ、スマートフォンで片手となると、アクションの限界が来てしまいます。なので、もう少しアクション寄せすぎずに、クラフト(製作)で装備を強くすることでも十分勝てるようなゲームバランスに持っていきました。
本作がMMOであることに関してはあまり強く意識しておらず、今ではMMOであることはほぼ当たり前になっていることから、MMOであることは特に押さずに2DアクションRPGとして開発していました。
本作では課金要素として「カプセル」を導入していますが、ガチャをなくした理由はどこにあるのでしょうか。
© 2017 COLOPL, IncRPGのレベルデザインに沿った成長感であったりというものが、ガチャによるマネタイズ(課金)に縛られてしまって実現できないということが以前からの課題としてあったんです。
ガチャがあると、レアなキャラや装備を引き当てると一気にゲームを進められてしまいますから。
そこで社長と話した結果ガチャを廃止しようということになりました。その結果、コンシューマゲームに近いレベルデザインを目指せることになりました。
どこからカプセルの着想を得たのでしょうか
一番理想的なのは「ゲームのプレイ時間に比例して少しずつ課金してもらうこと」でした。
そこで、ガチャ無しで成功している他社のゲームタイトルを研究しPaniPaniに落とし込んでいきました。
カプセルの開け方もいろいろな方法を検討したのですが、ゲームをプレイしていただきたいのもあり「敵を倒すとカプセルが開く」という今のシステムに落ち着きました。
エーテルのために時間を忘れてザコ敵を狩り続けていましたが、角田さんから見た没入ポイントとはなんでしょう
PaniPaniは進んでいくとどうしても被ダメが大きくなってきたりして、防御力を上げたい!とかもっと早く倒すために攻撃力を上げたい!という気持ちになっていく中で、より強い装備が必要になってきます。
そこで、装備を作るための素材がボスの素材だったりするので、必要な素材のために周回して、欲しい素材が落ちた時にガッツポーズできるようなところですね(笑)
コツコツ貯めて行く系が好きなユーザーにはたまらない仕様になっていると思います。
「ゲームは遊んでなんぼ」PaniPaniにかけるこだわりとは
主題歌がPaniPaniの世界観とマッチしていましたが、音楽にこだわりがあるのでしょうか
完全新規のタイトルということもあり、流行りのアーティストというよりは、新しいアーティストさんと一緒に育っていこうということで感覚ピエロさんと組ませていただきました。
感覚ピエロさんはメンバーの会社・株式会社JIJIを設立したタイミングでもあり新しいもの同士組みましょうというのが始まりでした。(※株式会社JIJIにはエイベックスが出資)
また、感覚ピエロさんが白猫プロジェクトのファンということでプレイしていたのもあって快諾していただけました。PaniPaniの楽曲を作るにあたって、アートや設定資料を全て送らせていただいて、描き下ろしていただいた楽曲ですね。
プレイヤー連動育成というのは何かから着想を得たのでしょうか
© 2017 COLOPL, Incオープンワールドのゲームにはよくある設定ではありますが、クラフトがメインになると道中にすることが何もなく、ただ移動して採取するだけになってしまうので、何か合ったほうがよいのではというのがスタートです。
PaniPaniは敵を倒すのがゴールではなくその後採取やクラフトが発生しダレてしまうので、その間でした行動で成長したりというシステムを採用しました。
ストーリーに関してはどこまで構想が決まっているのでしょうか
PaniPaniに関してはかなり先まで見越しています。かなり壮大な話になっていて、ローンチ部分はまだまだ表面です。実時間2年先までリリースする分のストーリーの構想があります。
個人的にすごく面白くできたと思うので、この手のゲームはストーリー場面にスキップがついていることが多いですが、ぜひストーリーも読んで頂きたいです。
ちなみに、オート機能は実装の予定はありますか?
実装するつもりはいまのところないですね。やっぱり「ゲームは遊んでなんぼだ」というのが哲学としてあります。
個人的にも、ゲームは自分がやった中で超えられた壁というのは、まさに自分が勇者になっていて、「あの時あの魔王を倒したんだ!」というような誇りや思い出になると思います。
ゲームの面白さは「自分が入り込んでその体験ができる」ということだと思っているので、やはり腰を据えてやってほしいというのがあり、今の段階ではオートの実装は考えていません。
リリース後のイベントやコラボに関してのロードマップは決まっているのでしょうか
今のところは、これまでのスマホゲームのようなイベントやります!といったことはしたくないなと思っています。
イベントはやることがなくなってしまったユーザーに向けて開催するのが根本にあると思うんですが、本作においては序盤でかなりのボリュームを仕込んでいて、エンドコンテンツも用意しています。
そのため、基本的にはメインストーリーを追加し続ける方向で運営していきたいと思っています。ですが、シーズナルイベントなどは開催するつもりです。
では、コラボも今のところは予定は無いのですか?
