年率8%の高利率、ポロニエックスが短期型定期預金サービスを開始
世界有数の暗号資産(仮想通貨)取引所ポロニエックス(Poloniex)は、2022年9月26日に仮想通貨による短期型定期預金サービスをローンチしました。
現在日本国内では超低金利政策が続いており、定期預金でも最大で年率0.25%程度の利息しか付きません。
それに対してポロニエックスのサービスは、年率8%の超高金利です。本当にそれだけの利益が手に入るのか、その仕組みや安全性について解説します。
ポロニエックスのUSDTEARN1とは?
今回ポロニエックスが始めたサービスは、金融マネジメント商品の1つ「EARN(アーン)」の第一弾である「USDTEARN1」です。この商品は仮想通貨テザー(USDT:Tether)を一定期間預金した場合、満期日になると預金に利息がプラスされる仕組みです。
価格の変動が激しい仮想通貨では、預金時に比べて満期日の価格が下落している可能性がありますが、テザーは米ドルの価格と連動しているため、大きく価値が変動する危険性はありません。1テザー=1ドルに固定されているので、法定通貨であるドルと同じ価値が保証されるのです。
USDTEARN1のサービス
対応通貨 | テザー(USDT:Tether) |
---|---|
預入期間 | 90日 |
年換算利率 | 8%(固定金利) |
預金募集総額 | 5,000,000USDT |
預金受付枠 | 最大で10,000USDT/1アカウント |
金融商品のUSDTEARN1について、基本的なサービスの内容や利用方法などを紹介します。
基本的な預金の仕組み
ユーザーが預金をする場合、現金ではなくテザーとUSDTEARN1トークンを1:1で交換して預金します。USDTEARN1のサービスは、預金の信用保証のようなものです。
例えば、1テザーを預金すると、それがUSDTEARN1トークンとして運用され、満期日の90日目を迎えると、1.02テザーに換金されてユーザーの手元に戻るわけです。
年率が8%なので、90日間では2%の利息が発生します。日本円で100,000円預金すると、102,000円になると考えれば分かりやすいでしょう。
USDTEARN1トークンとは?
USDTEARN1とは、ポロニエックスが提供する金融マネジメント・プログラムの一環であり、ビットコイン(BTC)やテザーのような仮想通貨(トークン)ではありません。
USDTEARN1トークンは、仮想通貨として登録されてはいないため、このトークンをテザー以外の仮想通貨や法定通貨と交換することはできません。
また、預金後90日間は、USDTEARN1トークンを引き出すことができません。満期日が来た時点で自動的にユーザーのアカウントに、テザーに交換後に入金されます。
USDTEARN1の安全性
ポロニエックスは、2014年に開設された仮想通貨取引所で、すでに長い歴史と実績を誇っています。プライバシーとセキュリティーの管理体制も万全で、安心して取り引きをすることができます。
また、預金するテザーは米ドルと連動しており、預金した時点から大幅に価値が下落する心配もありません。通常の銀行預金のように、現金を預金してそれに利息がプラスされる仕組みと変わりません。
利用する価値はあるのか?
仮想通貨は、変動が大きいデジタル資産であり、長期的に保有していると価格変動の影響で損失を被るリスクがあります。
しかし、USDTEARN1では資産価値を米ドルで固定できるため、仮想通貨の価格変動の影響を受けません。さらに強気市場と弱気市場で一喜一憂する必要もありません。自身が保有する資産を守るという意味でも、非常に優れたサービスだと言えます。
ユーザーになる条件は?
今回始まったUSDTEARN1では、アメリカ国民とアメリカ在住の人、さらにOFAC規制によりアメリカが制裁対象に指定した国(例えばロシア)の人はサービスを利用できません。
それ以外の国の人は、特別な条件も必要なしでサービスを利用できます。ただし顧客確認をして、ポロニエックスにアカウントを開設する必要はあります。
USDTEARN1では、1ユーザーあたり最大預金枠が10,000ドルです。現在の為替レートでは、日本円で約145万円です。これを90日間預金すると、単純計算で147万9,000円になります。日本の超低金利を考えると、有効な資産運用法の1つになるかもしれません。
©NFTゲームプレス All rights reserved.
※当サイトに掲載しているゲーム画像の著作権、商標権ならびにその他の知的財産権は、当該コンテンツの提供元に帰属します
※当サイトに掲載されているデータ、画像等の無断使用・転載・変更・改ざん・商業的利用は固くお断りします