【Path of Exile2】プレイレビュー!アーリーアクセス400時間超えてもハマるワケ
アルテマ攻略班
アーリーアクセス開始から2ヶ月が経ち、正式版に向けてアップデートが続くPath of Exile2(以下PoE2)。
当記事では、PoE2を3キャラ作成、のべ400時間プレイした筆者による主観混じりのレビューをお届けします。
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デモンズソウルにハマりすぎて卒論を落とし留年 FF14にハマりすぎて就活をサボる ゲームで破滅してゲームで飯を食う人生 |
人を選ぶがハマると抜け出せないゲーム
まず最初に言っておきたいのは、PoE2は決して万人ウケするタイプのゲームでは無いということです。
ゴリゴリにコアゲーマー寄りの作りだった前作PoE1よりはリーチできる層が拡大している事は確かですが、それでもやはりライトに遊べるタイトルではありません。
当記事では、そんなPoE2のハマる点と人を選ぶ点をそれぞれ紹介していきます。
こんな人におすすめ
- ビルドを考えるのが好き
- 自由度が高く奥深いビルドシステムが魅力
- 高難易度アクションを遊びたい
- クォータービュー視点のソウルライクとも言えるゲーム性
- 自分で情報収集ができる
- 各種システムの仕様を自分で調べられる気質が必要
- クラス格差やバグを大目に見れる
- 開発途中のゲームなのでバグが多くバランスにも問題点が多い
ハマる点
①見下ろし型のソウルライク
拡大する序盤は特にダーク色強め
PoE2は、クォータービューで展開していく見下ろし型のダークファンタジーアクションゲームです。
ランダムで数値と能力が付与される装備品を集めながら進行するいわゆる「ハクスラ」の流れは前作同様で、大きく変わったのはソウルライクに類される高難易度のアクションゲームとして作られている点にあります。
特にボス戦でのソウルライク化は顕著で、何度も死にながら敵の動きを覚え、対処し、難敵を乗り越えていくタイプのゲームに変化しています。
アクションゲームとしてのボス戦のクオリティは高く、プレイヤー自身の腕が向上していく感覚をしっかり味わえます。
②奥深く自由度の高いビルド
プレイヤーはゲーム開始直後にクラスを選択し、以降はそのクラスに紐づいたキャラを使用していきます。
各クラスには2種類の「アセンダンシー」という上位職が用意されており、一定の条件を満たすことでアセンダンシーを選んでクラスアップできます。
アセンダンシー固有の能力によってキャラクターは大幅に強化されるため、プレイヤーは選んだアセンダンシーの能力をどう活かすか、というのが本作のビルドにおける最も重要な点です。
また、クラスはアップデートによって追加・調整されていき、シーズン毎に変化するゲームバランスに合わせて、どういったビルドを構築するか考えていくのが本作の醍醐味となっています。
ビルド考察の楽しさ
拡大する広大なスキルツリー
本作では、全クラス共通の広大なスキルツリーが用意されており、レベルアップ時に獲得するスキルポイントを消費してスキルツリーを進めていくことになります。
各クラスはスキルツリーのスタート地点と固有のアセンダンシースキルが違うだけなので、極端な話、「魔法が得意な近接職」「肉弾戦特化の魔法職」のような育て方も(それが実際に強いかは別)として可能です。
現に、本来であればクロスボウによる遠距離攻撃が得意なクラスでのモンクの近接スキルを主軸にしたビルドがプレイヤー間で流行っており、プレイヤーの発想次第で「ぶっ壊れ」を生み出せるのが本作の大きな魅力の1つです。
スキルポイントの振り直しを気軽に行える設計なので、様々なビルドを試せる点も◎。
スキルと装備でキャラの挙動が激変
ゲーム開始時点ではどのクラスも動きが鈍重で、ノロノロと歩きながら敵を1体ずつ地道に倒していく「もっさり」とした動きですが、パッシブスキルの獲得と装備の更新で動きがどんどん変わっていき、最終的には瞬間移動じみた挙動で大量の敵を瞬殺してマップを縦横無尽に駆け回る怪物へと自キャラが変貌します。
「◯◯を覚えたら世界が変わった」「◯◯を装備したら別ゲーになった」という経験を何度もできるのが、本作の醍醐味となっています。
④2キャラ目を作りやすい
本作は、同一アカウントであればゲーム内の倉庫を通して装備やアイテムといった全ての資産がキャラ間で共有されます。
