Threads(スレッズ)ユーザーが1億人突破!快挙達成の3つのポイントを検証

Threads(スレッズ)ユーザーが1億人突破!快挙達成の3つのポイントを検証

Instagram(インスタグラム)とFacebook(フェイスブック)を運営するMeta(メタ)は、7月6日に最新SNSアプリ「Threads(スレッズ)」をリリースしました。事前の予想を覆し、ユーザー数はわずか5日間で1億人を突破しています。

今回の成功を導いた要因を、暗号資産(仮想通貨)取引所Binance(バイナンス)のレポートから検証します。

※1ドル=139.5円で換算

長年ライバル不在だったTwitter

SNS

Twitter(ツイッター)はSNSとして熟し過ぎた感があり、最近のドタバタ劇に関してもユーザーの不満が高まっています。しかしこれまで他の企業が参入する機会はあったものの、Twitterのライバルになるにはほど遠い状況でした。

ソーシャルメディア全般に言えるのは、最終的にユーザーが求めるものは、ネットワークの効果と使いやすさだということです。データのプライバシー、高品質な会話機能、投稿したコンテンツの保護機能など、重視すべきことは他にもありますが、多くのユーザーはそれほど関心を持っていません。

Threadsのリリースは、まだ完全な大成功とは言えないかもしれませんが、わずか5日間でユーザー数が1億人を超えたことは事実であり、その数は今後も拡大する可能性があります。

これまでにSNSに参入したMastodon(マストドン)などのアプリは、最大でもユーザー数は100万~200万人です。

Threadsが受け入れられた背景とは?

Threadsがこれほど急速にユーザーを獲得できた背景には、月間利用者数20億人を超えるInstagramとの連携があります。すでにInstagramのユーザーであれば、面倒な新規登録を要さずにThreadsを利用できます。しかも他のプラットフォームでフォローしている相手も、簡単にThreadsに移行できます。

またユーザーの多くは、Instagramを利用しながらも、より手軽で親近感のわくプラットフォームを求めつつ、SNS上でのバイラリティー(爆発的に人気が出ること)も狙っています。そこにTwitterのライバルとして登場したのがThreadsだったのです。

Threadsの成功は、ソーシャルメディアのスタートアップ(ベンチャー)にとって手本になるだけでなく、仮想通貨がメインストリームでの採用を目指すためのモデルにもなります。通貨というものは、十分な利用者がいてこそはじめて機能するからです。

Threads成功の3つのポイント

ここからは、今回Threadsを成功に導いた要因を、仮想通貨業界の視点から3つ紹介します。

ユーザーはビッグ・プレイヤーを望む

制度的な採用やBitcoin(BTC:ビットコイン)ETFに注目が集まるように、人々は人が集まるところを好みます。よく知られて信頼性の高い仮想通貨にも多くのユーザーが集まります。Polygon(MATIC:ポリゴン)のNFTがInstagramに採用されたこともその一例でしょう。

登録しやすさと使いやすさがカギ

いくら将来性がある商品だとしても、ユーザー体験が悪かったり、登録に手間がかかったりするとユーザーは離れてしまいます。これは仮想通貨業界にも通じることで、ユーザーは中央集権型取引所や政府に対して、明確な規制の枠組みづくりを求めるはずです。

ユーザーにとっては、入りやすい入り口が開いていることが重要なのです。

データ・プライバシーの重要度はそこそこ

ユーザー・データの保護に関しては、ThreadsをリリースしたMetaのCEO(最高経営責任者)であるマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏は、こっけいなほど評判が悪い人物です。しかし少なくとも1億人のユーザーは、その事実を重視していません。

Threadsのプライバシー・ポリシーも、ほとんどのユーザーは目を通していないでしょう。データ・プライバシーが重要ではないというわけではありません。分散化システムにとっては非常に重要なものです。

しかしネットワークの効果や使いやすさがなければ、メインストリームに参入することはできません。これがThreadsの5日間から得られた、最大の教訓だと言えるでしょう。

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