記念すべきビットコインの第1ブロック!ジェネシスブロックにまつわるミステリー

記念すべきビットコインの第1ブロック!ジェネシスブロックにまつわるミステリー

Bitcoin(ビットコイン)が誕生したのは、2009年正月の1月3日に生成された第1ブロックから、現在に至る暗号資産(仮想通貨)の歴史が始まりました。

今回は、新年最初のテーマとして、ビットコインの誕生秘話を、仮想通貨取引所Kraken(クラーケン)のレポートから紹介します。

※1ドル=130.7円で換算

あまりにも有名、しかし正体不明の開発者

ビットコイン

2009年1月3日、サトシ・ナカモトと呼ばれる人物が、Bitcoinの第1ブロック「ジェネシスブロック(Genesis Block)」を生成したことは、今では仮想通貨に関わるほとんどすべての人が知っている事実です。

彼が考案したとされるブロックチェーンは、直前のブロック情報を部分的に含み、その繰り返しによって長大なチェーンを形成しています。このBitcoinのブロックチェーンで、先頭に位置するジェネシスブロックには、他のブロックにはない不可解な点がいくつかあります。

ジェネシスブロックが2つ?

新しいブロックチェーンが生成されると、ノードと呼ばれるネットワーク参加者は、同じジェネシスブロックを認識した後、同じポイントからチェーンを同期させます。

ジェネシスブロックは、各ノードのプロトコルにソースコードとして埋め込まれていますが、こうして永久に記録されるブロックは他にはありません。またジェネシスブロックだけは、当然のことですが、その前にあるブロック情報を含んでいません。

Bitcoinのジェネシスブロックは、プルーフオブワークのブロックチェーン構造で、世界で初めて生成された仮想通貨です。しかし開発者と同様に、初期の記録についてはミステリーに包まれています。

2008年に公開されたハッシュコードと異なる

2008年のコード
0x000000000019d6689c085ae165831e934ff763ae46a2a6c172b3f1b60a8ce26f
2009年のコード
000000000019d6689c085ae165831e934ff763ae46a2a6c172b3f1b60a8ce26f

実は2008年にサトシ・ナカモトによって、ジェネシスブロックのハッシュコードは公開されていました。ところが、2009年に生成されたジェネシスブロックのハッシュコードは、それとは異なっていたのです。その2つのコードを比較してみましょう。

一見するとほとんど同一に思えますが、並べてみると2008年のコードには、先頭に「0×」という2文字が余分に付いていることが分かります。業界関係者は、2008年のコードはテスト版だったと推測していますが、なぜこのコードが存在するのか、未だに真相は分かっていません。

1度しか使われていない最初のBitcoin

送金先のアドレス
1A1zP1eP5QGefi2DMPTfTL5SLmv7DivfNa.

2009年1月3日のジェネシスブロックでは、公式に50BTCが発行され、以下のアドレスに送られています。

以後現在に至るまで、最初の50BTCはこのアドレスから1度も動いていません。ただし、このアドレスには3,600以上のウォレットから、その後も18.5BTCが入金されています。

これらは熱烈なBitcoinサポーターからの寄付、もしくは単なる送金ミスの積み重ねと考えられていますが、やはり真相は分かっていません。

また、ジェネシスブロックの生成から2番目のブロック生成までに、6日もの日数を要していることも謎のままです。通常Bitcoinのブロック生成が、10分間に1回であることと比べると、余りにも長すぎるのです。

この点はサトシ・ナカモトが、聖書の創世記にある7日間になぞらえたという説もあります。

最初のBitcoinの報酬はどこに?

新しいブロックが生成された時に最初に記録されるトランザクションは、コインベース・トランザクションとして知られています。マイニングのプロセスを経て生成された仮想通貨は、このトランザクションを付与されて、市場価値を持ち流通します。

しかし、ジェネシスブロックのコインベース・トランザクションは、サトシ・ナカモトにより世界中のトランザクション・データベースから取り除かれました。

これは、ジェネシスブロックが通貨として使えないことを意味します。これが故意なのか、それともアクシデントなのか、その真相も闇の中です。

Bitcoinの誕生秘話は、このようなミステリーに包まれていますが、それでもジェネシスブロックの生成が、仮想通貨の歴史に残る一大イベントだったことは間違いありません。それは金融の自由と自主権にとっても、非常に大きなできごとだったのです。

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