例えば、「ウォーリアーで始めたけどしっくりこないからモンクを試したい」という場合でも、1キャラ目のウォーリアーで獲得したアイテム等のほぼ全てを2キャラ目のモンクが所持した状態でゲームを進められます。
シナリオ進行度とレベルは初期状態ではあるものの、2キャラ目を気軽に作れるゲームです。
人を選ぶ点
①クォータービュー視点
ディアブロシリーズ等でゲームジャンルとして大きな市場を持つクォータービューのハクスラですが、国内ではまだまだ浸透しておらず、クォータービューというでけで敬遠してしまう人は多いのが現状です。
②エンドコンテンツにデスペナが存在する
本作は、シナリオに沿ったリニアな進行の「ACT」と、ACT2周後に解放される「エンドゲーム」の構成となっています。
ACTでは死亡によるペナルティは発生しませんが、本作のプレイ時間の大部分を占めるエンドゲームにおいては、死亡時に経験値をロストします。加えて、エンドゲームでは各マップに突入するのに固有のアイテムを消費するため、死亡するとそのアイテムを無駄に消費してしまったことになるという点も間接的なデスペナとなっています。
突入のためのアイテムのいくつかは非常に貴重で、なおかつエンドゲームにおける多くのボスは初見殺し&ワンパン即死で高難易度を作り上げている設計なので、「試しに1回挑んでみる」という事すらできません。
そのため、デスペナ回避のためにボスを瞬殺できるまで長時間のファームをして装備を整えるという極端なプレイングが結果的に最適解となってしまっており、デスペナと「死にゲー」であることのゲームバランスがとれていない状態です。
率直に言えば、敵の動きをしっかり見て覚えて対処して乗り越えていくソウルライクと呼べるのはACTまでで、エンドゲームでは即死という要素だけ残ったハクスラへとゲーム性が極端に変わります。
アップデートで一部のボス戦にリトライ回数を導入するなどの緩和は進んでいますが、キャラが育ち切るまではデスペナが重めのゲームであることには変わらないので、そのあたりも人を選ぶ要因となっています。
③「知識ゲー」である
拡大するスピリット割り振り。説明は皆無
本作では、各種クラスのビルド、装備、スキルツリー、スキル強化、サポートジェムといった様々な育成要素が存在しますが、それら全てに対して説明がほぼないままゲームが進行します。
各育成要素は非常に自由で、どのクラスで始めても全てのスキルツリーにアクセス可能かつ、ステータス条件を満たせば全ての装備、全てのスキルを使用できます。それ故に、説明無しだと「どうやったら強くなるのかがわからない」という状況に陥りやすく、各要素に対する理解を自分で調べて深めていく必要があります。
また、特にエンドゲームにおいては死因が非常にわかりにくく、「何かが光ったと思ったらいきなり死んだ」という事態が多発します。そういった理不尽に思える死亡についても、自分で原因を調べて対策を考えるといった姿勢を求められます。
④装備更新の主要手段が「トレード」
拡大するUIのクセが強い公式トレードサイト
本作で装備やアイテムを入手する手段は、主に以下の3つです。
①直接ドロップを狙う
②クラフトする
③他プレイヤーとトレードする
①の直接ドロップについては、実質的なチュートリアルであるACTの最中であれば直ドロだけでもクリアまでもっていけます。が、エンドゲームにおいてドロップ品で装備更新をしていくのは茨の道です。当然ながら、強い装備を落とすのは強いボスで、そのボスを倒すのに強い装備が必要……要するに服を買いに行くための服がないという状態からエンドゲームが始まるため、直ドロ狙いを装備更新の手段として使えるのは育成の最終盤に差し掛かってからです。
②のクラフトはさらに茨の道です。繋ぎの装備だとしても狙ったステータスの装備を自力でクラフトするには莫大な資産、もしくは膨大な時間が必要で、現状のクラフトは既にエンドゲームをやり尽くして富豪になっているプレイヤーの道楽でしかありません。
そのため、最も現実的かつ効率的な装備更新の手段が③トレードとなっており、繋ぎの装備であれば自力クラフトの10分の1以下の出費、100000分の1以下の時間で済みます。
エンドゲームを走るプレイヤーの多くはもちろんレアドロップを狙っているわけですが、その目的自体が「高額アイテムをドロップで入手してトレードで通貨に代えて強い装備をトレードで買うため」なので、ハクスラと思ってプレイしたのに思ってたのと違う!となってしまう可能性はあるでしょう。
