仮想通貨市場で予想外の展開!ビットコインは重大な局面を迎える?

仮想通貨市場で予想外の展開!ビットコインは重大な局面を迎える?

Bitcoin(BTC:ビットコイン)は一時期のような、10万ドルを超える推進力を失ったかのように見えます。

暗号資産(仮想通貨)市場全体も、値動き、取引額ともに低調です。こうした状況で、これまで見られなかった動きがさまざまな憶測を呼んでいます。

※1ドル=151.5円で換算

ビットコインのお得意さんが動かない

Bitcoinによる戦略的資産形成を進めるMicroStrategy(マイクロストラテジー)社は、2月の第3週Bitcoinに関するレポートを公表しませんでした。

通常なら創業者のマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏が、Bitcoin購入直後に公表するはずです。市場ではMicroStrategyが予測に反して、Bitcoin購入を見送ったのではないかという憶測が飛び交っています。

著名なアナリストのアリ・マルチネス(Ali Martinez)氏によると、同様にBitcoinクジラもここ1週間ほど、まったく動きを見せていないということです。彼の分析では、クジラに関連するトランザクションは明らかに減少しており、まとまった額の売買は観測されていません。

同時にマルチネス氏はBitcoinマイナーの活動にも言及し、彼らの保有資産がこの1週間で2,000BTC以上減少したことを明らかにしました。

売りに出されるバイナンス?

大手取引所Binance(バイナンス)の創業者CZ氏(チャンポン・ジャオ氏)は、2月17日の「X」への投稿で、Binanceが自社の売却先を探しているという噂を全面否定しました。この中で彼は、「アジア圏の競合他社による低レベルで独善的な流言であり、私は自社を売却する意思などまったくない」と述べています。

しかし一方では、トップクラスの投資家がBinanceに興味を示しており、今後少数の投資家が同社の株式を所有する可能性についてはCZ氏も認めています。ただしその場合でも、売却する株式は全体の10%以下になるということです。

デジタル資産からの資金流出が続く

大手仮想通貨ファンドのCoinShares(コインシェアーズ)は、これまでの19週間で初めて、デジタル資産市場が総合的に4億1,500万ドル(約629億円)の資金流出過剰となり、深刻な事態に直面していると伝えています。その中でもBitcoinは、流出額だけ見ると4億3,000万ドル(約652億円)に達しています。

これにはアメリカの経済動向と、インフレへの懸念が強く作用していると見られていますが、一方ではSolana(SOL:ソラナ)やXRP(リップル)、そしてブロックチェーン関連株に投資家の興味がシフトしている可能性もあります。

資金流出の原因と考えられるのは、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げの可能性が遠のいたことと、アメリカの消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことです。結局アメリカのインフレ収束が見通せないことが、投資家の心理に影響を与えているようです。

ただし深刻な資金流出はアメリカ国内の話であり、同国の流出額が4億6,400万ドル(約703億円)なのに対して、ドイツは2,100万ドル(約32億円)、スイスは1,250万ドル(約19億円)、カナダは1,020万ドル(約15億5,000万円)と、それぞれ流入額がプラスになっています。

仮想通貨市場でも、Solanaは890万ドル(約13億5,000万円)、XRPは850万ドル(約12億9,000万円)、Sui(SUI:スイ)は600万ドル(約9億円)の流入超過になっています。

またブロックチェーン関連株への投資は2,080万ドル(約31億5,000万円)となり、年初来からの総額は2億2,000万ドル(約333億円)に達しました。

こうした状況から仮想通貨関係者は、今後投資家のターゲットは分散化して、Bitcoinは売却圧力が強まり、アルトコインの需要が持ち直す可能性があると予測しています。

日本時間2月18日正午現在、仮想通貨市場はわずかに下落傾向にあり、Bitcoinをはじめどの通貨も大きな動きを見せていません。

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