DeFiで躍進するソラナ!ステーブルコインの流入が過去最高に
現在暗号資産(仮想通貨)市場の時価総額で、第6位のポジションにあるソラナ(SOL:Solana)が、DeFi(分散型金融)部門で存在感を高めています。
USDC(USDコイン)などステーブルコインの流入が増加していることから、今後の価格上昇を予測する声も高まっています。
※1ドル=143.0円で換算
拡大を続けるソラナ・ネットワーク
ソラナでのステーブルコイン供給量は、2025年に入ってから大幅に増大し、前年から156%の増加で130億ドル(約1兆8,590億円)という過去最高値を記録しました。
これにはDeFi部門での影響力強化が関わっており、ソラナ・トークンの需要増と流動性向上にはステーブルコインが重要な役割を果たしています。
特にソラナのユーザーはサークル(Circle)が発行するUSDCを好み、ソラナのステーブルコイン全体の77%をUSDCが占めています。
過去の実績では、ステーブルコインの流入量とソラナの価格には密接な相関性が見られ、2023年12月から2024年8月の間に、ステーブルコインの流入量が160%増加したのに対して、価格は230%も上昇しました。
ソラナの預かり資産(TVL:Total Value Locked)も顕著な伸びを示しており、4月9日から5月6日までの1ヶ月足らずで、61億ドル(約8,720億円)から76億5,000万ドル(約1兆940億円)へと25%も増加しました。
結果的にソラナのTVLは、全ブロックチェーンにおいて2番目の規模となり、DEX取引量(分散型取引所での直接取引量)では最大規模になりました。ここ1ヶ月で1日当たりのトランザクションは25%増加し、現在5,777万件に達しています。
実際DEX取引量では27.7%の市場シェアを占め、イーサリアム(ETH:Ethereum)とBNBチェーンの18%を大きく引き離しています。ステーキング・プラットフォームや、DeFiプラットフォームの拡大も貢献しているといえるでしょう。
ソラナ周辺で活発化する資金の動き
アメリカのナスダック市場に上場しているDeFi Development Corporation(旧Janover)社は、店頭取引(OTC)で82,404SOLを購入したと発表しました。
同社は戦略的にソラナを継続購入しており、トータルでの保有額は400,000SOLを超え、現在の価格でおよそ5,700万ドル(約81億5,000万円)に達しています。
新規に購入したソラナは、ロックアップ制限の対象になり、店頭取引プラットフォームを通じて保有およびステーキングされる模様です。
また、5月7日になってUSDC財務省が、2億5,000万ドル(約358億円)相当のUSDCをソラナのブロックチェーン上で発行したことが明らかになりました。その直後には、イーサリアムのブロックチェーン上で、約9,450万ドル(約135億円)相当のUSDCがバーンされたことも確認されました。
さらにUSDCに関しては、その後も未確認のウォレットで約4億8,400万USDCがバーンされたことと、約6億9,600万USDCが複数回に分けて、コインベースの未確認ウォレットに送金されたことが確認されています。この資金の動きが何を意味するのか、現状ではまだ推測できません。
ソラナの価格上昇の可能性も
現在ソラナの価格チャート上では、潜在的な上昇パターンが形成されているという指摘があります。このパターンが生じると上方のトレンドラインを上抜けする可能性があり、今後ソラナの価格は50%以上上昇して220ドル(約31,500円)に達するという予測もあります。
アナリストのRisHad氏による予測では、サポートラインである120~130ドル(約17,160~18,600円)を維持できれば、178ドル(約25,450円)以上にまで価格が上昇するかもしれないということです。
日本時間5月7日正午現在、ソラナの価格は24時間で1.75%上昇して147ドル(約21,000円)前後で推移しています。
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