アルトコインの勢力図が変わる?ソラナとイーサリアムの光と影
日本時間1月23日朝の取引では、暗号資産(仮想通貨)市場全体が比較的安定していますが、主要アルトコインのEthereum(ETH:イーサリアム)が週足で5%以上下落する一方で、Solana(SOL:ソラナ)は24%以上上昇しています。今後、この2つのコインの明暗が分かれる可能性がありそうです。
※1ドル=156.4円で換算
ソラナは2月末に400ドルか?
Solanaのブロックトレード
- 280ドルのコールオプション10,000契約(ロングポジション)
- 400ドルのコールオプション10,000契約(ショートポジション)
大手取引所Deribit(デリビット)の取引ネットワークParadigm(パラダイム)を通じて、店頭取引(OTC)で実行されるSolanaのブロックトレード・オプションは、2月末にSolanaが400ドル(約62,600円)に達するという超強気の市場心理を示しています。
実際に機関投資家は現在の価格から55%の上昇を予測して、取引の準備を進めているということです。
Solanaのブロックトレードは、上記のオプションを含むブル・コール・スプレッド(bull call spread)で構築されています。
ご存知の通りロングでは行使価格の権利を買うことになり、ショートでは売ることになりますが、この戦略の損益分岐点は300ドル(約46,900円)になると見られています。これがもしも400ドルになると、Solana自体の将来の価格にも大きな影響を与えるでしょう。
さらにトランプ新政権の誕生により、大口の機関投資家の間で強い期待感が生じています。
仮想通貨全体で市場拡大につながり、特にDeFiやNFTに強い影響力のあるSolanaは、大きく値上がりする可能性があり、実際に新政権がスタートしてから、かなりのペースで価格上昇が続いています。
上記のブロックトレードは、2月28日に満期日を迎えるため、投資家やトレーダーはSolanaの価格動向にクギづけになるでしょう。
イーサリアム・コミュニティ内部でくすぶる不満
ブテリン氏の3つの目標
- チーム内での技術的ノウハウを増強する
- 財団と広範なEthereumエコシステムとのコミュニケーションを改善する
- 新たなビジョンを提案するメンバーの自律性を高める
Ethereum財団の中核的ディベロッパーであるエリック・コナー(Eric Conner)氏は、11年間にわたり開発を主導してきましたが、今回Ethereumコミュニティから離脱することを表明しました。
その背景には創業者ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏との確執があった模様です。
これに先立ってブテリン氏は、Ethereum財団に適切な評議会が創設されるまで、自身の独占的な権限を強化すると発表しました。それに対してコナー氏は、「私はもはやEthereum財団には属さない。
いずれはコミュニティ内に適切な運営機能が構築されるとは思うが、私はその中にはいないだろう」と「X」に投稿しています。
ブテリン氏の決断に対しては、コミュニティ内でも多くの議論が生じていますが、ブロックチェーンの基本的な倫理である「分散化」という概念と完全に矛盾するという意見も多いようです。
ブテリン氏は1月18日に、Ethereum財団の権限再構築について、上記の3つの目標を実行することを発表しました。
彼はこれらの目標に関して、コミュニティ内の財務管理・ロードマップ・人材管理に対する不安を払拭するものだと主張しています。
一方でコナー氏は、ブロックチェーンとAIの融合を目指す「Freysa.ai」プロジェクトを主導し、今後はAIの開発に注力することを明らかにしています。彼はEthereumに対する情熱を失ったことを「X」に投稿しましたが、今後他の関係者に影響することが危惧されます。
日本時間で正午現在、Ethereumは24時間で3.3%下落して3,230ドル(約505,200円)、Solanaは1.6%下落して250ドル(約39,100円)程度で推移しています。
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