ビットコインへの資金流入が回復傾向!仮想通貨市場全体に上向きのきざし?

ビットコインへの資金流入が回復傾向!仮想通貨市場全体に上向きのきざし?

暗号資産(仮想通貨)市場への資金流入量は、2月以降5週連続でマイナスが続いていましたが、直近2週間ではプラスに転じました。その背景には投資家の長期的な楽観的心理と、投資意欲の回復があるようです。

※1ドル=150円で換算

ビットコイン全体ではプラスの動き

仮想通貨市場全体での資金流入量は、プラスの心理と投資の回復傾向が見られ、前週はトータルで2億2,600万ドル(約339億円)の純流入を記録しました。

そのうち1億9,500万ドル(約293億円)をBitcoin(BTC:ビットコイン)が占めましたが、Bitcoinの短期的商品は4週連続で250万ドル(約3億7,500万円)の流出となっています。

これは長期的な市場心理が回復していることと、弱気な投資が減少しつつあることを示していると考えられます。

ただしBitcoinの上場取引型金融商品(ETPs)の資産運用残高(AUM)は、アメリカ大統領選挙以降で最低レベルとなり、1,140億ドル(約17兆円)にとどまっています。

一方でアルトコインは4週連続でトータル17億ドル(約2,550億円)が流出した後、前週は3,300万ドル(約49億5,000万円)の純流入に転換しました。

中でもEthereum(ETH:イーサリアム)が1,450万ドル(約21億8,000万円)、Solana(SOL:ソラナ)が780万ドル(約11億7,000万円)、XRP(リップル)が480万ドル(約7億2,000万円)、Sui(SUI:スイ)が400万ドル(約6億円)にまで回復しています。

これはアルトコインにとって、1ヶ月以上続いた低迷から初めてのプラスであり、レイヤー1エコシステムと決済トークンの運用が活性化しつつあることを示しています。

地域別の仮想通貨市場では、アメリカの資金流入が2億400万ドル(約306億円)、スイスが1,470万ドル(約22億円)、ドイツが920万ドル(約13億8,000万円)のプラスになっています。それに対して香港やブラジルでは流出超過が記録されました。

やや迷走気味のイーサリアム

Ethereumはかなり複雑な市場状況にあり、現物ETFは3月24日~28日の期間に864万ドル(約13億円)の純流出を記録しました。

Grayscale(グレイスケール)のETHEは、Ethereumの全現物ETF中で最大の週間純流入468万ドル(約7億円)を記録しましたが、一方でこれまでの総流出額は41億7,000万ドル(約6,255億円)に達しています。

またGrayscaleのETH(Mini Trust ETF)は、過去最大の666万ドル(約10億円)という週間純流出を記録しましたが、これまでの総流入額は5億7,100万ドル(約857億円)となっています。

それに続くFidelity(フィデリティ)のFETHは週間純流出が300万ドル(約4億5,000万円)で、これまでの総流入額は14億1,000万ドル(約2,115億円)です。

最新のデータでは、Ethereumの現物ETFの純資産総額は64億2,000万ドル(約9,630億円)に達しており、Ethereumの時価総額の2.84%を占めています。さらにEthereum現物ETF全体での累積純流入額は24億1,000万ドル(約3,615億円)となっています。

しかし別なデータによると、Ethereumの直近24時間でのネットワーク収益は48万9,926ドル(約7,350万円)で、すべての仮想通貨プロジェクトの中で19番手に沈んでいます。
それに対して同時期に、TRON(TRX:トロン)は192万ドル(約2億8,800万円)、Solanaは112万ドル(約1億6,800万円)の収益を上げました。

全体を総括すると、マクロ経済の不確実性を前にしても、投資家の心理はやや強気よりに変化しているようです。

もしこの状況が継続すれば、アルトコインは回復基調を持続し、Bitcoinは現在のレベルを維持するかもしれません。その結果、デジタル資産への投資家の興味が回復する可能性もあるでしょう。

©NFTゲームプレス All rights reserved.
※当サイトに掲載しているゲーム画像の著作権、商標権ならびにその他の知的財産権は、当該コンテンツの提供元に帰属します
※当サイトに掲載されているデータ、画像等の無断使用・転載・変更・改ざん・商業的利用は固くお断りします

攻略メニュー