Rise of Rebellion~地罰上らば竜の降る~体験版プレイレビュー
アルテマ攻略班
Rise of Rebellion体験版がリリース
2025年2月25日より、Rise of Rebellion~地罰上らば竜の降る~(以下RoR)の体験版が、Steamにて公開されました。
RoRは、元フロムソフトウェア社員のHytacka氏率いるチームによる「世界一面白いアクション」という目標を掲げて開発されているタイトルです。製品版の発売は2025年春頃を予定。
当記事では、RoR体験版のプレイレビューをお届けします。
体験版のプレイ時間目安
- 約1~3時間ほど
- ボスにどれくらい詰まるかでプレイ時間は変動
書いた人 | プロフィール |
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デモンズソウルにハマりすぎて卒論を落とし留年 FF14にハマりすぎて就活をサボる ゲームで破滅してゲームで飯を食う人生 |
アクション特化のソウルライク
RoRは、1vs1での剣戟に特化した高難易度アクションが特徴です。ソウルシリーズのような入り組んだ構造のフィールドを進みながら、敵を倒し、アイテムを拾い、ショートカットを開通させ、要所でボスに挑む……というのがゲームの基本的な流れとなっています。
ボス戦の難易度が非常に高いため、体験版の範囲で戦えるボスだけでも何度も死んで動きを覚えて……という工程が必要です。
技術介入度が高いアクション
パリィ、回避にそれぞれ方向の概念が存在し、敵のモーションをしっかり見て攻撃方向に合わせてスティック入力+回避orパリィボタンを押すことで、反撃チャンスのアドバンテージを得られるという設計です。
本家のソウルシリーズと比較して、より1vs1の戦いにフォーカスされており、プレイヤースキルの介入度が増しています。
パリィの成功判定が比較的易しいため、方向さえ見極めればあまりミスにならない点は◎。
スキルツリー形式でコンボ習得&能力強化
本作では、特定のアイテムを消費することでスキルツリーを進めて、各種コンボの習得&能力の強化を行えます。
能力強化に関しては、体験版では事実上のロックがかけられていますが、コンボはリソースの取捨選択である程度幅広く習得可能となっており、本作の醍醐味である奥深いアクションを楽しめます。
気になった点
方向指定がわかりにくい
敵の攻撃に対して上下左右の方向入力+回避orパリィで反撃のチャンスを作るシステムが本作の特徴ですが、敵の攻撃に対しどの方向で対応できるのかが直感的にわかりにくく、総当たり的にパリィor回避を試さなければいけない時間が発生してまう点にストレスを感じました。
また、成功時のフィードバックが弱いため、爽快感にやや欠けており、視覚だけでなく聴覚でもパリィor回避の成功を確認できる仕組みが欲しいところ。
「コンボを覚える時間」が必要
本作では、スキルツリー形式で新たなコンボを習得していくシステムが採用されていますが、そのコンボがなかなかに複雑で、スキル説明を見てすぐ覚えるのはまず不可能です。
本作のコンボはゲームプレイを通して自然に覚えられる類の操作ではないため、コンボを習得した上でそのコンボをプレイヤー自身の指が覚えるまで練習する必要があります。
FPSの影響が大きい&一部の敵のモーションの枚数が少ない
アクションゲームの多くはフレームレートが上がるほど敵の挙動の視認性が向上して難易度が緩和されますが、とりわけ本作ではその影響が大きく、60fps以上は確保できないとかなり厳しい戦いを強いられます。
加えて、一部のボス戦においてそもそもの攻撃アニメーションの枚数の少なさから敵の挙動を見極めにくくなっており、理不尽に感じる場面もありました。このあたりは、製品版での改善を期待したいところです。
アクションの幅は広いが自由度は低い
ソウルシリーズに比べてプレイヤー側の攻撃及び防御の選択肢は多い一方で、各シチュエーションにおいて明確に「正解」が存在し、限られた正解行動以外ではアドバンテージが発生しません。
そのため、アクションの幅に対してプレイヤー側にあまり自由が無く、受動的にならざるを得ない点は気になりました。
玄人向けの骨太アクション
こんな人におすすめ
- 骨太なアクションが好き
- 技術介入度が高い戦闘を楽しめる
- ソウルライクが好き
- ソウルシリーズ、SEKIROに似たシステムと世界観
- 魅せプレイをしたい
- パリィとコンボで自分のプレイを自慢できる
RoRは総じてアクションゲームの玄人に向けた設計となっており、操作(特にコンボ)の難しさにいかに慣れるかが最初の壁です。
アクションの習熟まで相応の時間とプレイヤースキルは必要ですが、しっかり指が覚えればいわゆる「魅せプ」ができる奥深さのあるタイトルなので、興味のある方は体験版をプレイしてみましょう。