仮想通貨ビギナーにもおすすめ、ポロニエックス(Poloniex)で始めるスポット取引

暗号資産(仮想通貨)に興味があり、これから取引や投資を始めてみたいという皆さんにとって、手軽にスタートできるのがスポット取引(スポット・トレーディング：Spot Trading)です。今回はポロニエックス(Poloniex)が提供するシステムをサンプルにして、スポット取引の始め方と注意点などを紹介しましょう。

スポット取引とは？

スポット取引とは、仮想通貨取引の最もシンプルな形態であり、リアルタイムに市場の動きを反映する、その時間のその価格で仮想通貨を売買する取引方法です。そのため直物(じきもの)取引とも呼ばれます。

それに対して先物取引と呼ばれるデリバティブ取引は、現時点から先の日付と価格で仮想通貨を売買する方法です。大きな利益を上げられる可能性がありますが、その反面高リスクでもあります。仮想通貨ビギナーにとっては、利益は大きくないものの、比較的リスクが低いスポット取引がおすすめと言えるでしょう。

1つ注意すべき点として、スポット取引ではマージンやレバレッジの設定が使えず、現時点で所有している資産だけでしか取引できないことが挙げられます。

しかし先物取引に比べると、シンプルで透明性が高く、すぐに始められることに加えて、常に市場の動向を見つめている必要がないことも、ビギナーにとっては大きなメリットになります。

ポロニエックスでスポット取引にエントリー

ここからは、仮想通貨取引所ポロニエックスのシステムを例に、スポット取引の始め方を解説します。取引を始めるにあたっては、最初に以下の点に注意して準備を進めましょう。

こうした条件は、それぞれの取引所ごとに異なっているかもしれません。いずれにしても、その取引所にアカウントが開設してあり、そこに取引に必要な資金が預けられていることが大前提です。詳細は、各取引所の公式サイトでご確認ください。

スポット取引の進め方

ポロニエックスの取引システムはとてもシンプルです。まずアプリケーション(パソコン・モバイル)にログインして、「スポット取引」をクリックすると現在の市場の情報が表示され、取引を開始することができます。

取引は基本的に通貨ペアで行われます。一例として、ビットコイン(BTC：Bitcoin)とステーブルコインのUSDD(Decentralized USD)のペアで見てみると、この場合USDDでビットコインを購入することと、ビットコインでUSDDを購入することの両方が可能になります。

このペアに決めた場合には、取引画面で売買したい希望金額を選択し、購入もしくは売却する仮想通貨の取引数量を決定します。この時の売買方法にはいくつかの選択肢がありますが、取引に慣れるまではベーシックな方法を選んだほうがよいでしょう。

最初のうちは、最もシンプルに売買設定ができる、マーケット・オーダー(成行注文：Market Order)が安心かもしれません。この設定では売買価格を指定せず、通貨ペアと取引数量だけを指定して取引を行います。

スポット取引では、現時点での情報をもとに売買を決定しますが、理想的な流れでは仮想通貨を少しでも安く購入して、それを少しでも高く売却し、その差額で利益を生み出すことになります。

その価格を市場動向から推測して、さらに取引手数料も考慮して売買設定を決めなければなりません。こうした条件を総合的に判断して、最後に注文ボタンをクリックします。これで取引がスタートします。

スポット取引の成立

仮想通貨の買い注文を出した場合、希望価格(アスク価格)が市場の最低価格よりも低いと、その注文はオーダー・ブックに入り、より低い価格で売りに出す人が現れるまで待ちの状態になります。

反対に売りの注文を出した場合には、希望価格が市場の最低価格よりも高いと、その注文はオーダー・ブックに入り、今度はより高い価格で買いたい人が現れるまで待ちの状態になります。つまり、自分の希望売買価格に市場が到達するまで、システムが自動的に注文を管理してくれるわけです。

こうして希望する価格で売買が成立すれば、スポット取引で利益を上げられるかもしれません。しかし思った通りに市場が動かず、場合によっては損失を被る可能性もあります。

今回はポロニエックス取引所の例を参考にしましたが、その他の仮想通貨取引所でも、独自のサービスを展開しています。まずは自分の好みに合った取引所を探してみてください。ただし、取引にはリスクもあることを、十分に理解した上で投資を始めることが重要です。