その上、このトレードに関してもやはり説明はほとんどなく、「公式サイトで検索してプレイヤーにメッセージを飛ばしてパーティを組んで……」という工程が必要なため、慣れるまではかなりとっつきにくいシステムを採用しています。
余談ですが、提示している価格に対して値切ってくる人が結構いらっしゃいますが、筆者は頑として「……いえ、書いてる通り2神で売ります(うるせぇなこの野郎、2神つってんだろ!冷やかしなら帰れ!)」というスタンスで商いをしております。
⑤シーズン制のゲームである
本作はシーズン制を採用しています。大体3ヶ月毎に大きなアップデートが入り、その都度新たにキャラを作って育てていくという遊び方をするゲームです。
前シーズンのキャラデータは残るものの、サーバーが隔離されるため、大多数のプレイヤーが新シーズンのサーバーに移行した後はトレード市場がほぼ機能しなくなり、ある意味でソロゲーの状態に変わります。
そのため、「いずれ使わなくなるキャラを育ててもなぁ」と感じてしまう人も少なからずいるでしょう。
逆に言えば、新シーズン開始時であれば知識の積み重ねを除けば全員で最初から「よーいドン!」で始まるゲームでもあるので、新規の参加や復帰もしやすいゲームでもあります。
⑤まだ開発中のゲームだと認識する必要がある
昨今では、コンテンツ不足である事以外は概ね整った状態でアーリーアクセス及びβ版と称して先行プレイ可能なゲームも少なくないですが、本作のアーリーアクセスは、紛れもなく「開発途中のゲーム」の状態でリリースされています。
先述したデスペナと挑戦機会のバランスの悪さに加え、機能不全を起こしている耐久系ステータス、クラス間の大き過ぎる性能格差、進行不能系のバグの数々、果てはレアアイテムの入手機会の損失というハクスラとして致命的なバグすら残っている状態です。
本作をプレイするにあたっては4500円ほどかかるため、完成前のゲームであるが故の改善が必要なゲームバランスとバグの数々に対して、辛抱強く修正を待てる心構えが必要です。
アーリーアクセスをプレイするメリット
ここまで読むと、「そんなにバランス悪くてバグも多い状態なら正式版を待ったほうがいいのでは?」と思うかもしれません。
もちろん、それも選択肢の1つです。
しかし、アーリーアクセスをプレイするメリットは明確に存在します。
それは、知識を得た状態で正式版を始められるという事です。
本作は、ゲーム内では基本的なことすらほとんど教えてくれないため、プレイを重ねて「クラスの特徴」「クラスに適した装備」「ステータスの意味」「強いスキル」「スキルツリーの仕様」「強いビルド」「価値のあるアイテム」「効率的な金策」etc……といった知識を蓄えておくことで、正式版からのプレイヤーよりも圧倒的に優位な状態でゲームをスタートできます。
もちろん、それらのバランスはアップデートで変わるであろう部分も多いですが、なにしろPoE2はゲーム内では基本的なことを一切教えてくれないため、「何が基本的なことなのかすらわからない」状態と「基本的なことは大体知っている」状態とでは、とてつもない差があります。
人は選ぶし問題は多い!でもハマる!!
現状のPoE2はゲームバランスにおいて多くの問題を抱えており、仕様それ自体がかなり人を選ぶゲームです。
ですが、冒頭に述べた通り筆者は400時間プレイしてもまだ「ここからもっと火力伸ばすにはどうしたらいいものか」とか「リチュアルファームからセケマに切り替えようかなぁ」とか「そろそろタイタン触ってみるかな……」等、四六時中PoE2の事を考えてしまうほどドハマりしております。
神ゲーとクソゲーを高速で反復横跳びし続けているような、かなり尖ったゲームですが、ハマる人は本当にハマります。この記事を読んで少しでも興味が湧いたら、エイヤッ!とダウンロードしてみることをおすすめします。
そしてもし、あなたが正式版で最大マナ25%アップの「夢の断片 サファイアの指輪」をできたなら、そのときは私に90神のオーブで買い取らせてください。
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この記事を作成したライター
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デモンズソウルにハマりすぎて卒論を落とし留年 FF14にハマりすぎて就活をサボる ゲームで破滅してゲームで飯を食う人生 |