富士葵インタビュー 新曲「エールアンドエール」発売&初のソロライブ「葵からの100%の応援じゃなくてみんなと一緒に歩みたいっていう気持ちを込めて作らせていただきました」
アルテマ攻略班
2017年より活動を開始し、「キミの心の応援団長」をコンセプトに掲げ活動をしているVTuber富士葵。昨年11月にリリースした初のオリジナル楽曲「はじまりの音」ではオリコン・iTunes共にTOP10入りを果たすなど、VTuberの中でも飛び抜けた歌唱力で人々を魅了し続けている。
そんな富士葵が待望のオリジナル楽曲第2弾「エールアンドエール」を7月31日にリリースした。今回は「エールアンドエール」に込められた思いやリリースイベントの話に加え、先日発表された初のソロライブ「富士葵 1st ソロライブOVERTURE – 序曲 –」について話を聞くことができた。
インタビュー / 編集 森山ド・ロ
- 1.エールアンドエール
- 2.まだ希望に名前はない
- 3.夏の日の1993
- 4.エールアンドエール Instrumental
- 5.まだ希望に名前はない Instrumental
- 6.夏の日の1993 Instrumental
- [CD]
- 1.エールアンドエール
- 2.まだ希望に名前はない
- 3.難解!推理型ボイスドラマ 「富士葵 BAR三毛猫 殺人事件」
- 4.エールアンドエール Instrumental
- 5.まだ希望に名前はない Instrumental
- [Blu-ray]
- 1.エールアンドエール Music Video
- 2.ユメ⇒キミ Live @ 富士葵生誕祭令和元年 (2019/6/15)
- 3.密着列島 ~バーチャルタレント富士葵~
- 4.レーベルの担当さんとお絵かきバトル!
- 5.みんなへ ~葵の気持ち~
富士葵「エールアンドエール」Music Video
葵のダメなところとかもさらけ出して、みんなと一緒に頑張りたい!
―2ndシングル「エールアンドエール」のタイトルの由来を教えてください
こちらのタイトルは葵がつけたわけじゃなくてナユタン星人さんがつけてくださったんですけれども、打ち合わせをさせていただいた時に、今回の曲は葵からの100%の応援というよりは葵にもダメなところがあるし、ズボラなところもあるし、そういうところもあってもいいよねっていう自分への応援歌と、あとみんなへの応援歌をナユタン星人さんに作っていただきたかったので、そういうお話をナユタン星人さんにさせていただいて、タイトルをつけていただいたので「エールアンドエール」っていうのはそういう意味が深く込められているのかなって思います!
―最初に「エールアンドエール」というタイトルを聞いた時ってどう思いましたか?
「エールアンドエール」ってすごくストレートな言葉でわかりやすいと思うんですけど、葵はすごく目から鱗で、確かにエールとエールだな!って(笑)自分でも想像もしていなかったタイトルだったのですごく感動しました!
―先程曲のコンセプトを「自分の応援歌とみんなへの応援歌」だと語っていただきましたが、今回なぜそういうコンセプトにしようと思ったのですか?
葵は「キミの心の応援団長」をコンセプトに活動させていただいていて、ファーストシングルの時はどちらかというとちょっと臆病になってしまった時とか、一歩踏み出したい時に葵が背中を押してあげられるような曲だったんですけれども、今回は「葵ちゃんって応援団長だし、しっかりしていて良いよね」とか「キラキラしていて良いよね」みたいな事も言われる事があるんですが、そんな応援団長をしている葵でもダメダメなところもたくさんあるし、臆病になってしまうこともあるし、そういう部分ってみんなそれぞれ心の中にあると思うので、等身大の葵のダメなところとかもさらけ出して、みんなと一緒に頑張りたい!葵からの100%の応援じゃなくてみんなと一緒に歩みたいっていう気持ちを込めて作らせていただきました。
富士葵『はじまりの音』MV (Short Ver.)
―「ダメダメなところもたくさんある」とおっしゃっていましたが、例えばどんなところですか?
基本的に出不精ですし、面倒くさがり屋なので、いつもみなさんを応援しているから保てている、頑張れているんですけれども(笑)、あといつも言っているのは、夜の0時ピッタリにカロリーがリセットされると、サンドイッチマンさんみたいな理論を勝手に言っているんですけど、夜中とかに好きなものを食べちゃったりとかそういうのは本当にダメだな~って思います!(笑)
―楽曲が完成して初めて聴いた時ってどう思いましたか?
