市場から1800億円超の資金流出!アルトコインが握る強気回復のカギ

アメリカが世界経済をかき回すのは、もはや日常茶飯事になってしまいましたが、11月の第1週の暗号資産(仮想通貨)市場でも、アメリカでのゴタゴタで多額の資金流出が生じました。
ほぼすべての通貨価格が下落し、取り引きも大幅な縮小を余儀なくされました。第2週に入って、市場は回復力を見せるのでしょうか?
※1ドル=154.4円で換算
アメリカの混乱が市場を直撃
アメリカでは現在、政府機関の閉鎖が2ヶ月目に入り、12月の利下げ実施にも不透明感が漂っています。
こうした要因から投資家は守りの姿勢に転換し、11月第1週のデジタル資産投資商品では、およそ1,806億円(11億7,000万ドル)の純資金流出が生じました。これは2週連続の資金流出です。
先週の木曜日には一時的に、政府閉鎖打開に進展が見られるとの憶測から、仮想通貨ETP(上場取引型金融商品)の取引額が約6兆6,400億円に達しました。しかし翌日には再び市場心理が冷え込み、資金流出は継続しました。
市場の動向には地域差もあり、アメリカでは多額の資金流出が見られた反面、ドイツでは約63億8,000万円の資金流入、スイスでも約76億7,000万円の資金流入が見られました。デジタル資産投資では、アメリカが一人負けの状況です。
ビットコインとアルトコインで明暗
資金流出額の内訳では、ビットコイン(BTC:Bitcoin)が約1,439億円で、イーサリアム(ETH:Ethereum)は約676億円であり、この2つの通貨が市場全体に大きな影響を及ぼし、アルトコインへの資金流入を帳消しにした状況です。
アルトコインでは一部状況が異なり、ソラナ(SOL:Solana)は約182億円の資金流入で、9週間連続のプラスとなって、この期間の流入額は約3,242億円に達しています。
またヘデラ(HBAB:Hedera)も好調で、先週1週間で約41億4,000万円の資金流入を記録しました。
総括すると、仮想通貨投資市場ではビットコインとイーサリアムに強い圧力がかかっており、市場全体のボラティリティが高い状態のまま、投資家心理はアルトコインに向いていると言えるでしょう。
リップルがETFで浮上する可能性
リップル(XRP)は一時11.16%という高い価格上昇を見せ、日本時間の11月11日正午時点でも約394円(2.55ドル)という水準を維持しています。この上昇は、トランプ大統領がアメリカ国民に2,000ドル(約30万9,000円)を給付すると宣言した直後に始まりました。
もう1つリップルの追い風になっているのが、現物ETF(上場投資信託)承認への期待感です。すでにリップルETFは、世界最大の決済・清算機関である米国証券保管振替機関(DTCC)に申請されています。
現在DTCCにリストアップされているのは、フランクリンテンプルトン(Franklin Templeton)、ビットワイズ(Bitwise)、カナリーキャピタル(Canary Capital)、21シェアーズ(21Shares)、コインシェアーズ(CoinShares)の5銘柄です。
業界関係者の中には、アメリカ政府の閉鎖期間中にリップルETFがローンチし、閉鎖が解除されると同時にETFの取り引きが始まると予測するアナリストもいます。
ここでリップルの現状を示す指標を確認してみましょう(11月10日時点)。
・RSI(相対力指数)=53.49:上昇の余地があるニュートラル・ポジション
・モメンタム=0.03457:持ち合い後に上昇の可能性
・MACD(移動平均収束拡散法)レベル=-0.06355:平衡状態でトレンド分岐点
・EMA(指数平滑移動平均線)=2.38877:短期的強気動向
・SMA(単純移動平均線)=2.36086:短期的強気動向
さらに50日EMAと100日SMAから推測すると、重要なレジスタンスラインは401~432円(2.6~2.8ドル)にあると考えられ、現在このレベルでの保有額は18.6億XRPに上ると見られています。
ただし上記のレジスタンスラインには、かなりの供給クラスター(供給集中帯)があり、強気の回復には重要なリテストが必要になるでしょう。
そのためアナリストは、401円(2.6ドル)を基準として、上抜ければ463~525円(3~3.4ドル)への上昇、それに失敗すれば355円(2.3ドル)への下落の可能性があると見ています。
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