CBDCの構想が一歩前進、ネットワークの一元化を目指すSWIFTの取り組み

CBDC構想が一歩前進、ネットワークの一元化を目指すSWIFTの取り組み

10月5日、世界各国の金融機関に国際送金ネットワークと、金融メッセージサービスを提供するSWIFT(国際銀行間金融通信協会)は、異なるネットワーク間でのCBDC(中央銀行デジタル通貨)の共同運用性について、重大な問題を解決できたことを発表しました。

CBDC(中央銀行デジタル通貨)の構想とは?

CBDC

現在先進国を中心に、キャッシュレス化が進み紙幣や硬貨を使う代わりに、ネットワークを介して決済できるデジタル通貨を導入する計画が進んでいます。各国では、デジタルドル、デジタルユーロ、デジタル元など独自のデジタル通貨を開発する動きが進んでいます。

デジタル通貨構想には、暗号資産(仮想通貨)に代表されるブロックチェーン・ネットワーク技術が利用される可能性があります。

ところが、それぞれに異なるネットワークを構築した場合、現在の法定通貨と同様に相互間での取り引きができるのか、という重大な問題が提起されています。

SWIFTの役割とは?

SWIFT

SWIFTは、1973年にベルギーで誕生し、現在は世界各地に拠点を置く国際的なネットワークに成長しています。SWIFTの役割とは、高速かつ正確に、高い安全性と信頼性を保ちながら、世界規模で価値を移動することとされています。

具体的には、金融機関どうしをつなぐメッセージ・フォーマットの標準化を行い、それを支えるプラットフォームを提供すると同時に、国際送金ネットワークなどを展開しています。

簡単に言えば、世界各国の金融機関が円滑にやりとりを行えるように、統一的な基準を作ってサポートしているのがSWIFTなのです。

CBDC実現に向けたSWIFTの試み

今回SWIFTは、CBDCと法定通貨との両方を使って、異なるブロックチェーン・ネットワーク間でのトランザクション処理テストを行いました。

テストにはフランスとドイツの中央銀行をはじめ、イギリスのHSBC、ナショナル・ウェストミンスター銀行(NatWest)、スタンダード・チャータード銀行(Standard Chartered)、UBS(スイス)、ウェルズ・ファーゴ銀行(Wells Fargo:アメリカ)、いずれも世界最大規模の銀行が協力しています。

各国の中央銀行の大多数はデジタル通貨の開発を進めていますが、異なる国家のデジタル通貨を、異なるネットワーク上でどのようにやりとりするのか、その点が解決すべき大きな課題になっています。

それに対して今回SWIFTが実施したテストでは、国境を越えた決済処理について、異なるブロックチェーン・ネットワークを1つのゲートで連結できる可能性が実証されたそうです。

さらに、SWIFTの新しいトランザクション・マネジメントは、ネットワークを介したすべてのコミュニケーションを、1つに統合できる可能性があることも公表されました。

SWIFTは、世界200カ国以上の、11,000を超える金融機関で、ネットワーク間のメッセージ・サポートサービスとして利用されています。

しかし、仮想通貨やステーブルコインのようなデジタル通貨と、CBDCそのものがSWIFTを必要としなくなるという可能性を指摘する声もあります。これは、仮想通貨やCBDCが国際送金ネットワークの主役になる可能性があるためです。

そこで2021年にSWIFTは一連のテストを行い、デジタル通貨を上回る機能があることを実証しようとしました。

現在は、CBDCへの取り組みと並行して、トークン化した資産の処理についてもテストを行っています。株式や債券をトークン化して、リアルタイムでの発行や取り引きができるかどうかというテストです。

SWIFTは、仮想通貨取引所のチェーンリンク(Chainlink)と協力して、異なるブロックチェーンを結ぶ一元的なアクセス・ポイントになることと、トークン化プラットフォームを提供することで、多様なトークンを生成~取り引きする場となることを目指しています。

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