最初は、三三七拍子のリズムが入っていて、応援感がすごくメロディの中であると思ったんですけれども、歌詞には、ダメダメあるあるとか日常あるあるの言葉がすごく散りばめられていて、そのバランスというのにすごく驚いたのと、セリフっぽいところがたくさんあるので、みんなで歌ったりとか、カラオケとかライブでも盛り上がれる曲で、これは早くライブでも歌いたいなって思いました。
―曲中好きな歌詞や、メロディ、歌い方などはありますか?
好きな歌詞は、「セイソとかマジメとかデキそうだとか見られるが」の部分です。自分で思っている自分と人から見られる自分って、それぞれギャップがあって悩んだりする事とかあると思うんです。例えば固く見られるとか、そういうのってみなさんあるじゃないですか、悩みって。そういう部分が表せているのですごく好きなのと、あとは、「HUNTER×HUNTER」っていう漫画がすごく好きなので、それをナユタン星人さんがさり気なく一言入れてくださってるのには物凄く感動しました!
―「HUNTER×HUNTER」に関連する言葉が歌詞にあるんですか?
HUNTERってそのまんま入っています!それもわざとらしい感じではなくてちゃんと韻を踏んで歌詞として自然に入れてくださっていて、そこに感動しましたね!
―楽曲聴かせていただいたんですが、ファーストの時とはまた違って葵ちゃんらしい楽曲だなと感じたんですが、自分自身どう思いますか?
「エールアンドエール」は、すごく歌いやすくって、等身大のいつも通りの葵のまんま歌えたので、そんなに何時間もかかったとかではなく、ほんとに普段通りにというか、ここはこうやって歌わなきゃみたいなのもなく、さらっと歌えたなと思います。歌いやすかったですね!すごく!
―「エールアンドエール」はどういう時に聴いてもらいたい曲ですか?
そうですね...物凄くアップテンポなので、ちょっと朝気合入れたい時とか、夕方こっから一勝負、みたいな時、テンション上げたい時に聴いていただけたらいいなーと思います。あとは、やっぱりライブで実際に聴いていただけるとみなさんの合いの手も入るので1番盛り上がると思います。メッセージ性としては「落ち込んでてもいいじゃない」というような曲なので、元気にならなきゃ!というよりはこういう時もあるよね~っていうような明るい気持ちになれるような曲になっていると思います。
―収録で大変だったことはありましたか?
今回は最後の方に「応援だ」と繰り返すところがあるんですけど、そこの掛け声の部分とか「よ!」とか「は!」と言っているのがその場のアドリブだったんですね。あと、最後に「頑張れー!」って言っていたり、セリフがたくさん入っているんですけど、たくさん録音してどれをチョイスしていこうかみたいなのを決めるのが楽しかったんですが、1番時間かかりましたね。これ削ったら!とかここ入れたいしな...!みたいなのをみなさんとお話しながら、ここだとこのセリフが聞こえないから、じゃあこれは左からそっと聞こえるようにしてバランスをとろう!とか・・・チョイスがすごく難しかったです。
―セリフってその時に閃いてる感じですか?
初めからナユタン星人さんの歌詞に括弧で入れていただいていて、そのまま歌ったものもありますし、歌った時のテンションで出た言葉とかみんなに伝えたい言葉とかをその場で入れていったものもあります。あ!裏話といったら曲の最後に「やればできる」ってぼそっと言うセリフが入ってるんですけれども、あれは歌詞には入っていなくて録音の時に入れました!レコーディングの時はそのテンションのままセリフとかも録れたんですけど、ミックスする時に録った声をどうパズルみたいに組み込むのかの作業が難しかったです!
やっと行けた!って感じですね。念願叶いました
―今回はリリース記念 インストアイベントで名古屋、梅田、渋谷、福岡の4箇所で行われますが、最初この話を聞いた時はどう思いましたか?
活動始めた時からずっと、東京以外の場所でも、皆さんと会いたいなっていうのを思っていたので、物凄く嬉しかったです。やっと行けた!って感じですね。念願叶いました。
―VTuberで全国4箇所周るリリイベってのもすごいですよね
そうですよね!本当は東北とか北海道辺りまで行けたら嬉しいんですけれども・・・もっとビッグになって全国を回れるように頑張ります!
