『SELINI』プレイレビュー-徹底した非言語で表現されたメトロイドヴァニア-
アルテマ攻略班

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| タイトル | SELINI |
|---|---|
| ジャンル | メトロイドヴァニア |
| リリース日 | 2026年2月12日 ※アーリーアクセス版 |
| プラットフォーム | Steam |
| 価格 | ¥2,300 2月27日まで15%OFF(¥1955) |
| 開発 | Cymban氏 |
LIMBO系×本格メトロイドヴァニア
『SELINI』は、Cymban氏がSteam向けに配信している個人開発のタイトルだ。2025年2月現在ではアーリーアクセス版として展開されている。
本作は、ゲーム内容に関する前情報をなるべく入れないほうがナラティブの部分でより没入できる設計となっている。もし既に本作に興味があるなら、当記事を読む前にまずプレイすることをおすすめする。
SELINIのポイント
- ・メトロイドヴァニア
- ・2Dスクロールアクション
・破滅的で静かな世界観
・高めの難易度
荒廃した広大な世界を彷徨う





本作は、荒廃した仄暗い施設が舞台の2Dスクロールのメトロイドヴァニアだ。プレイヤーは主人公のロボットを操作し、殺戮の続く施設内を探索していく。
序盤はLIMBO系のゲームを思わせるパズルアクション進行だが、攻撃手段の獲得、マップの解放、移動アクションの増加によって、徐々にメトロイドヴァニアとしての姿が明らかになる。
徹底した非言語表現

本作のユニークな点は、物語とシステムの全てが非言語の記号と図のようなもので表現されており、テキストによる説明が一切ないことだ。

マップ機能ですら、プレイヤーには最初それがマップであることは知らされない。「何かよくわからない図を獲得したな……」という状態から、探索を進めていくうち、「あ、これマップか!」と気付きを得ていくゲームデザインとなっている。
何かの一覧のようなものを獲得したぞ……?→あ、これは習得したアクションの一覧か!
マップに何かの記号が追記されたぞ……?→なるほど、これはファストトラベルポイントか!
といった具合に、フィールドのパズルだけでなく、ゲームシステムそのものをプレイヤーの気付きによって解き明かしていくのが、本作の醍醐味だ。
明示されないシステムの数々は、ゲームを進めていくうちに自然と解釈できるバランスになっており、霧が晴れていくような快感を覚えられる。ゲームシステムを解き明かすことそれ自体が、1つのゲームシステムになっているのだ。
ハードな世界観を補強するキツめの難易度
序盤はサクサクすすむが、2体目のボスを倒したあたりからは戦闘・地形アクションの両面で難易度が上がり始め、歯ごたえのあるゲーム体験がプレイヤーを出迎えてくれる。
本作のビジュアルはLIMBO系統で、序盤もそれを思わせる作りだが、ゲームとしての方向性はシルクソングやエンダーリリィに近い。特に、フィールド走破の部分で、本作はアクションに大きく寄っている。
パズルも、脳トレ系より「一定時間で消える電気を急いで運んで充電拠点まで運ぶ」といったフィジカル寄りのものが多い。リトライポイントも決して近くはなく、場合によっては長い距離のトライアンドエラーが求められる場面もある。
そのため、本作は腰を据えてじっくり遊びたいゲーマー向けの作品だと言える。
アクション&パズルの一部を紹介
Wi-Fi(?)によるリフト操作
遠隔操作でのギミックは本作のパズルの特徴のひとつ。
電力の運搬
フィールド上の明かりを利用して電力を維持しながらクリスタルに電力を供給する。クリスタルは次のクリスタルへの中継地点にもなる。
奇妙でどこか心地よいゲーム体験

SELINIは、LIMBO系のタイトルの多くに見られる非言語表現を突き詰めながらも、メトロイドヴァニアとしての複雑なゲームシステムを両立している異色の作品である。
非言語ゆえの頼りなさと心細さは不穏な世界観をより際立たせ、解釈できた瞬間に得られる「世界を理解できた感覚」は本作ならではのものだ。これは偏に開発者のプレイヤーに対する共犯関係にも似た信頼の上に成り立っている。
ぜひ、本作の持つ奇妙な快感を体験してみてほしい。






