そうですね。完全新規のタイトルなので、これから考えて行きたいと思っています。
今のタイミングでコラボしても早すぎるかなという印象があるので、まずはゲームを知って貰うというフェーズだと思っています。
ストーリーはどれくらいの頻度で更新されるのでしょうか
プレイアブルキャラクターの追加を3カ月に一度ぐらいで考えていまして、ストーリーもそれを軸に追加されていく予定です。
またそれに加えて、キャラクターストーリーやサブクエストをなども少しづつ差し込んで行く予定です。
メインを遊んでいただく中で、コンテンツが増えていくというのが運用のベースになります。
リリースを目前にしての想い
リリース目前ということで、開発前と開発後で何か心境の変化はありますか
開発スタート時は、2Dということもあり、すぐ開発が終わってリリースできるかなと考えていたのですが、オープンワールドのようなゲームデザインへの改造などをしていたら想像以上に大きいタイトルになったなと感じました(笑)
コロプラで見ても最大級のボリュームになっていて、普通にメインクエストだけプレイをしていても時間が足りないくらいのボリュームになったと思います。
想像以上に挑戦の塊のようなゲームになったので、ぜひ新感覚だったり、2Dの懐かしさだったりを体験していただきたいです。
最後に、ユーザー様に向けてメッセージをお願いします
ビジュアル的には2Dなので少し地味かもしれませんが、遊んでいただけると新しいと感じていただけると思います。また、30~40代の方には2Dの懐かしさもあり刺さっているタイトルなので、そこも楽しんで頂きたいです。
協力も楽しいゲームになったので、友達がいる方はぜひお友達と一緒にプレイしてくださると更に楽しめると思います。
また、これまでのゲームアプリに比べて少し歯ごたえを感じると思います。料理や、装備を作るなど、クラフトを活用することで必ず超えられる壁になっていますので、ぜひ超えた際の達成感を味わっていただければと思っています。
――2017年9月22日収録。
※記事中の「PaniPani」の画像は開発中のものです。
まとめ
PaniPaniについて直接単独インタビューを行わせていただけたことで、CBTだけではわからなかった開発側の想いやこだわりについて聞くことができました。
特に、変った課金要素導入した経緯やオート機能の実装に関する質問への返答は、作り手側のこだわりが強く表れており、スマホゲーム界に一石を投じるような印象を受けました。
PaniPaniはスマホゲームの中でも屈指のやりごたえのあるゲームだと期待させられます。「PaniPani-パラレルニクスパンドラナイト-」は近日リリース予定です。
事前登録受付中!
© 2017 COLOPL, Inc.PaniPaniは9/7(木)から事前登録を開始しています。
また、公式サイトではキャラ紹介を兼ねた4コマ漫画などのコンテンツも充実しているため、PaniPaniが気になったらぜひ見てみましょう。
<以下、メーカーの文章を掲載しています>
株式会社コロプラ(代表取締役社長:馬場功淳、本社:東京都渋谷区、以下「コロプラ」)は、新作アクションRPG『PaniPani-パラレルニクスパンドラナイト-』(以下、『PaniPani』)の事前登録を2017年9月7日(木)より開始いたしました。また、公式サイトもリニューアルOPENしました。
【『PaniPani-パラレルニクスパンドラナイト-』公式サイト】http://colopl.co.jp/panipani/
『PaniPani(ぱにぱに)』は、コロプラのスマートフォン向けアプリ『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』や『白猫プロジェクト』を開発したチームが手掛ける新たなRPGとなります。本作は仲間と気軽に冒険を楽しめるスマートフォン向け横スクロールアクションRPGです。
異世界に召喚された中高生達の冒険が壮大な群像劇として描かれます。横に続く広大なフィールドで敵を倒して素材を集め、街で装備や料理を作り、強敵を倒しましょう。また、キャラクターは装備で強くするだけではなく、行動に応じて攻撃力が上がるなどさまざまな成長が可能となっておりますので、ぜひお気に入りのキャラクターを育てて『PaniPani』の世界での冒険をお楽しみください。
本日より開始した事前登録は、『PaniPani』LINE@アカウントまたは公式Twitter(@colopl_panipani)にて行っております。詳細は、本日リニューアルした公式サイトをご確認ください。公式Twitterでは登場キャラクターの紹介を始め、最新情報も随時公開しております。この機会にフォローしていただき、ゲームの配信を楽しみにお待ちいただけますと幸いです。
コロプラでは"Entertainment in Real Life"をミッションとして掲げ、スマートフォン向けアプリの拡充に引き続き注力するとともに、人々の生活のほぼ全てである「日常」をより楽しく、より素晴らしくするエンターテインメントを提供してまいります。
事前登録概要
『PaniPani』の事前登録は、以下のいずれかの方法で行っていただけます。
詳しくは公式サイト(URL:http://colopl.co.jp/panipani/)をご参照ください。
●LINEでの登録方法
© 2017 COLOPL, Inc.こちらのURL(http://colopl.co.jp/panipani/r/pr.php?001)または、
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