―リリースイベントではハイタッチ会など歌劇団の方とお話する機会もありますが、何か話したいことってありますか?
1番は皆さんが普段の葵を見ていて言いたい事というか、話したいことってあると思うんですが、結構葵からいつも喋っちゃうので、なるべく黙って皆さんに喋りたいことを決めていただけたらいいなって思います。本当に他愛もない話とかでもいいので、皆さんが葵とお話したいことを話したいなと思っています。
―僕の経験上なんですが、やはり推しを目の前にすると飛ぶんですよね。話そうと思っていたことが。頭真っ白になっちゃいますよ。
そうみたいですね!そういう時は一緒に話すことを考えさせていただいたりするんですけど、皆さんも「葵ちゃんと喋る内容決めとこう」とか最近Twitterとかで呟いてくださっていて、あー考えてくださっているなーってありがたく思いながらツイートを見ています。だから葵からも何個かみんなに聞きたいことのストックはしとこうかなって思います。でも葵も緊張しますよ!(笑)緊張して余計なこと喋っちゃったり!お互い落ち着きましょうって感じですね!(笑)
―初回限定版の謎解きボイスドラマは初挑戦だったそうですが、やってみてどうでしたか?
ボイスドラマで、しかもミステリーなんですけれども、なかなかそんなミステリー小説の世界に入ることってないですし、キャストの方と一緒にお芝居するっていうのがすごく面白くって。あと今回は葵の恋人役といいますか、一緒にBarに行く相手役がいるんですけど、それは聴いてる方にセリフを当てはめてもらうようなボイスドラマになっているので、そのへんも皆だったらこれどういうセリフになるのかなーとか想像しながら録ったのが楽しかったです。あとは、今回謎解きの解答を募集するんですけれども、そういうのもなかなか珍しいと思うので、皆さん是非本気で謎解きしてみてください!
―謎解きの難易度は高いんですか?
難易度、結構高いと思うんですよね!初めて台本を見たときに葵も結構考えたんですけど、答えを聞くまでわかりませんでした。本格的なミステリーにしたくって!メモとか取りながら聞いていただいたらいいかもしれないですね。あと、小説やテレビとは違って耳だけでミステリーを聞くっていう感覚がどんな感じになるのかなって思ったんですけど、完成した音源を聴いてみるとさすがボイスドラマって感じで、ちゃんと右から誰かがくるシーンだと右から足音が聞こえてきたりとか、椅子を引く音とかテーブルにグラスを置く音とか、耳だけで聞いてもドラマの感じがこんなにでるんだなって物凄く感動したので、その辺りも楽しんでいただけたらと思います。その世界観にこんなに入れるんだと思ってすごく楽しかったですね。
―イヤホン推奨ですね
そうですね(笑)その世界観にどっぷりハマるならイヤホン推奨だと思います!
―こちらも初回限定盤になりますが「密着列島 ~バーチャルタレント富士葵~」1日密着されての感想を教えてください
密着って有名なテレビ番組もありますけれども、1日を追って「おはようございま~す」みたいなTHE・芸能人みたいな、そういう気分になっちゃいましたね(笑)当然ですけど、カメラがここに置いてあるのでーみたいな事前の打ち合わせもあったんですが、最初のシーンでエレベーターが開く時はやっぱり緊張しましたね!そこにカメラ置いてるのはわかってるけど、意識しちゃうというか、今まで密着されたことがなかったので、ドキュメンタリーって難しいなって思いました!カメラ目線になっちゃいけないし、いつもの自然な葵を見てくださってるような気持ちになれるように、なるべく日常、日常と心がけて撮影しました。あと、ユニバーサルミュージックさんでよく打ち合わせをするんですけれども、今回はそのオフィスも撮影許可をいただきまして、葵の担当の方とかとお話しているところとか、普段見れない葵の姿がたくさん見れるんじゃないかなと思っています。
―すごく真面目な葵ちゃんが見れるんですね
そうですね!すごく真面目な葵と、担当してくださっている方が女性なので、女子トークなんかもちょっと合間にはさみながら、普段はこんな話してるんだなっていうのを見てもらえたらなと思います。
「葵ちゃんのライブ楽しかったわ!」って言ってもらえるのが目標です
―ソロライブに向けて今の心境はどうですか?
