『最強でんでん』プレイレビュー!でんでんむしが世界を救うシュールでグロかわなアドベンチャー!
アルテマ攻略班
『最強でんでん』は、株式会社QCPlayから配信予定の新作iOS/Android向けアプリです。
未知なるエネルギー攻撃によって人類が滅亡した世界を舞台に、最強の「でんでんむし」として世界を救う本格アドベンチャーが楽しめます。
でんでんむしが世界を救う物語
▲魔神との戦いで深手を負い、目玉だけになったガイアから力を授かる。
物語は近未来、地球が未知のエネルギーによって攻撃され、わずかな下等生物しか生き残っていないという絶望的状況から始まります。
滅亡寸前の地球を救うために、守護神「ガイア」から力を授かったのが主人公の「でんでんむし」です。地球滅亡の原因となった魔神を倒すべく、100年前にタイムスリップして強敵をなぎ倒す旅に出ます。
独特の質感で描かれるグラフィック
最強でんでんの魅力の1つに、異国の絵本のような独特なグラフィックが挙げられます。どこか懐かしさを覚えるような雰囲気で、でんでんむし達に愛着が湧きやすいです。
ストーリーの要所では、アニメーションによる演出も入ります。グラフィックの質感をそのままに動かしており、見ていて飽きません。
ややグロテスクな演出も
公式ジャンルの「グロかわアドベンチャー」の通り、最強でんでんでは目玉が飛び出したり、人が切り刻まれたりと、ややグロテスクな描写が頻出します。
かわいいグラフィックとややグロテスクな描写が意外にも噛み合っており、ゆるめの雰囲気ながらも緊張感のあるストーリーが楽しめます。流血などの激しい描写はないので、グロが苦手な方でも身構えるほどではありません。
各所に散りばめられた小ネタにも注目
ストーリーや探索、基地でのイベントでは、クスッとくるような会話が満載です。そもそも、でんでんむしが世界を救う勇者として旅立っている時点でシュールなのですが、その点はゲーム内ではあまりツッコまれません。
ちょっと危ないブラックジョークや、明確に元ネタが分かるパロディネタまで盛り込まれており、もはやなんでもありです。ノリが合う人ならとことん楽しめるでしょう。
エリアを探索して情報収集
ゲームの基本は「探索」です。でんでんが世界各国を旅することでアイテムや情報を取得し、物語が進行していきます。探索には食料が必要で、開始時に持っていった食料が0になるまで探索が続きます。
探索中は、一定時間が経過してでんでんむしがコインに到達するたびに、画面の外周にあるルーレットが回り、止まった地点に応じた報酬が獲得できます。
時間加速器で探索をスピーディーに
でんでんむしは非常に歩みが遅いため、探索の完了には1時間以上、ゲームが進めばさらに多くの時間を要します。でんでんむしなので仕方ないのですが、待っていられない方のために「時間加速器」が存在します。
時間加速器を使用すれば、目にも留まらぬスピードででんでんむしが探索してくれます。時間でリワードを獲得できるタイプのゲームだと、時間加速系アイテムは貴重品な事が多いですが、最強でんでんではコンスタントに入手可能です。
情報ポイントを使い探索範囲を拡大
▲何を取るか迷ったら、おすすめに従ってみるのもあり。
でんでんがコインに到達すると、ルーレット報酬以外に「情報ポイント」も獲得します。情報ポイントは新機能や新エリア解放、ルーレットマス強化、でんでんの強化など、さまざまな用途に使用できます。
情報ポイントで解放できる各要素はボード上に存在し、1つのマスを解放すると、その隣り合ったマスも解放できるようになります。何を取るかはプレイヤーに委ねられており、自由度の高いゲーム攻略が楽しめます。
魔神の使徒たちを撃破
探索が進むと、各エリアに点在する魔神の「使徒」たちを発見し、戦闘を挑めるようになります。
戦闘システムはいたってシンプルで、基本的には攻撃力と防御力で決着がつくバトルです。もし負けてもデメリットはないので、とりあえず挑んでおきましょう。
でんでんむしをとことん強化
主人公のでんでんむしは、最初のうちはただのでんでんむしに過ぎず、魔神を倒すなど夢のまた夢です。探索を進めてでんでんむしを強化し、世界を救うための力を蓄えましょう。
強化の基本は「遺伝子進化」です。体、捕食システム、脳域、ニューロン、視覚の5つの器官に魔神の細胞を埋め込み、ステータスを上げたりスキルを獲得することで、段々と強いでんでんむしに育っていきます。
力の代償に異形となるでんでんむし
でんでんむしに遺伝子を移植し、特殊器官を備え付けるたびに、能力だけでなく見た目も変化していきます。悪魔の角や鍛えられた腹筋が移植されたでんでんは、まさに異形です。
初期状態は普通にかわいいでんでんむしなので、人によっては遺伝子移植をすることにやや抵抗があるかもしれません。ただ、これほどまでに改造を重ねると不思議と楽しくなってきますし、なぜか愛着も湧いてきます。
遺伝子形態の変更でもはや別の生き物に
各器官の遺伝子進化を一定のレベルまで上げると、遺伝子形態を変化させられます。ゾンビ形態や悪魔形態などの形態変化が計5種類存在しますが、どれにも共通して言えるのは、もはやでんでんむしではないということです。
各形態にはそれぞれ固有の特殊能力が備わっており、探索面では心強い存在となります。形態変化後は遺伝子研究によってさらなる強化が可能で、新たな特殊能力を身に着けたりもできます。
奇妙ながらも本格的に遊べるアドベンチャー
最強でんでんは、独特のグラフィックで描かれるでんでんむしやポストアポカリプス(黙示録の後)的世界観が奇妙な印象を与えますが、ゲームとしては遊びの幅が広く、カジュアルゲーマーからコアゲーマーまで満足できる作りです。
特筆すべきはボリュームで、コンシューマーゲームで言うところの「寄り道要素」が非常に膨大です。すべてをやり遂げるのは大変ですが、自分にあう要素を拾っていって楽しむだけでも十分に遊びがいがあります。
グラフィックの質感に惹かれた方や、奇妙な世界観のゲームが好きな方は、一度プレイしてみてはいかがでしょうか。