仮想通貨ETF拡大の第3ステップ!ソラナETFは承認されるのか?

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大手投資会社のVanEck(ヴァンエック/アメリカ)と21Shares(21シェアーズ/スイス)は、米国証券取引委員会(SEC)に対して、Solana(SOL:ソラナ)現物ETFの承認申請を行いました。Bitcoin(BTC:ビットコイン)とEthereum(ETH:イーサリアム)に続いて承認されれば、暗号資産(仮想通貨)市場全体に大きな転換期が訪れるでしょう。

※1ドル=161.0円換算

SolanaETF承認の可能性は?

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高速で低コストのトランザクション処理が可能なSolanaのブロックチェーンで、ETFの取引が可能になった場合、仮想通貨市場に対する投資家の興味をかき立て、さらに多くの投資を促すことが予想されます。

Solanaが成功すれば、ほかの仮想通貨ETFが続く可能性があるため、仮想通貨コミュニティも期待感を持って注目しています。

SolanaETFが承認されると、直接Solanaを購入することなしに、投資家は自由にSolanaへの投資が可能になります。Solanaの需要と流動性は高まり、エコシステムが進化するとともに、BitcoinとEthereumに次ぐポジションを確固たるものにするでしょう。

ただしBitcoinとEthereumとは異なり、Solanaは先物商品を提供していません。ETFを扱うための基盤が構築できていないわけです。この点が承認に対する弱点になるかもしれません。

SolanaETF承認のネガティブ要因

アメリカ国内での仮想通貨規制は依然不安定で、SECと米国商品先物取引委員会(CFTC)とが、規制管轄や仮想通貨の資産分類について論争を続けています。

SECは仮想通貨が証券に該当するという強気のスタンスですが、CFTCは仮想通貨がコモディティだとする比較的穏健な立場をとっています。

重要な論点は、アメリカの法律で仮想通貨が証券に該当するかどうかです。通常SECはハウェイ・テスト(Howey Test)によってこの点を判断します。しかしデジタル資産に対するこのテストは一貫性がなく、かえって規定のグレーゾーンが広がる矛盾を抱えています。

仮想通貨規制をとり巻くこのあいまいさは、SolanaETFの承認へマイナスに作用するかもしれません。高速処理と分散型エコシステムという、Solanaの革新的な技術を考慮しても、規制当局がSolanaをどの資産に分類するかは不透明です。

その他の仮想通貨に対する、SECの慎重でやや強引な証券法の解釈も、先行きの不透明感をさらに増長させています。もしもSECがSolanaの分散化を不十分と見なし、証券の一種として解釈した場合、Solana現物ETF承認の可能性はかなり低くなるでしょう。

SolanaETF承認のポジティブ要因

今度は前向きな展開についても考えてみましょう。もしもSolanaETFが承認された場合、仮想通貨市場全体と金融環境に相当なインパクトを与えることが予測されます。

ETFは適正な規制監視、取引の容易さ、投資戦略への組み込みやすさなどから、機関投資家の間でも人気のある投資方法です。SolanaETFが正式に承認されれば、より多くの機関投資家からSolanaに資金が流入するでしょう。需要が高まるにつれて、Solanaの価格も上昇するはずです。

さらに既存の金融コミュニティの中で、Solanaブロックチェーンの信頼性と法的有効性が拡大する可能性もあります。その結果、規制の不安定さから仮想通貨投資を躊躇していた、保守的な投資家がSolanaへの投資に一歩踏み出すかもしれません。

SolanaETFの伸展によっては、ほかの仮想通貨をベースにした現物ETFが次々に申請されることも考えられます。これが投資家にさまざまな選択肢を提供することになり、既存の金融システムと仮想通貨との融合が一段と加速する可能性もあります。

異なるブロックチェーンどうしの開発競争が活発化すれば、スケーラビリティ、セキュリティ、ユーザーエクスペリエンスなどを含めて、総合的な技術革新も進むでしょう。

しかしSolanaETFの承認には、より厳格な規制とコンプライアンスが求められることは間違いありません。それをクリアできるかどうかは、今のところ規制当局の判断を待つしかなさそうです。

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