混迷を極めるビットコインの価格予測!強気派と弱気派との大きなギャップ

混迷を極めるビットコインの価格予測!

2月12日に発表されたアメリカの消費者物価指数(CPI)は、予想を上回る前年同月比3.0%でした。しかし暗号資産(仮想通貨)市場では、今のところ目立った反応はありません。

利下げが遠のいたという声が高まっていますが、今後の仮想通貨相場はどう動くのか、強気の予測と弱気の予測を比較して紹介します。

※1ドル=154.5円で換算

強気派の予測は最大で2億3,000万円

「破壊的イノベーション」への投資に特化したARK Investment(ARKインベストメント)社のCEO(最高経営責任者)であるキャシー・ウッド(Cathie Wood)氏は、機関投資家による需要が加速して、今後Bitcoin(BTC:ビットコイン)への投資がさらに増加するとの見解を示しました。

ウッド氏は、「多くの機関投資家がBitcoinに注目し、彼らの資産に加える必要性を認識している。他の資産と比較して、ハイリスク・ハイリターンな点が魅力的なのだろう」と述べ、具体的なBitcoinの価格予測を公表しています。

ARK Investmentの2025年ビッグ・アイデアと題されたレポートでは、好調なBitcoin現物ETFと、伝統的金融からの多額の資金流入を背景に、2030年までのBitcoin価格について、以下のような3つのシナリオを挙げています。

①強気のシナリオ
Bitcoinの年平均成長率(CAGR)が58%の場合、150万ドル(約2億3,175万円)に到達
②基本のシナリオ
同様にCAGRが40%の場合、71万ドル(約1億970万円)に到達
③弱気のシナリオ
同様にCAGRが21%の場合、30万ドル(約4,635万円)に到達

弱気のシナリオでさえ十分強気ですが、現状では10万ドル(約1,545万円)のレジスタンスライン突破にBitcoinは苦しんでいます。一部のアナリストは、このままでは短期的な売り圧力が高まり、95,000ドル(約1,468万円)レベルにまで下落するとも予測しています。

一方でCryptoQuant(クリプトクアント)のデータによれば、各取引所に残されたBitcoinがわずか250万BTCに過ぎないことから、今後需要が供給を上回り続けると、急激な価格上昇が起こり得る可能性があります。

ウッド氏の予測は機関投資家の動きと、供給に依存する市場力学に基づくものですが、短期的なボラティリティはあるものの、長期的な見方は依然として楽観的であることを示しています。

弱気派は現在が分岐点であると指摘

アナリストのアダム(Adam)氏は「X」への投稿で、短期的には現在弱気の局面にあると述べています。

トレーダーが弱い値動きに不安感を抱き、ロングポジションに見切りをつけているため、市場のサポートラインは95,000ドルに近づきつつあり、さらにその下の92,000~94,000ドル(約1,421~1,452万円)にまでラインが下がる可能性があるという見解です。

現在市場では取引額とボラティリティが共に低下しており、現物トレードはリスクが高い状況で、無期限契約は売りが先行する状況です。しかし直近には900BTCの大口買いオーダーも出ており、価格が上向く可能性も捨てきれません。

この状況下で、Intotheblock(イントゥーザブロック)は、160万のアドレスが平均価格97,200ドル(約1,500万円)で、157万BTCを蓄積していることを明らかにしました。この動きが市場でレジスタンスラインを形成していると見られます。

これらのアドレスのBitcoin保有者は直近に損失を経験しており、もしも価格が分岐点にあると判断すれば、すぐに売りに走ると考えられます。不安定な市場の状況を考慮すると、この潜在的な売り圧力がBitcoinの価格上昇に影響する可能性もあります。

現在のBitcoin価格は、24時間および週足ではわずかな伸びを見せていますが、日本時間2月13日正午現在、97,600ドル(約1,508万円)をわずかに上回ったレベルで足踏みしています。

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