次世代ブロックチェーンAnoma(アノマ)とは?自然界から着想を得た新技術!
Bitcoin(BTC)が暗号資産(仮想通貨)に革命を起こし、Ethereum(ETH)はブロックチェーンに革新をもたらしました。しかし、依然としてブロックチェーンには、スケーラビリティと断片化が未解決の問題として残されています。
スケーラビリティと断片化の問題を独自のアプローチで解決し、レイヤー1&2エコシステムを拡張するのが、次世代ブロックチェーンの「Anoma(アノマ)」です。
※1ドル=139.4円で換算しています。
Anomaを開発したのは?
Anomaは、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)のブロックチェーンであり、『公共グッズ研究所』を自称するオープンソース・プロジェクトのHeliax(ヒリアクス)によって開発されました。
2021年11月には、Polychain Capital、Maven 11 Capital、Coinbase Venturesなどから2,600万ドル(約36億2,400万円)の資金調達にも成功しています。
Anomaが持つ斬新で革新的な特徴
Anomaの4つの特徴
- インテントを軸にしたブロックチェーン
- 強固なプライバシー管理
- マルチ・チェーンの仕様
- フラクタル構造による拡張性
Anomaには、これまでのブロックチェーンとは発想が異なる、4つの特徴があります。
1.インテントを軸にしたブロックチェーン
トランザクションは、ブロックチェーンの基盤であり、ユーザーはメッセージや資産をやりとりを行います。トランザクションは常に検証され、継続した不変の情報チェーンを形成します。
Anomaは、既存の概念を覆した「インテント(intents:ユーザーの意思)」がキーポイントになります。インテントとは、チェーン上に表現されるユーザーの望みであり、彼らが何を求め何を売買したいかを表す指標です。
ユーザーは、インテントをカスタマイズでき、同時に制約を付加することもできます。例えば、NFTを特別価格で手に入れたいというインテントに、Ethereumの価格が一定のレベルになったら制約を付加したりできます。
各ユーザーのインテントは、まるでゴシップ(うわさ話)のようにネット上に広まり、ユーザーのノードを通じてコミュニケーションを取り合います。その一方ではマッチメーキング・ノードが一定のアルゴリズムで、あるインテントとマッチするインテントを探します。
この仕組みによって、ユーザーは自分のインテントにマッチする相手を、分散型ネットワークの中で見つけることができるのです。
2.強固なプライバシー管理
Anomaは、「zk-SNARKs」というゼロ知識証明コンセプトを用いることで、ユーザー自身とトランザクションを強固に保護することができます。
ユーザーは、MASPという資産保護プールを通して取り引きややり取りを行うため、その中身は完全に第三者から遮断されます。保護されたトランザクションからは、ユーザー情報や資産情報は一切特定することができません。
3.マルチ・チェーンの仕様
Anomaは、IBCというブロックチェーン・プロトコルを採用しており、自身のブロックチェーンと、Cosmos(コスモス:異なるブロックチェーンどうしをつなげるプロジェクト)とを接続してマルチ・チェーンを形成することができます。
そのため安全に、より多くの機能やサービスを利用できるのです。
4.フラクタル構造による拡張性
自然界には樹木や雪の結晶のように、自己相似を繰り返す「フラクタル構造」が存在します。例えば樹木の場合、幹から分かれた枝には枝とそっくりの小枝が分岐しています。
さらに小枝からはもっと小さな枝が分岐するというように、同じ構造が何層も繰り返される仕組みがフラクタルです。ブロックチェーン最大の問題であるスケーラビリティを解消するため、Anomaは自然界のフラクタル構造を自身にとり込んでいます。
ブロックチェーンの拡張が必要な場合、個別のAnomaを地理的・社会的に隔てられた地域で同時にローンチすることで、インターネット上に仮想のフラクタル構造を作り出し、スケーラビリティを拡張することが可能になるのです。
メインのAnomaと、フラクタル状に分散されたAnomaを並列で稼働させれば、同じポテンシャルのブロックチェーンを拡張でき、ネットワークのスループットを飛躍的に向上させることも可能です。
Anomaが拓くインターネットの未来
仮想通貨業界でも問題になるプライバシーは、今後インターネットのシステム全体で取り組むべき課題です。Anomaはこの問題に1つの解決策を提案します。
またフラクタル構造という発想は、ブロックチェーンの根本的な問題であるスケーラビリティの解消を可能にするかもしれません。
Heliaxによると、現在はプラットフォームの条件に左右されている分散化システムを発展させるため、どこにでも存在し、誰にでも作れて操作でき、個人のインテント(望み)により推進力を得る、新たなエコシステムの創造に貢献することが、Anomaの目指す未来です。
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