ビットコインが史上最高値を更新!大手取引所が強気再来の要因を分析
5月21日、ビットコイン(BTC:Bitcoin) は年初来の過去最高値(ATH:All Time High) を更新し、現在も強気を維持して上昇を続けています。
この要因はどこにあるのか、暗号資産(仮想通貨) 大手バイナンス(Binance) のレポートを紹介します。
※1ドル=143.5円で換算
最高値更新の予想と兆候
「金持ち父さん(Rich Dad Poor Dad) 」シリーズで知られる、作家で投資家のロバート・キヨサキ(Robert Kiyosaki) 氏は、自身の「X」でアメリカ国債に外部からの買い手がつかなくなっている点を指摘しました。
この状況が続けば、ゴールド、シルバー、ビットコインなどが継続的に上昇すると彼は予想しています。
ゴールドは1オンス(約28.35g) あたり25,000ドル(約359万円) 、シルバーは同様に70ドル(約10,045円) 、そしてビットコインは50万ドル~100万ドル(約7,175~1億4,350万円) にまで上昇すると述べています。
確かに現在アメリカの株式市場は不安定で、国債の利率も上昇しています。これは国債の価値が下落していることを意味しており、それに代わる資産に資金が移動する可能性は高いといえるでしょう。
オンチェーン分析のクリプトクアント(CryptoQuant) によると、ビットコインがATHを更新する前に、確定時価総額が30億ドル(約4,305億円) 以上増加したことが明らかになりました。これはビットコインの時価総額の0.33%にあたり、市場で資金の集積が始まっている可能性を示しています。
なぜこのタイミングで最高値なのか?
バイナンスのレポートでは、仮想通貨を取り巻く市場原理とテクニカル指標を中心に、今回の最高値更新について分析しています。それぞれの要素ごとにまとめてみましょう。
市場力学とプラスの要素
①米中関税紛争の鎮静化
トランプ大統領による関税問題で、5月12日に米中間での一時的な合意が成立したことにより、マクロ経済に安定化の兆しが見え、投資家の心理がプラスに転じたこと。
②規制の進展
アメリカ上院で審議されている、超党派のステーブルコイン規制法案が、徐々に進展する様子を見せていること。
③大手資本の参入
再びビットコインに対して機関投資家の興味が高まり、資金の流入が増加していること。
テクニカル指標と市場心理
①ゴールデンクロスの登場
50日単純移動平均線(SMA) が200日SMAに迫っており、もしも上抜けすればゴールデンクロスのパターンとなり、強気トレンドに突入する可能性が高まる。
②RSIは買い圧力
相対力指数(RSI) は依然「買われ過ぎ」の範囲にあり、強い買い圧力が続いている。
③アナリストの予測
複数のアナリストは、短期的なビットコインの価格ターゲットを116,000ドル(約1,665万円) と見ており、その後128,000ドル(約1,837万円) まで上昇する可能性も指摘しています。
長期的予測では、国際的なマネーサプライの上昇もあり、2025年末には132,000ドル(約1,894万円) に達する可能性もあるとしている。
仮想通貨のパフォーマンス上昇は、ビットコインだけにとどまってはいません。現在市場全体の時価総額は3兆4,400億ドル(約493兆6,000億円) にまで増加しており、恐怖と貪欲指数(Fear & Greed Index) も73に上昇しています。
日本時間5月22日11:30現在の相場は、ビットコインが24時間で3.7%上昇して110,500ドル(約1,586万円) 前後、イーサリアム(ETH:Ethereum) も同2.9%上昇して2,600ドル(約37万3,000円) 手前で取り引きされています。
その他のアルトコインも上昇を続けており、この先どこまで値上がりを続けるのか、市場は今非常に重大な局面を迎えているといえるでしょう。
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