ビットコイン価格継続的に上昇!その背景にある強気の要因とは?
ビットコイン(BTC:Bitcoin) 価格は7月11日に118,000ドル(約1,735万円) の過去最高値(ATH) を更新してから、現在12万ドル(約1,764万円) 超えを狙える位置で勢力を保っています。
背景にはさまざまな要因があると思いますが、いくつか気になる動きに目を向けてみましょう。
※1ドル=147.0円で換算
NFTの取引量が大幅に増加
まず暗号資産(仮想通貨) の市場心理を表すファンディングレート(ファンディング手数料) ですが、主要な中央集権型・分散型取引所では平衡状態にあり、市場心理が中立的であることを示しています。
ファンディングレートは、実際のインデックス価格と(仮の) 取引価格とのギャップを補正する仕組みです。この数値が0.01%以上になると強気傾向で、0.005%を下回ると弱気傾向と判断されますが、現在はその間にあると見られています。
その状況で、先週はNFT(非代替型トークン) の取引が20.67%増加して、週あたり1億2,260万ドル(約180億円) を記録しました。ただし市場参加者は以前に比べて大幅に減少しています。それでもトランザクション数は前週より1.63%増加し、1,357,999件という高いレベルを保っています。
マイニング難易度は上昇傾向
ビットコインのマイニング難易度は、ブロック高さ(block height:現在までのトータルブロック数) が905,184の時点で調整されました。その結果難易度は7.96%上昇し、126.27T(テラ=兆) を記録、ハッシュレートの平均値は910.14EH/s(エクサハッシュ/秒) と非常に高いレベルにあります。
こうした状況によるものなのか、マイニング市場では地域シェアに変化が現れています。現在シェアがトップのアメリカは、36.025%から35.81%へとやや占有率を下げました。
それに対してロシアのシェアが急激に伸びており、現在16.61%に達しています。他にもパラグアイやアラブ首長国連邦などが継続的にシェアを伸ばしています。
小口投資家によるビットコイン蓄積が活発化
オンチェーン分析企業グラスノード(Glassnode) によると、ビットコイン取引では100BTC以下を保有するウォレット、いわゆる「ビットコイン・エビ/カニ/魚」と呼ばれる小口投資家が、急速に資産の蓄積を始めた模様です。
これらのウォレットは、直近で1ヶ月あたり19,300BTCの割合で蓄積を進めており、1ヶ月あたりのマイニング発行量13,400BTCを大きく上回ったペースです。この継続的な蓄積は、直接市場への供給量不足に直結する可能性があり、現在の価格上昇の一因になっているかもしれません。
この動きは仮想通貨市場だけではなく、アメリカの株式市場でも進行中です。7月に入ってから、主に個人投資家から5,000億ドル(約73兆5,000億円) の資金流入があり、市場規模全体を5~10%程度拡張しています。
JPモルガン(JPMorgan) は、この動向がこの先市場全体に大きな影響を与える可能性を指摘しています。
1つ注意すべきは、株式市場では往々にして、大口投資家がリスクを察知して取引を抑制した後で、小口投資家が利益を狙って投資を続けた結果、価格が下落して大きな損失を被るケースがあることです。現状でも、事前にリスクを分析することが重要だと言えるでしょう。
直近24時間の大口資金移動状況
今週も、大口送金の動向を追跡するホエールアラート(Whale Alert) のデータから、日本時間7月14日正午までの24時間に確認された大口の資金移動についてレポートします。
- ビットコイン:5件/合計5,490BTC=約966億円
- USDT:3件/合計3億4,000万USDT=約500億円
- USDC:1件/合計約5,667万USDC=約83億円
先週に比べると大口送金件数は大幅に少なくなり、金額も大きく減少しました。先週多かったイーサリアム(ETH:Ethereum) の送金は見られず、USDT(Tether) とUSDC(USDコイン) は件数は少ないものの、1度に巨額の資金が移動しています。
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