女性は男性よりもリスクを好む? 女性の間で徐々に高まる仮想通貨人気
現在でも、女性は既存の資産形成に興味を抱かない傾向がありますが、こと暗号資産(仮想通貨)に関しては状況が異なるようです。
オンライン型SNSトレードを提供するeToro(イートロ)社のレポート「小口投資家が刻むビート(Retail Investor Beat)」によると、女性が保有する資産の中で仮想通貨は、法定通貨(現金)に次いで2番目に人気があるということです。
※1ドル=130.3円で換算
わずか3ヵ月で保有割合が5%も増加
2022年は、仮想通貨の冬と言われましたが、eToroのレポートによると、第三 四半期から第四 四半期にかけての3ヵ月間で、世界中の女性が保有する仮想通貨は29%から34%へと5%も増加しました。
同時期の世界全体での伸びは、36%から39%へと3%だったので、女性の間での仮想通貨人気の高まりが顕著だったことが分かります。
今回の調査は、世界の異なる13の国々で、約10,000人の小口投資家を対象に行われました。その結果、女性は伝統的な金融資産よりも、仮想通貨の保有を好むことが分かったのです。一方男性の保有量はほぼ横ばいで、女性の5%に対してわずか1%の増加にとどまっています。
女性が仮想通貨に魅力を感じる理由は?
女性がデジタル資産に興味を持つようになったのは、既存の金融市場がより多くの女性のとり込みに失敗したことが理由の1つと考えられます。しかし女性にとって最大の魅力は、短いタイムスパンで高い利益を生み出せることでしょう。
また、将来的に仮想通貨が変革を起こす可能性のある資産であるとして、ブロックチェーン技術に信頼を寄せている人々もいます。その一方で、仮想通貨投資を避ける人々は、この業界のリスクと不安定さをその理由に挙げています。
さらに規制のあいまいさも、仮想通貨投資をためらわせる一因になっているようです。それにもかかわらず、女性がこのリスキーで不安定な業界に進出しているのは、本来女性がリスクを好むという性格の表れかもしれません。
業界に関するその他の投資傾向
リスクを好み、デジタル資産への興味を高めている女性の動向とともに、データは比較的年齢が高い層の人々が、仮想通貨投資に強い興味を持っていることを示しています。
eToroのレポートでは小口投資家の中で、35~44歳と45~54歳の年齢層の仮想通貨保有者が、5%ほど上昇したことも明らかにされています。つまり、比較的高い年齢層の投資家が、仮想通貨を資産として蓄積しているのです。
一方で、小口投資家を含まないビジネス分野でも、多くの業種や事業がすでに仮想通貨投資に重点を置くようになっています。
ブロックチェーン関連企業のCasperLabs(キャスパーラボ)社と、顧客リサーチを提供するZogby Analytics(ゾグビーアナリティクス)社が共同で発表したレポートによれば、特にビジネス分野でのブロックチェーン技術に対する興味が高まっているとのことです。
この調査ではアメリカ、イギリス、中国国内のおよそ600社の経営担当者が対象になり、すでに小口投資家が始めているのと同様に、ビジネス界でもブロックチェーン技術に対する投資の動きが高まりつつあるという結果が出ています。
これら対象企業の約87%は、2024年にはブロックチェーン技術に対する投資を始める計画があると答えています。さらに調査が行われた国々の中では、特に中国でブロックチェーンへの関心が高まっているようです。
女性が持つ仮想通貨投資への関心と、ビジネス分野でのブロックチェーンに対する興味と、これらが共に高まり続けることになると、仮想通貨の今後は予想と異なるシナリオを描くかもしれません。
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