1年半活動してきて、もちろんソロライブは大きな大きな夢だったんですけど、満を持してと言いますか、しかもソロでライブをするってなかなかできないことなので本当にありがたいなって思っています。そして、活動してきて先程のリリースイベントの時にもお話しましたけど、なかなか東京には行かれないけど、葵ちゃんに会えたらいいなって言ってくださる方がたくさんいるんですよー!いつか葵ちゃんのソロライブがあった時は絶対に行くからねって言ってくださっている方もたくさんいて、なので今回は色んな方に来ていただけるようにお昼の時間の開催にしたんですけれども、そういう普段なかなかお会いできない方とかにもライブを楽しんでいただけたらなって想いがとても強いですね。
―ソロライブが決まった時ってどんな気持ちでしたか?
オリジナル曲をしっかり引っ提げてのライブがやりたかったので、活動して1年半でオリジナル曲が段々溜まってきたし、そろそろいこうか、ということで決まりました。あとは、今秋にフルアルバムもリリースさせていただくんですけれども、そういうアルバムが出る前に皆さんに今までの葵を見ていただけるようにできたらいいなって思います。
―ずばりソロライブの見どころを教えて下さい
歌はもちろん、葵はYouTuberなので、普段の歌以外の動画の活動とかそういう部分で葵の事を好きでいてくださる方もたくさんいると思うんですよ。なので、今回は歌はもちろんのこと、普段の「Aoi ch.」をみんなで体験できるようなエンターテイメントとしても楽しめるようにしていきたいなと思っています。
―具体的にどういう事をやる予定ですか?
それがですね、今絶賛練り練り中なんですよ(笑)実際どこまでやれるかはまだ分からないですけれども、どうすれば歌も楽しめるし、「歌、良かったよね」だけじゃなくて「楽しかった!!!」って思っていただけるようなライブになるのか、絶賛企画中です!「葵ちゃんのライブ楽しかったわ!」って言ってもらえるのが目標です。
―オリジナル楽曲とカバー曲を織り交ぜたセットリストを予定とのことですが、カバー曲はどういった曲を歌おうと思っていますか?
今までの富士葵と関係しているものと言いますか、葵が活動してきた1年半の流れを1つのストーリーとして見せられるようなカバー曲をやりたいなと思っています。オリジナル曲っていうのはどちらかというと「新しい葵」と言いますか、今まで挑戦してきたことのない曲を歌ったりしているんですけれども、葵の軌跡を見せるにはカバー曲も必要なので、そういうのが皆さんにストーリーとして伝わるような曲を混ぜられたらいいなって思っています。しっとりした曲から頭振れるような曲まで、幅広く歌えたらいいなーと!
―イベント名「富士葵 1st ソロライブOVERTURE – 序曲 –」の由来にはどういう意味が込められていますか?
OVERTUREっていうのは序曲って意味なんですけれども、やはりスタートって意味ももちろんありますが、これからもしライブを続けていけるのであれば、誰かとコラボライブをした時は「CONCERT - 協奏曲 - 」っていう名前をつけたりとか、音楽用語に沿って進んでいけたら面白いかなーって。しっぽり弾き語りライブなら「SERENADE - 夜想曲 - 」とか、舞踏会なら「RONDE - 輪舞曲 - 」とか、そういう形で音楽用語を使っていけたらなんかおしゃれじゃないですか。今回は満を持してのソロライブなので「序曲」っていうのが、本当にこれしかないと、閃きました。降りてきました(笑)
―これから色んなライブを展開していこうという意味も込められてるってことですね
理想ですけどね!!!(笑)これからもしていく、というよりは、できたらいいな~みたいな感じですね!今回のライブで皆さんが「また行きたいな!」って思っていただけるように本当に頑張ります(汗)
―最後に葵歌劇団の皆さんにメッセージをお願いします
いつも応援していただき本当にありがとうございます。皆さんと一緒に歩んだ1年半、色んな波もあったかと思いますけど、ここまでたくさん応援してくださって、ありがとうございます。葵は皆さんにとって葵の事を1番身近に感じていただけるように、皆のそばで、そばで、という事を意識して、これからも活動していきたいと思います。これからも是非よろしくお願いします。