マイケル・セイラー氏が力説するビットコイン戦略と仮想通貨の未来

マイケル・セイラー氏が力説するビットコイン戦略と仮想通貨の未来

Strategy(ストラテジー)社の会長であるマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏は、アメリカのFOXニュースのインタビューで、今後のBitcoin(BTC:ビットコイン)に対する展望について述べました。

ニュースでインタビューを担当したのは、トランプ大統領の義理の娘ローラ・トランプ(Laura Trump)でした。

※1ドル=149.4円で換算

セイラー氏が描く壮大なビットコインのビジョン

セイラー氏は、実名は明かさないものの、今後世界を代表するテクノロジー企業が、そのサービスでBitcoinを採用するとの見解を述べました。さらに多くの個人や企業、そして政府によるBitcoinの保有が増大するという持論を展開しました。

彼の予測によるとBitcoinは国際的な金融基盤の一画を成し、消費者向けサービスや機関系金融に幅広く採用されるということです。

しかし彼のビジョンに正面から反論する人物がいます。自身がBitcoin開発者のサトシ・ナカモトだと主張する、コンピュータ学者のクレイグ・ライト(Craig Wright)氏です。

彼はセイラー氏がBitcoinを誤解していると述べ、現在のBitcoinは真のBitcoinではないと主張しています。

彼によるとBitcoinは小規模な個人間取引のために設計されており、暗号資産(仮想通貨)取引所のような仲介者は不要であるにもかかわらず、現在価格操作と中央集権化が進んでいることを強く非難しています。

ライト氏の主張はセイラー氏も認めているものの、Bitcoinが既存の金融システムを変革する可能性については、その将来性を楽観視しているようです。

彼はBitcoinと他のデジタル資産を保有することで、アメリカは世界の経済的リーダーの地位を固め、通貨の流通を促し技術革新を加速させると信じています。

さらにデジタル資産としてのトークン、証券、通貨の創出が拡大し、Bitcoinがごく一般的な技術や金融に浸透する未来が来るとも述べています。

セイラー氏のインタビューからは、Bitcoinが持つ通貨としての機能と、将来の金融を変え得るポテンシャルの高さが伝わってきます。その一方でBitcoinには、経済力を強化して富の蓄積を促す機能もあるという彼の期待感も見えてきます。

ストラテジー社の戦略に変化?

セイラー氏が率いるストラテジー社は、Bitcoinを最も多く保有する企業として知られていますが、その戦略に変化が起きたのか、3月17日に同社が購入したBitcoinは、過去最少額の130BTC、およそ1,070万ドル(約15億9,900万円)に留まりました。

ただし今回の購入は、同社が進めるプロジェクトである「STRK ATM」の一環として進められました。このプログラムは最大210億ドル(約3兆1,370億円)の永久ストライク優先株式を発行し、そこで得た資金をBitcoin購入や企業運営に充当するというものです。

ストラテジー社は2020年8月に、およそ2億5,000万ドル(約374億円)で21,454BTCを購入するなど、戦略的にBitcoinの保有量を拡大してきました。

現在関連会社も含めたBitcoinの総資産額は499,226BTCに達し、総額で331億ドル(約4兆9,450億円)にも及びます。記念すべき500,000BTCまで、残り774BTCにまで迫っています。

2025年に入ってから、同社は公開された7つのトランザクションで、合計51,656BTCを購入してきました。

今回の最少購入額130BTCの前には、2024年8月に169BTCという少額購入がありましたが、その当時Bitcoinは大幅な下落傾向を見せていました。現在の停滞する市場と、何らかの共通点があるのかもしれません。

ストラテジー社の現時点でのBitcoin利回りは6.9%で、2025年の目標である15%には遠く及びません。同社とセイラー氏が思い描く戦略がどこに向かうのか、今後引き続き注視する必要がありそうです。

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