BitfinexがFantomエコシステムの運用を開始！3つの機能をリリース

暗号資産(仮想通貨)取引所Bitfinex(ビットフィネックス)は10月14日、最先端のデジタルトークン・プラットフォームであるSpookySwap(BOO：スプーキースワップ)、Hector Network(HEC：ヘクターネットワーク)、Retreeb(TREEB：リトリーブ)の3機能をリリースすると発表しました。

3つの機能のリリースによりBitfinexはFantom(ファントム)のエコシステムを通じて、主要なトークンにアクセスできるようになります。

Fantomエコシステムとは？

Fantomのエコシステムは、ブロックチェーン技術を用いてさまざまなデジタル空間を構築できるスマートコントラクト・プラットフォームです。

Fantomを使うことにより、仮想通貨取引所やNFTマーケットプレイス、レンディング・サービスなどをエコシステム上に作り上げることができます。

Fantomエコシステムの機能性の高さに加え、Fantomは独立したノードとブロックチェーンで構成されているため、非常に高速なトランザクション処理と高い拡張性を同時に可能にしています。

現在すでに200を超えるdApps(分散型アプリケーション)が、Fantomのエコシステム上で稼働中です。

Fantomエコシステムの3つの機能をリリース

Bitfinexは、Fantomエコシステムの3つの機能をリリースすると発表しました。

①SpookySwap(BOO：スプーキースワップ)

SpookySwapは、AMM(自動化マーケットメーカー)プロトコルを使用した分散型取引所(DEX)です。SpookySwapを使うと、ユーザーは預金や引出手数料なしでトークンの取り引きが可能です。

利用開始時には署名や顧客情報などの手続きが不要で、取り引きを行うと流動性が高まることから、ユーザーは取引手数料の一部を配当として受け取り、またSpookySwapのガバナンス・トークンであるBOO(ブー)を手に入れることができます。

②Hector Network(HEC：ヘクターネットワーク)

Hector Networkは、HECトークンを使った分散型プロトコルとして機能しており、世界屈指のサッカーチーム「バンデスリーガ(Bundesliga)」「ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)」の公式パートナーでもあります。

ユーザーは、Hector Networkで貸付用プラットフォームを利用でき、分散型ステーブルコインTORによるローンを組んだり、分散型取引所Hector DEXでトークンを取り引きしたりできます。

③Retreeb(TREEB：リトリーブ)

Retreebは、分散型POSシステムであり、ネットワーク手数料の3分の1を自動的に社会的プロジェクトへ資金として提供しています。

ユーザー自身が選択した社会的プロジェクトに対して、1つのトランザクション処理が完了するごとに、手数料の33%が送られる仕組みで、ユーザーは意識せずに社会貢献していることになります。

Fantomとの連携に期待するBitfinex

Fantomとの連携について、BitfinexのCTO(最高技術責任者)パオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)氏は、「我々はFantomエコシステムの発展で重要な役割を果たす、今回の3機能リリースを心から歓迎します。

結果的にBitfinexにおけるトークンの多様性が高まり、ユーザーはより多くのサービスを享受できるようになるはずです」と述べています。

一方FantomのCEO(最高経営責任者)マイケル・コン(Michael Cong)氏も、「BitfinexがFantomのプロジェクトを運用することで、エコシステムがさらに成熟して、双方にとって大きな成功への第一歩になるでしょう。

我々にとっても、Bitfinexを通じてディベロッパーをサポートし、さまざまなプロジェクトを成功に導くことは大きな喜びです」と述べています。

現在Fantomは、世界最大規模のDeFiとして、5億ドル(約743億円)のTVL(預かり資産)を保有しており、ブロックチェーン上で稼働するプロジェクトは250を越えています。

今後は、HEC、TREEB、BOOという3つのトークンが、Bitfinexで米ドル、Tether(USDt：テザー)と取り引きできるようになります。