仮想通貨市場の勢力図に変化!ビットコインのドミナンスが急落

仮想通貨市場の勢力図に変化!ビットコインのドミナンスが急落

現在暗号資産(仮想通貨)市場では、ある異変が生じています。主要なアルトコインが大幅に値上がりするのに対して、ビットコイン(BTC:Bitcoin)価格だけが停滞しているのです。

アナリストによると、これはビットコインとアルトコインとの相関性が、過去に例がないほど低下していることの表れだといいます。

※1ドル=143.0円で換算

12万ドル突破以降停滞するビットコイン

7月第3週、ビットコインのドミナンスは2022年6月以来の急落を記録しました。トレーディングビュー(TradingView)のデータによると、下落率は5.8%に達し、ドミナンスは61%以下にまで落ち込みました。

6月末には66%を占めていたドミナンスは、ビットコインが過去最高値(ATH)を記録してから、再び12万ドル(約1,771万円)を割り込むと一気に低下しました。

それに代わってイーサリアム(ETH:Ethereum)、リップル(XRP)、ソラナ(SOL:Solana)などの主要なアルトコインに資金が流れ込み、アルトコインのドミナンスは大幅に上昇しています。

直近3週間で、仮想通貨市場全体の時価総額は3兆ドル(約443兆円)から3.8兆ドル(約561兆円)に増大しました。ビットコインのドミナンスが低下したということは、資金の流入先がアルトコインにシフトしているということです。

さらに日本時間7月22日午前の相場では、市場全体の時価総額は3.91兆円(約577兆円)まで増大する反面、ビットコインのドミナンスは59.7%にまで後退しています。

アルトコイン需要を高めるユニットバイアス

アルトコインへの急激な資金流入には、ユニットバイアスが影響しているのかもしれません。ユニットバイアスとは、経験の浅い投資家が安価な仮想通貨を大量に購入する動きのことです。

彼らは例えばリップルやドージコイン(DOGE:Dogecoin)のように、単価が安い通貨を大量に購入する傾向があります。

強気相場においては、同じ資金で購入する場合、初心者は単価が高いビットコインを少量購入するよりも、安いアルトコイン(特にミームコイン)を大量に購入したほうが、値上がりした時により多くの利益を得られると考えがちです。しかしこれは誤解、もしくは勘違いだといえます。

ただしユニットバイアスによって、アルトコインに資金が流入し、相対的にビットコインのドミナンスが低下しているのは事実です。

アルトコインブームとの判断にはリスクも

こうした市場の現状からは、ビットコインとアルトコインとの相関性が弱まっていることが確認できます。過去の実績からすると、相関性の弱さは高ボラティリティと大規模な清算を引き起こす可能性があります。

ビットコインとアルトコインとの価格変動に乖離が生じることは、それぞれの通貨が独自の値動きをするリスクを生み出します。特に高レバレッジの市場や商品では、過去にもビットコインとアルトコイン双方で大規模な清算が生じました。

現在がアルトコインブームだと判断するためには、入念なモニタリングと分析が必要になるでしょう。判断を誤ると、多額の資金を失う恐れもあります。

直近24時間の大口資金移動状況

今週も、大口送金の動向を追跡するホエールアラート(Whale Alert)のデータから、日本時間7月22日正午までの24時間に確認された大口の資金移動についてレポートします。(ステーブルコインのUSDTとUSDCは除きます。)

・ビットコイン:18件/合計15,880BTC=約2,743億円
・イーサリアム:14件/合計543,600ETH=約3,000億円
・ソラナ:2件/合計約1,033,314SOL=約308億円
・リップル:3件/合計約2億4,748万XRP=約1,282億円
・ドージ:1件/1億8,000万DOGE=約4,780万円

先週に比べると送金件数、金額共に大きく増加しました。ビットコインの送金も多く、イーサリアムの送金は急増しました。他にもソラナやリップルなど、主要アルトコインの資金移動が目立っています。

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