マイクロストラテジー社のビットコイン戦略!再び大規模な購入計画を発表
BIプラットフォームなどを手がけるIT企業のMicroStrategy(マイクロストラテジー)社は、Bitcoin(BTC:ビットコイン)を組み込んだ経営戦略で知られていますが、新たに巨額のBitcoin購入計画を発表しました。
※1ドル=150.0円で換算
転換社債によるビットコインの買い増し
Bitcoinが史上最高価格に迫りつつあった3月5日、MicroStrategyは転換社債による私募債で6億ドル(約900億円)を調達し、Bitcoinを買い増しする計画を発表しました。調達した資金はBitcoinの購入とその他の目的で使用される見通しです。
この発表を受けて株式市場では、MicroStrategyの株価が23%上昇し、20年ぶりの高値である1,334ドル(約20万円)にまで上昇しました。
【転換社債(convertible senior notes)】 転換社債型新株予約権付社債が正式名称で、事前に決められた条件で随時株式に転換できる、株式と債券の特徴を合わせ持った社債のこと。 |
この転換社債はMicroStrategyの無担保優先債務であり、各年の3月15日と9月15日に利息が確定します。支払い条件のもとで早期の買い戻しや現金化、転換などがなければ最終的には2030年の3月15日に満期日を迎える予定です。
MicroStrategyが保有するBitcoinは企業としては最大で、2月にも850BTCを追加で資産計上しており、総保有額は193,000BTCに達しています。これは現時点の価格でおよそ130億ドル(約1兆9,500億円)という巨大な資産です。
同社がBitcoinの購入を始めたのは2020年8月のことで、その戦略が評価されたのか、その後同社の株価は3倍にまで上昇しました。
CEOマイケル・セイラー氏の基本戦略
Bloomberg(ブルームバーグ)によるテレビ・インタビューで、MicroStrategyのCEO兼共同創業者であるマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏は、Bitcoinを「最強の資産」と呼び、今後も「出口戦略」として購入を継続する意向を示しました。
しかし、なぜセイラー氏はこれほどBitcoinにこだわるのか、その理由を大きく3つに分けて解説しましょう。
半減期のたびに更新される過去最高値
Bitcoinが過去最高値を更新すると、それ以前の最高値は相対的に小さくなります。歴史的に見ても半減期のおよそ1年後に、強気市場のピークでBitcoin価格は最高価格を塗り替えてきました。
4年間かそれ以上の長期的な視点のバイヤーにとって、高値でBitcoinを買ったとしても、次の最高値のタイミングになれば、その価格はバーゲンセールのように安く感じられるでしょう。
ゴールドや不動産に匹敵する資産価値
セイラー氏のようなドル・コスト平均法支持者であるか、よりBitcoin価格に敏感な投資家であるかにかかわらず、価格上昇中および最高値で購入することに価値を見出すことは共通しています。
つまり資産価値が高いということであり、セイラー氏はBloombergに対して、Bitcoinは企業ではなく資産クラスであり、その価値はゴールドや不動産、そしてS&Pインデックスに匹敵すると述べています。
損失回避に対する高い柔軟性
価格上昇中にBitcoinを購入する戦略は、長期的な修正トレンドに入る前に手じまいをして、リスクを避けたい投資家に向いています。さらに手にした利益をもとに、価格帯が低いタイミングでBitcoinを蓄積することも可能です。価格動向に敏感に反応すれば、損失を避けて利益を高めることもできます。
セイラー氏の戦略は明確ですが、将来的にbitcoin価格が上昇を続けることが前提条件になっています。その点では、今後の経済動向次第で変更を余儀なくされる可能性もあるでしょう。
3月6日に日付が変わるころ、Bitcoin価格は69,200ドル(約1,038万円)レベルにまで到達して過去最高値を更新しました。その後正午を過ぎた時点では、かなり値を下げて64,000ドル(約960万円)近辺で推移しています。
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