重大局面を迎えるビットコイン!専門家の予測も二極化した今後の展開は?
日本時間2月25日午前10時を回った時点で、Bitcoin(BTC:ビットコイン)価格は24時間で5%近く下落し、92,000ドル(約1,380万円)をわずかに下回るレベルで推移しています。
この値動きに対して、さまざまなトレーダーやアナリストが今後の予測を立てています。市場は現在、かなり緊迫した状況を迎えているようです。
※1ドル=150円で換算
今後の価格を決める重大な要素とは?
今、暗号資産(仮想通貨)市場心理は冷え込み、ボラティリティは過去最低レベルに沈んでいます。仮想通貨全体のネットワークも活動が低下しており、投資家にも不安が広がっている状況です。
この現状について、大手取引所Binance(バイナンス)が分析した、Bitcoin価格に影響する主な要素を以下に紹介します。
サポートラインは90,000ドルに
上昇機運がBybit(バイビット)のハッキング事件で断たれたことで、Bitcoinの重要な流動性レベルは94,700ドル(約1,420万円)もしくは92,500ドル(約1,388万円)が現在妥当な価格帯になりました。
ただしサポートラインが90,000ドル(約1,350万円)にまで下がると見るアナリストもいます。
アメリカ国内のスタグフレーション
アメリカの個人消費支出(PCE)は2月28日に発表予定ですが、先日の失業保険申請件数(jobless claims)に続いて予想を上回る可能性があります。これがアメリカ経済がスタグフレーションに突入する兆候と見る動きがあります。
スタグフレーションとは、高いインフレ率と低い経済成長が同時に進行する状態です。ただしBitcoin価格に影響するのは、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融政策が大きいと見られています。
強気を維持する米ドルとゴールド
ゴールド(金)価格は過去最高値(ATH)を維持しながら、安全資産としての役割を強めています。
ドルも一時的下落はあったものの、下降トレンドを脱しつつあり、今後はBitcoin価格にも影響を与えることになるでしょう。
ここ数年来最低レベルのボラティリティ
Glassnode(グラスノード)のデータによると、Bitcoinの1週間あたりの確定ボラティリティは23.42%と、ここ4年間で数えるほどしかないレベルにまで下がっています。通常ここまで下がった場合、その後に大きな値動きが予測されますが、上昇するか下降するかは分かりません。
同時にネットワーク活動も低下しており、アクティブなアドレスも縮小しています。この状況は2023年と2017年のサイクルピークとよく似ていますが、その時には市場がさらに冷え込む結果になりました。
混乱する業界関係者の価格予測
上記の要素にさまざまな条件を加味して、仮想通貨業界関係者は独自の価格予測を公表しています。彼らの予測と主張をまとめて紹介しましょう。
トレーダーのPentoshi氏は106,000ドル(約1,590万円)まで再上昇し、それを上抜ければATHを更新して109,000ドル(約1,635万円)を超えると予測しています。アナリストのAlejandroBTC氏は、それに反して85,000ドル(約1,275万円)まで下落するという予測です。
同じくBitMEX(ビットメックス)創業者のアーサー・ヘイズ(Arthur Hayes)氏も弱気な予測で、金融危機とも言える70,000~75,000ドル(約1,050~1,125万円)にまで下落するという見解です。
またトレーダーのMister Crypto氏は、弱気と強気の中間点にあたる90,000ドルが次の基準価格になると見ています。
一方で歴史的に見て3月はBitcoinにとって吉であり、2013年以来平均利益率13.42%という高水準を保っています。
これを根拠にAshCrypto氏は、3月中に再びATHを更新すると予測しており、ARK InvestのCEOであるキャシー・ウッド(Cathie Wood)氏に至っては、2030年までにBitcoinは150万ドル(約2億2,500万円)に達すると予測しています。
現在市場心理は中立位置にあり、ボラティリティは歴史的低水準にありますが、業界関係者は2月から3月に入るタイミングで、今後の市場動向が見えてくると考えているようです。
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