継続的に資金流入量が増加!活況が続く仮想通貨市場

継続的に資金流入量が増加!活況が続く仮想通貨市場

暗号資産(仮想通貨)相場は、現在大きな動きもなく安定的に推移しています。しかし水面下では仮想通貨クジラの巨額な資金移動や、十数年眠っていたウォレットの資金が動くなど、波乱を予感させる動きも生じています。

それらの動向と関連しているのか、先週の市場では多くのデジタル資産で資金流入増加の傾向が見られました。

※1ドル=146.2円で換算

1週間の純資金流入額が10億ドル超えに

7月の第1週、デジタル資産への純資金流入額は10億400万ドル(約1,520億円)/週という大きなプラスを記録しました。2月から5月頃にかけては、トータルでマイナスになる週が続いていましたが、現在、先週まで12週間連続で資金流入がプラスの状態が続いています。

これはデジタル資産の価格が比較的高値で安定していることと、機関投資家による需要が持続的であることが要因と考えられます。仮想通貨関連商品の資産運用残高(AuM)は過去最高値を記録して、1,880億ドル(約27兆4,860億円)に達しました。

先週の地域別資金流入額は、アメリカがおよそ10億ドル(約1,460億円)で他を圧倒しており、ドイツの3,850万ドル(約56億2,800万円)とスイスの3,370万ドル(約49億2,700万円)が続いています。

気まぐれな大統領ではあるものの、現状ではアメリカが他よりも1ケタ、2ケタ上の仮想通貨大国と言えるでしょう。

それに対してカナダはマイナス2,930万ドル(約42億8,400万円)、ブラジルはマイナス970万ドル(約14億2,000万円)となり、資金の流出のほうが大きくなりました。地域による傾向が分岐しつつあるのかもしれません。

通貨ごとの流入額では、ビットコイン(BTC:Bitcoin)が7億9,000万ドル(約1,155億円)で最も多くなりましたが、直近の3週間平均値が15億ドル(約2,190億円)であることから、やや後退的な局面に入っている可能性があります。

一方でイーサリアム(ETH:Ethereum)への流入額は2億2,600万ドル(約330億円)でしたが、AuMに対する割合では1.6%のプラスとなり、パフォーマンスではビットコインを上回っています。

明暗が分かれるビットコインETF

ビットコイン現物ETFへの資金流入も比較的好調であり、6月30日から7月3日の純流入額は7億7,000万ドル(約1,126億円)を記録しました。すべてのETF総資産は1,376億ドル(約20兆円)に達しています。これはビットコイン時価総額の6.29%に相当する額です。

流入額トップはブラックロック(BlackRock)のIBITで、3億3,700万ドル(約493億円)/週を記録しました。それに続くのがフィデリティ(Fidelity)のFBTCで、2億4,800万ドル(約363億円)/週という流入額です。

その反面、グレイスケール(Grayscale)のGBTCは、8,495万ドル(約124億円)/週の純流出を記録して、一人負けの状況が続いています。ビットコインETFがスタートしてからの総流出額は233億ドル(約3兆4,000億円)以上に達してしまいました。

全体的には機関投資家の関心も高く、ビットコイン価格もサポートレベル上で安定的に推移しているため、新規を含めてETFへの投資額は高いレベルを維持しています。

アナリストの分析によれば、取引所でのビットコイン供給がこのまま減少傾向にあると、ETFへの資金流入増加は、長期的な強気市場を支持する可能性があるということです。

直近24時間の大口資金移動状況

最後に、大口送金の動向を追跡するホエールアラート(Whale Alert)のデータから、日本時間7月8日正午までの24時間に確認された大口の資金移動についてレポートしておきます。

  • ビットコイン:11件/合計17,359BTC=約2,736億円
  • イーサリアム:9件/合計334,183ETH=約1,236億円

しばらく前はUSDCの送金が大半を占めていましたが、現時点ではビットコインとイーサリアムというトップ2の大口送金が目立っています。

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