巨大化する仮想通貨クジラ!資産の集積は強気市場の前兆か

巨大化する仮想通貨クジラ!資産の集積は強気市場の前兆か

暗号資産(仮想通貨)市場では、資産の集積傾向が高まっており、特にBitcoin(BTC:ビットコイン)に関しては、機関投資家などの保有率が上昇しています。

さらに、仮想通貨クジラの動きもここ数日活発化しています。これは強気市場回復の前触れなのでしょうか?

※1ドル=141円で換算

ビットコインで顕著な投資家シフト

Bitcoinが停滞気味の市場において、いわゆるクジラと呼ばれる大口投資家の中で、1,000BTC以上を保有するウォレットの数が増加しています。

オンチェーン分析企業のGlassnode(グラスノード)によれば、1,000BTC以上のBitcoin保有者は、2月末の2,037から4月15日には2,107にまで増加し、4ヶ月ぶりの高いレベルに到達しました。

一方で100BTCを超えるBitcoin保有者は、4月20日時点で18,026とわずかに増加しています。しかし全体的な傾向としては、より大口の保有者に資産が集積する傾向にあるようです。

10BTC以下の保有者は、数ヶ月にわたって減少を続けています。市場は小口投資家による取り引きから、機関投資家などによる投機的取り引きにシフトしたといえます。

巨額の資産を集積するクジラたち

4月18日にCointelegraph(コインテレグラフ)が公表したデータによると、現在クジラはBitcoin年間発行額の3倍のペースで資産集積を進めています。これが市場にさらなる供給圧力を加えており、取引所の準備金も縮小する一方です。

中でも資産集積を活発化させているのが10,000BTC以上の保有者であり、これらは機関投資家、金融機関、もしくは長期的に保有し続ける初期のBitcoin投資家だと考えられます。

巨額の資産が集積される現状から、一部のアナリストは今後市場で大きな動きがあると予測しています。

また、アメリカの関税政策による世界経済の混乱から、アメリカドルからゴールドやBitcoinに資産を移動する動きも活発化しています。

仮想通貨市場での需要が高まり、反対に供給が制限されれば、相対的に価格が上昇する可能性があります。資産集積のタイミングを考えると、クジラの狙いはそこにあるのかもしれません。

ここ数週間の持ち合い状態から、4月21日にBitcoinは3,000ドル(約423,000円)以上も値上がりし、3月末以降で初めて87,400ドル(約1,232万円)レベルを回復しました。

この値動きは、強気回復のシグナルといわれる、複数月下降ウェッジ・パターン突破の動きと同調していると見られます。

急増する仮想通貨送金が意味するものとは?

大口の取引を監視するWhale Alert(ホエールアラート)のデータからは、前週には多額の資産が活発に動いていたことが分かります。

実際に4月17日にウォレット間で送金されたBitcoinは、合計で10,437BTCにも上ります。これは現在の価格にするとおよそ9億2,000万ドル(約1,297億円)に相当する額です。

送金は4月18日以降も続いており、主にBitfinex(ビットフィネックス)、Kraken(クラーケン)、Binance(バイナンス)、Coinbase(コインベース)などの取引所間での送金のほか、取引所から不特定のアドレス、不特定のアドレスから取引所という送金パターンも目立ちます。

クジラの動きはBitcoin以外の仮想通貨にも及んでいます。よく知られた仮想通貨クジラは、4月20日におよそ300万ドル(約4億2,300万円)に相当する1,897ETH(イーサリアム)を、集権型取引所(CEX)から送金しました。

このクジラは4月3日から、合計で3,844ETHを集権型取引所から移動しており、その金額は651万ドル(約9億1,800万円)に達します。

その他、XRP(リップル)とSOL(ソラナ)で数件の資金移動が見られ、ステーブルコインのUSDT(テザー)とUSDC(USDコイン)が頻繁に送金されています。

こうした資金の移動状況を見ると、水面下で巨大なクジラが動き始めた可能性があります。彼らの動きを注意深く見守る必要があるでしょう。

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