『神奏三国詩』プレイレビュー!IFシナリオの三国志を描くレトロ風RPG!
アルテマ攻略班
『神奏三国詩』は、Nintendo Switchのダウンロード専用ソフトとして配信中の新作RPGです。
ひと昔前のRPGのようなシンプルな面白さが魅力の作品で、三国志を描いたIFシナリオが楽しめます。
レトロな雰囲気漂う世界を冒険
神奏三国詩では、90年代のRPGのようなレトロなグラフィックによって、三国志の世界が描かれています。BGMもファミコン風の8bitサウンドで、レトロな雰囲気作りに一役買っています。
RPG最盛期の雰囲気を現代のゲームで体験でき、古くからのゲーマーには懐かしく、次世代機のゲームを中心にプレイしてきた方にとっては新感覚で遊べます。
村や町を探索し次の目的地を目指す
世界観や音楽だけでなく、プレイ体験も往年の名作を思わせる作りになっています。ゲームを進める道筋はガイドや目的地表示などでは示されず、村や町で住民たちの話を聞き、実際にワールドマップを探索して探す必要があります。
とは言え、移動や戦闘スピードは現代ゲームに準拠しているため、テンポ感が損なわれることはありません。昔のRPGをやりなれていない方は少し戸惑うかもしれませんが、主人公と同じ目線で世界を見て回れる没入感を楽しみましょう。
マス目上のフィールドでコマンドバトル
神奏三国詩のバトルは、マス目上のフィールド内で戦うコマンド選択式のものです。行動順が回ってくるたびに1マスずつ移動可能で、射程圏内に捉えることで攻撃や特技を敵に対して発動できます。
マス目上を移動するといっても、SRPGのように移動先を指定するわけではなく、攻撃対象を指定してその敵に最短で近づくように動きます。移動後に攻撃範囲外なら行動終了、攻撃範囲に敵がいれば攻撃を仕掛けられます。
最大5人の武将を編成
バトル編成には最大で5人の武将を編成できます。武将は物語を進めていったり、街中で話しかけることで仲間にでき、その能力や特技は千差万別です。
攻撃重視や防御重視など、自分のプレイスタイルに合った武将を選び、自分だけの編成で冒険できます。
6つの兵種を組み合わせる
武将は剣、斧、槍、盾、弓、扇の6種類の兵種のうちいずれかに就いており、兵種ごとに射程や相性が設定されています。剣、斧、槍が3すくみになっていたり、槍は2マス、弓は3マス先までの敵に攻撃できるといった特徴があります。
強敵に挑む際は、兵種のバランスや相性を意識して編成を行うと戦いを有利に進められます。
突撃指示でサクサク敵を撃破
戦闘中にLボタンを押すと「突撃」を武将全員に指示できます。いわゆるオート戦闘的なシステムで、突撃中は武将たちが自動で行動し、敵に攻撃を仕掛けていきます。
本作ではランダムエンカウントで雑魚敵が出現しますが、序盤は基本的に突撃指示のみで撃破できるのでサクサク進行します。ですが、中盤以降は雑魚敵も一筋縄ではいかず、時には逃走も必要となるやり応えのあるバトルが楽しめます。
三国志のIFシナリオが展開
神奏三国詩では、不思議な剣に導かれた「徐庶」を主人公とした、三国志のIFシナリオが展開されます。黄巾の乱から赤壁の戦いまで、主要イベントが新たな視点や解釈で描かれ、三国志ファンも新鮮な感覚で楽しめます。
ストーリーラインは三国志を知らない方でも分かりやすく、未履修でもしっかり楽しめる作りです。ただし三国志特有の固有名詞は頻出するので、手元に読み方を調べられる端末があった方がストーリーを理解しやすいかもしれません。
120名以上の武将が登場
ストーリーには総勢120名以上の武将が登場し、志を同じくする仲間として戦ったり、相容れない敵として対峙することになります。
武将たちとの出会いを通じて物語は進んでいき、時にはメインストーリーから逸れた寄り道で武将を仲間にできることもあります。
IFシナリオの三国志を描いた懐かしのRPG
神奏三国詩は、8bitサウンドや懐かしさ溢れるドットグラフィックにより、往年の名作RPGでの体験が現代ハードで楽しめるゲームです。
三国志を描いたIFシナリオも興味深く、驚かされる展開が多々あります。90年代のRPGが好きな方や三国志に興味がある方は、一度プレイしてみてはいかがでしょうか?