学生インディーゲーム展現地レポート!試遊した作品も紹介!
アルテマ攻略班
学生インディーゲーム展とは、学生向け成長型ゲームコンテスト「ゲームクリエイター甲子園 2024 」と連動したグループ展です。
次世代を担う学生クリエイターのインディーゲームを中心としており、実際のゲームプレイはもちろんのこと、直接制作者と交流できます。今回、8月19日(月)の池袋で行われた会場のレポートと、実際に試遊させていただいた作品をご紹介いたします!
池袋会場に突撃!
学生インディーゲーム展は、「IKE・Biz としま産業振興プラザ」で行われました。
ブースは6階の多目的ホールと第3会議室、5階の美術室の全3フロアと幅広く、どこから回るか迷いますが、まずは受付すぐ隣にある多目的ホールにお邪魔します。
ひぇぇぇ……!どのブースも埋まっています。ゲームを試遊しているのは学生だけでなく、もちろん大人も参加しています。
ゲーム業界の未来を担うクリエイターを一目見ようと、学生インディーゲーム展に駆け付けた人も多かったことでしょう。
多目的ホール内 | |
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ブースの人混みが落ち着くまで、多目的ホール内を散策します。チラシ置き場や作品が紹介されており、通りかかった人の目を引いていました。
作品の顔となるキービジュアルはどれも凝っており、文字の配置1つにしても、熱意と拘りが伝わります。
ゲームクリエイター甲子園 2023受賞作品も!
入口近くには、ゲームクリエイター甲子園 2023で受賞した作品も試遊できました。せっかくなので、総合大賞に選ばれた「Death the Guitar」を試遊!
ステージを進むスピード感はもちろんのこと、音と電気を駆使して敵を倒し、ギミックを乗り越えていくテンポの良さに加えて、ギター特有のSEと様々な角度で楽しめる作品でした。
ゲーム体験レポート!
多目的ホールを一回りしたら人混みにゆとりが出てきたので、お待ちかねのゲームプレイ!
会場は13時から開催されていましたが、取材班が到着したのは14時頃。17時に終了です。
つまり、あと3時間という限られた時間で全部回り切るのは厳しい……!しかも、多目的ホールだけでなく、他のエリアにもブースがある!
であれば、やることは1つ!一瞬でもブースの席が空いたら突撃しよう!
※今回ご紹介するタイトルは、タイミング良く試遊させていただいたブースです。ご協力いただき、ありがとうございました!
SINPAKU BATTLE
SINPAKU BATTLEは、心拍数に応じてキャラのロールが変わる2対2の対戦アクションゲームです!スマートウォッチを装着して、実際の心拍数を測定しながらバトルする斬新さと目の付け所がシャープですね。
心拍数に応じてリアルタイムでロールが変わるので、突然ロールが変わって意表を突かれて攻撃(防御)されることも。
心拍数が通常だと平均的な性能を持つナイト、心拍数が高いと魔法攻撃ができるウィザード、心拍数が低いと身を守るタンクになります。
ナイトは攻撃と防御のどちらも可能で、平均的な性能。ウィザードにはスタン効果のある雷攻撃が備わっており、攻撃特化らしい立ち回りが可能です。
タンクは大きな盾で敵の攻撃を防げます。加えて、直線上に突進できるため、敵を場外に弾き飛ばすことでダメージを与えることも可能です。
協力して発動する必殺技
ウィザードとタンクにはそれぞれ協力して発動する必殺技があり、ウィザードの攻撃はタンクにしか防げないといったバランスも考慮されていました。
腕を振ったり、息を止めたりすることで心拍数を調整できるらしく、ゲーム内のキャラと自分の身体という2軸をコントロールする奥深さが詰まったタイトルでした!
ラスト・フローラ
ラスト・フローラは、頭がバケツのキャラ「バケツ君」を操作してエリアを探索するアクションゲームです。バケツには水が入っており、水の残量を0にするとゲームオーバーになります。
水の残量は、走るだけでも減り、昇り降りするために必要なツタを作ったり、敵を撃退するのに必要です。
水を補充できる給水所を見つければ一安心。ゴールまでの距離や、足場を作るのに必要な水の残量を見誤ると、「あれ!?バケツの水が無くなっている……!?」なんてことも!
作り込まれた世界観
世界観もしっかり作られており、文章内にある「花」もゲーム中に出てきます。取材班がプレイしたときは、花は収集要素のみの状態でした。
ゆくゆくは取ることでバフ効果を得られる仕組みにしたいと、今後のプランも明確に伝えていただきました。
Salvation9
Salvation9は、ステージを回転させて探索するパズルゲームです。大切なモノを回収するのがゴールとなっており、辿り着くために様々なギミックを解いていきます。
自分の思い通りにステージを回転させられるため、自由な発想で攻略できます。
例えば、ある一定方向だと解錠される柵の向こうに段ボールを置いて離れた位置で回転させて、段ボールにボタンを押させて扉を開いたり、距離のある扉が開いた瞬間、ステージを回転させて自らの落下速度で無理やり突破したり……といった具合です。
無事ゴールを発見
取材班がプレイしたステージには敵の姿は見えませんでしたが、敵がいるステージでは左上のバッテリー(HP)にも気を使う必要があります。
空間認識力はそれなりに自信があった取材班でしたが、扉1つ通過するのに10分くらいかかったことは内緒にしてください。
Last Defence
LastDefenceは、FPSとタワーディフェンスを融合したタイトルです。徐々に増えていく敵から、強力な武器や弾を作成して最終防衛ラインを守り抜くのが本作の目的です。
武器や弾は、拠点に配置されている木材と、敵を倒すと入手できる鉄などの素材を組み合わせることで作成できます。
個人的にMVPだったのは防衛アイテムのタレット!近付いてきた敵を自動的に倒してくれるので、素材を集めるのに有効でした。
操作画面はもはやFPSそのもの!
