ビットコイン15万ドル狙いの可能性！著名トレーダーが長期推移を予測

半減期から間もなく2ヶ月、Bitcoin(BTC：ビットコイン)価格は現在69,000ドル(約1,079万円)のレジスタンスライン手前で足踏み状態です。今後の価格動向が気になるところですが、著名な2人の暗号資産(仮想通貨)トレーダーが独自の予測を公表しています。

※1ドル＝156.4円換算

ビットコインの価格動向が過去のサイクルと同調

ジェイク・ウージャスティク(Jake Wujastyk)氏は、まず2017年2月と2020年10月のブレイクアウトに着目。この時Bitcoinは、ほぼ一致するレジスタンスライン以下で持ち合い状態になったのち、力強い価格上昇を見せました。

彼は当時と現在を比較して、現在69,000ドル手前で推移するビットコインが、今後過去と同様の値上がりを見せると予測しています。

仮想通貨サイクルでブレイクアウトが起きると、それまでのレジスタンスラインが、今度はサポートラインとして機能するようになります。そのためトレーダーにとっては、非常に重要な節目になるのです。

2020年にBitcoinはブレイクアウトに成功してから、わずか2ヶ月で価格が3倍にまで急騰しました。ウージャスティク氏は現在の市場サイクルを過去と比較して、同様の強気市場が始まる可能性を指摘しています。

しかし現在市場での時価総額が1兆3,000億円(約203兆3,000億円)に達しているとはいえ、Bitcoinは3月に70,000ドル(約1,095万円)超えを維持できませんでした。

Bitcoinは未だ73,800ドル(約1,154万円)の過去最高値から、マイナス7%程度の価格で推移しています。今後過去と同様のタイミングでブレイクアウトに成功するのか、この先数ヶ月が1つの目安になるでしょう。

今回の強気市場では15万ドルもアリ？

ピーター・ブラント(Peter Brandt)氏は、さらに強気のシナリオを提示しています。彼の予測では今後の強気市場において2025年9月初旬までに、Bitcoinは130,000ドル(約2,033万円)から150,000ドル(約2,346万円)に到達するということです。

彼は自身のレポートの中で、過去の強気市場サイクルと現在の半減期を巡るサイクルが、極めてよく似ていることを詳細に説明しています。彼の説明によると、強気市場の始まりから半減期までの期間と、半減期から次の強気市場までの期間との間には強い相関性があるようです。

過去のパターンでは75%以上の大幅な価格下落に続いて、その後強気市場が始まり、数週間で半減期を迎えています。さらに半減期から数週間で、次の強気市場の最高値が出現しています。ブラント氏の分析では、この前後の「数週間」が一ほぼ致するというのです。

2020年のデータでは、5月11日の半減期に先行する16週間前に強気市場がスタートし、およそ18週間後にピークアウトしています。こうしたパターンは、2012年11月28日と2016年7月9日の半減期前後でも確認されました。

ブラント氏はBitcoinが2022年12月17日に16,800ドル(約262万8,000円)まで下がった時点から、現在に続く強気市場が始まったと定義しています。その後300%以上値上がりしたBitcoinは、2024年3月14日に史上最高値の73,800ドルを記録しました。しかし半減期前だったことが、過去のサイクルと異なっています。

一方でブラント氏は、半減期前後の価格変動率が毎回下がっているとすれば、Bitcoinがすでに価格のピークを迎えた可能性があるとも述べています。また今後最高値更新に失敗し、価格が55,000ドル(約860万円)以下に下がってしまうと、今度は大規模な価格下落を引き起こす危険性があると言います。

トレーダーとして50年近い経歴を持つブラント氏は、2023年末のコメントでは、Bitcoinの最高値更新は2024年の第三四半期と予測していました。今回の発言はそれを修正した内容ですが、最後にブラント氏は価格下落のサインを見落とさないように注意喚起しています。