ブロックチェーンとWeb3は必要なのか?全米トップ100企業の意識調査

ブロックチェーンとWeb3は必要なのか?全米トップ100企業の意識調査

大手暗号資産(仮想通貨)取引所Coinbase(コインベース)と仮想通貨メディアThe Block(ザ・ブロック)は共同で、最新技術に対する全米トップ100企業の意識調査を行いました。

その結果すでに半数以上の企業が、仮想通貨、ブロックチェーン、Web3への取り組みを進めていることが分かりました。

※1ドル=142.8円で換算

最新技術に対する企業の意識

ブロックチェーン

全米を代表する「フォーチュン100(Fortune 100)」に選ばれた企業の52%は、すでに2020年から仮想通貨、ブロックチェーン、Web3への取り組みを始めています。

またそのうちの60%は2022年以降、これら技術をローンチしたか、もしくはローンチ準備の段階にあります。さらに「フォーチュン500」に対象を広げると、やはり多くの企業が同様の取り組みを始めているようです。

これらの企業は、既存の金融システムにアップデートが必要なことを認識しつつ、最新技術に対する取り組みや投資を進めています。

また、ブロックチェーンがシステムの基盤になる可能性があり、最新技術の導入に遅れてしまえば、世界経済の中で競争力を失うことにつながると考えています。

仮想通貨やブロックチェーンに理解のある、フォーチュン500企業役員のおよそ64%は、調査に対して、これらの技術への投資が競争力を高める上での重要な戦略になるとも答えています。

【フォーチュン100&500とは】
アメリカのフォーチュン誌が毎年発行する、全米トップ企業のリストで、フォーチュン500の上位100社がフォーチュン100と呼ばれます。

調査結果から見えてきたもの

企業の取組・今後の展望
・2020年当初からフォーチュン100企業が関わった取り組みの約75%は、技術系、金融系、小売りなどへの最新技術導入が占めています。
・フォーチュン100企業は2017年以降、およそ80社のスタートアップに109件の投資を行い、その総額は80億ドル(約1兆1,400億円)に上ります。
・フォーチュン500企業が、最新技術に投資する2023年の予算額平均は、580万ドル(約8億2,800万円)と見積もられています。
・各企業は技術革新の中心がブロックチェーンだと見ており、特にデータ収集とマネジメントが、主な活用法になると考えています。フォーチュン500企業の77%は、ブロックチェーンが金融システムの効率化を促進すると答えています。
・フォーチュン100の技術系企業は、Web3への取り組みは主にインフラ整備から始まり、サプライチェーンのマネジメントと、データ収集及びマネジメントがそれに続くと考えています。
・多くの企業は仮想通貨とブロックチェーン、そしてWeb3に関する明確な規制の欠如は、投資と実行の大きな障壁になるのみならず、世界の金融システムにおけるアメリカのリーダーシップを揺るがしかねない問題だと危惧しています。
・フォーチュン500企業の9割以上は、旧式の技術に対する古いルールを改善するよりも、最新技術に対する新しいルールを整備するべきだと答えています。

低下するアメリカの影響力への不安

アメリカと国内企業それぞれの競争力低下に対する懸念は、技術革新の支援と雇用創出、さらに世界的な金融システムにおけるリーダーシップを維持するために、より明確なルール作りが必要であることの表れです。

アメリカが現在の規制手段に固執していると、今後2030年までの間に、100万人のWeb3開発者と、それに付随する300万人の雇用が海外に流出する危険があります。しかも世界におけるアメリカのWeb3開発シェアは、ここ6年間ですでに40%から29%にまで下落しました。

世界金融とデータ規格に対する影響力の喪失と、海外での技術革新と投資の促進が進む現状ですが、フォーチュン500企業の73%は、仮想通貨とブロックチェーン、そしてWeb3に関わる取り組みを、アメリカ国内企業との協力のもとで進めたいとも答えています。

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