記録的な情報処理量の増大!イーサリアム進化の可能性と方向性

2026年1月27日現在、イーサリアム(ETH:Ethereum)の価格は、投資家の心理的基準値となる3,000ドル(約46万3,000円)をやや下回るレベルにあります。
ところが、市場でのスループット(情報処理量)は過去最高レベルを記録しています。イーサリアムの役割に、何らかの変化が起きているのでしょうか?
※1ドル=154.3円で換算
過去最高記録を更新した取引量
1月23日の市場では、イーサリアムが1日あたり288万件のトランザクションを処理しました。これは過去最高の処理件数です。
ところが価格は上昇しておらず、取引手数料も予想外に低い状況でした。現在イーサリアムに関しては、過去に例がない構造的変化が生じている可能性があります。
これまでイーサリアムの活動量が急激に上昇したのは、情報処理の渋滞や取引手数料の高騰、そしてネットワーク崩壊の恐れが高まったケースなどがほとんどでした。
しかし今回のサイクルはそれらのケースに該当せず、ネットワークの利用量は増加し、取引手数料は低いままで、ステーキングも順調に増加している中で生じているのです。
イーサリアムの構造的な優位性
現在イーサリアムのベースレイヤーは、個々のトランザクションの実行領域ではなく、中立的決済や調整の役割を担っています。実効的なトランザクション処理は、レイヤー2に移行しているのが現状です。
これは伝統的金融の構造を反映しているという見方もあります。決済そのものは強固で信頼性の高い基盤上で実行され、革新的な取り組みはその末端部、つまりレイヤー2で処理されるという仕組みです。
機関投資家が金融ネットワークに求めるのはまさにこの点であり、決済レイヤーには柔軟性や斬新さよりも、予測可能で透明性の高い特性が必要なのです。
機関投資家がイーサリアムに注目するのは、トークン化証券のような新しいユースケースを、信頼性が高く検証可能なベースレイヤーで実行できるからです。ただし、取引規模が制限される問題は依然として残っていますが。
その問題はベースレイヤーの範囲を狭めることにより、機関投資家のアクセスを容易にすることで解消できるかもしれません。処理の完結とセキュリティはベースレイヤーに集中させ、処理の柔軟性とリスク管理はレイヤー2に分散させるという仕組みです。
イーサリアムに訪れる進化と変化
これまでは取引手数料の高騰と処理の渋滞は、イーサリアムの経済的価値と需要の増加を表すものと考えられてきました。
しかし手数料が低いにもかかわらず、高負荷の状態で安定的に機能するネットワークは、イーサリアムの新たな可能性を引き出せるかもしれません。
現在市場に流通しているイーサリアムのおよそ30%にあたる、3,600万ETH(約18兆5,000億円)がステーキングされています。これらは取引所、プロのバリデーター、リキッドステーキング・プロトコルなどがシェアしており、主に機関投資家が運用しています。
ステーキングが増加すれば循環供給量と売り圧力が減少し、イーサリアムの運用ルールと、長期的な運用安定性への信頼が高まると予想されます。その結果、さらに機関投資家の関心が高まることにもなるでしょう。
ただし、一部の関係筋からはリスクを指摘する声も上がっています。取引手数料が低下することにより、スパムやフィッシング詐欺がネットワークに侵入しやすくなるリスクです。処理件数の増加が、純粋に経済的な取り引きとは限らないということです。
こうした課題をクリアした上で、レイヤーの役割を明確に定義することにより、イーサリアムは既存の暗号資産(仮想通貨)の枠を越えて利用される可能性があります。
そのためには、効率性と安全性の向上、決済保証やリスク管理システムの再構築などが求められることになるでしょう。
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