『風雨来記5』プレイレビュー!三重県が舞台の旅アドベンチャー!
アルテマ攻略班
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さまざまな日本の観光地を舞台に、旅情と人生の機微を描き続けてきた『風雨来記』シリーズ。その最新作となる『風雨来記5』が日本一ソフトウェアより発売されました。
シリーズを重ねるごとに深化する独自のシステムと、プレイヤーの心に深く刻まれる物語で多くのファンを魅了してきた本作。このレビューでは待望のナンバリング最新作である『風雨来記5』の魅力をお届けします。
舞台は三重!シリーズ最多の探訪スポットを巡る旅
『風雨来記5』の舞台は三重県です。これまでのシリーズでは、初代と3が北海道、2が沖縄、そして前作『風雨来記4』が岐阜県を舞台としてきましたが、本作では日本のほぼ中央に位置し、海と山、豊かな歴史と文化を持つ三重県が舞台として選ばれました。
鈴鹿サーキット、丸山千枚田、伊勢神宮といった有名観光地はもちろんのこと、地元の人々に愛される隠れた名所やグルメスポットまで、シリーズ最多の100カ所以上の探訪スポットが登場します。
主人公はルポライターとして各地を取材
本作の主人公は駆け出しのルポライターです。ゲーム冒頭で主人公は上司からの提言を受け、旅雑誌のメディア対抗コンペ「みえコン」に参加するために三重を訪れます。1ヶ月の期間の中で三重県内の様々なスポットを取材して回り、その魅力を記事にすることで上位入賞を目指す、というのが本作の大まかなストーリーです。
本作の特徴的な要素として、スポットに関するネタを使って記事を作成します。記事は同ジャンルの記事を連続して投稿したり、鮮明な写真をアップすることで順位が上がるため、観光スポットを隅々まで巡ったり綺麗な写真を取りたくなる動機として機能しています。
360度カメラで楽しめるツーリングモード
ツーリングモードでは主人公がバイクに乗り、三重県内に点在する探訪スポットを巡ります。単に目的地に到達する手段ではなく、道中の風景やBGM、バイクのエンジン音などあらゆる要素が、まるで実際にツーリングしているかのような没入感を提供してくれます。
ゲームならではの体験としても魅力的で、現実では確実に取り締まられるような「わき見運転」や「わき見撮影」もゲームなので可能です。カメラ360度動かして、風景や走行中の道路を自由に撮影できます。
100カ所以上の探訪スポットを取材
ツーリングモードで探訪スポットに到着したら、いよいよ現地取材の始まりです。探訪スポットは最初からミニマップに表示されているものもあれば、近くに行くまで隠されているものもあるため、三重県をくまなく探索して旅の発見の喜びを味わえます。
探訪スポットに入るとアドベンチャーモードに切り替わり、探訪スポット内にある名所やお店、グルメなどをADV形式で巡っていきます。ツーリングモードと同様に、 実際の観光地で撮影された実写映像が使用されており、自宅にいながら三重でのリアルな旅体験が可能です。
訪問回数によって、スポットでのアドベンチャーパートが変化する場合もあり、一度のプレイでは回りきれないほどのボリューム感があります。本作には30日間のタイムリミットがあるため、限られた日数の中でどのように旅をして記事に落とし込むか、どんな順番でスポットを巡るかなど、実際に旅の計画を立てるような感覚でゲームを進められます。ひたすら効率を重視するか、その場その場で赴くままに旅するかはプレイヤー次第です。
各地のグルメを堪能
旅といったら欠かせないのがご当地グルメ。本作『風雨来記5』においても、三重県の各地で食べられるグルメが多数登場紹介します。「とんてき」や「伊勢うどん」などの三重県といえば!というグルメはもちろん、隠れたご当地グルメも鮮明な画像と詳細なテキストで紹介されており、どのグルメも食欲をそそります。
ご当地グルメが三重でどのように生まれ、どのように愛されてきたのか、といった背景情報が語られることもあり、その土地の歴史や文化に触れる一助にもなります。もちろん、グルメも写真を撮って記事にまとめることができ、グルメに特化したライターとして活動することも可能です。
旅先で出会った人々との交流も
旅先では、三重に住む人々や主人公と同じく三重を旅するキャラクターたちと出会うことがあります。旅での出会いはまさに一期一会。その場限りの短い交流であっても、印象に残る言葉や景色、感情をプレイヤーにもたらします。
また、旅先で出会う3人のヒロイン「鹿間茜」「園原柚希」「田淵藍佳」と交流を深めることで、恋愛ストーリーに発展することもあります。
旅気分を味わえるアドベンチャー
今回は『風雨来記5』のプレイレビューをお届けしました。プレイヤーが自ら旅を「体験」し、その経験が物語や人間関係に影響を与えるアドベンチャーゲームで、没入感の高い旅体験が楽しめます。
リアルな実写映像による没入感、自由な探索、そして旅の中で育まれる人との繋がりや恋愛要素が絶妙に融合しており、本当に三重を旅しているかのようなプレイ体験を得られます。シリーズファンはもちろん、美しい風景や旅、そしてADVに興味がある人にとって、非常に魅力的なゲームと言えるでしょう。