終盤には超大型のロボットも登場。最終防衛ラインには耐久値がありますが、超大型ロボットがたどり着いてしまうとゲームオーバーです。
つまり、ロケットランチャーやアサルトライフルを駆使して、防衛かつ超大型ロボットを倒す必要があります。時間が経つほど敵が湧いてくるので、残り20秒付近では緊迫感満載です。
ChickTaker
Chick Takerは、ロボットを操作してヒヨコ集めながらゴール目指す誘導系のアクションゲームです。ピクミンに近いジャンルとなっており、敵と鉢合わせると集めたヒヨコが食べられてしまいます。
ゲームスタート直後には、まさかのアニメーション!主人公のロボットとヒヨコが出会う場面が描かれます。
アニメーション | |
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吹き出しに現れるクレヨンのようなタッチの絵も魅力の1つです。ヒヨコの愛嬌ある姿も相まって思わず笑みが溢れます。
あざといヒヨコがこれまたイイ……。お話を聞くと、アニメーションの制作には凄く拘ったようで、モーションから細部までキレイに作り込まれていました。
ステージにいるヒヨコ(ピヨ)を集めてゴールを目指す
ステージ内では、ロボットがヒヨコ持った状態であれば、空気砲で攻撃できます。障害物を破壊したり、ヘビ(敵)を撃退できる空気砲を駆使して進んでいく流れです。
ヒヨコを地上に下ろすと、ステージにいるピヨたちが寄ったり付いてきたりします。つまり、ヒヨコの攻撃で安全地帯を作りながら、ピヨをゴールまで導くってことですね。
余談ですが、ステージ2ではヘビと遭遇し過ぎて、多くのピヨが犠牲になりました……。
MONSTER TERMINATION
MONSTER TERMINATIONは、自分を強化しながらボスに挑むシューティングゲームです。敵を倒すとコイン入手でき、コインで宝箱を開けることで自分を強化できます。
宝箱の中身はランダムなので、運によっては一気に強くなることも可能です。
最初は小型なのですが、時間が経過すると大型の敵も出現します。また、フィールドにある石像に触ると……。
どでかいボスも出てきます
取材班がプレイしたステージではボスは2体用意されており、両方倒すとクリアとなります。1体目は意外とすんなり倒せましたが……。
残念ながら、2体目のボスで力尽きました!上空の敵に照準を合わせるのが苦手な弱点が出てしまった結果です。
時間経過でどんどん敵が湧いてくるので、短期決戦か敵をちゃんと倒すかはプレイヤーの腕次第で選択できます。
マイアルマジロ
マイアルマジロは、お題をクリアしていくアクションゲームです。お題はミニゲーム形式となっており、主人公の「ジロ」を助けていきます。
ゲーム上で操作する「手」は、パソコン内蔵のカメラで識別!斬新な操作方法でジロを優しく起こしたり、鳴り続けるアラームを止めたりと全4種類のミニゲームを楽しめます。
ミニゲームをクリアした時の画面が、どこか懐かしい感じがします。取材班が小学校時代に流行った、たまご型の育成ゲームの思い出が蘇りました。これが現代科学を駆使した新しい愛情表現なのかもしれません……!
ここでタイムアップ
ハッ……17時……。しっかり堪能してしまった。全ブースどころか、1/9も回れていない……それくらい1作品ごとに濃密な時間を過ごさせていただいたってことですね。
最後は入口の受付横にある、出展作品に投票。この投票の結果次第で、東京ゲームショウ2024のゲームクリエイターズギルド様のブース内でも展示されることになります。
学生インディーゲーム展は発見がいっぱい!
今回、学生インディーゲーム展の現地レポートと、試遊させていただいた作品をご紹介させていただきました!正直、あれもこれも気になって、1日じゃあ回りきれません!
試遊した中でも「そこに目を付けるの!?」と驚かされるものばかりで、近い未来どんなゲームが生まれてくるのだろうと思うとワクワクします。
近年、インディーゲームが注目されている中、フリーで活動するクリエイターさんも多いと思います。クリエイター目線ならではの刺激や新しいアイディアのきっかけにもなると思うので、是非イベント開催時に足を運んでみてください。
また、学生の方は是非、次回のイベントが開催された際に参加をおすすめします。新しい体験とヒントを得られる良いきっかけになり、切磋琢磨できる良きライバルに巡り会えるかもしれません。
学生インディーゲーム展は京都でも開催!
開催日 | ・2024/8/23(金)13:00〜17:00 ・2024/8/24(土)13:00〜17:00 |
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会場 | ホテルアンテルーム京都 |
住所 | 〒601-8044 京都府京都市南区東九条明田町7番 ・JR京都駅八条東口より徒歩15分 ・地下鉄烏丸線九条駅より徒歩8分 |
学生インディーゲーム展は、京都でも開催されます!2024年8月23日(金)、8月24日(土)の2日間行われるので、関西圏内の方は是非、イベントに足を運んでみてください!
東京ゲームショウ 2024でも展示!
東京ゲームショウ 2024のゲームクリエイターズギルドブース内にて、学生インディーゲーム展に出展した作品の中から、投票で上位に選ばれた作品が展示されます!
学生インディーゲーム展で選ばれた作品を試遊したい方は要チェックです!