アシックスの未来に向けた1ステップ、ソラナと提携して新型シューズを発売

分散型ブロックチェーン・サービスを提供するSolana（ソラナ）は、2022年2月に「Solana Pay（ソラナ・ペイ）」の決済システムを公開してから、商品販売の理想的な将来像を描いてきました。

その第一歩として、SolanaとASICS（アシックス）が提携し、NFTのデジタル・バージョンのシューズと、実物のシューズを融合させた商品を販売することになりました。

※本記事では1ドル＝147.2円で換算しています。

ASICS×Solana UI Collection

2色のカラーを取り入れたランニングシューズ

ASICSは11月4日、2色のSolanaカラーをとり入れた2タイプのランニング・シューズ「UI Collection（ユーアイ・コレクション）」を発表しました。このシューズは専用サイトからSolana Payでのみ、ステーブルコインのUSD Coin（USDC）で購入することが可能です。

購入は予約制なので注意

購入は予約制で、11月4日から9日の午前6時59分（協定世界時：日本時間午後3時59分）まで受け付けられます。

このシューズにはASICSのバッジNFTが付属しており、フィットネス・アプリ「STEPN（ステップン）」で使えるNFTシューズ「ASICS-STEPN GT-2000」の限定版を手に入れるチャンスも獲得できます。価格は200USDC（約29,400円）と公開されています。

ASICSの試みとSolanaとの提携

距離を無視できる暗号資産に注目

ASICSは世界での販売戦略の一環として、地理的障害を排除できる暗号資産（仮想通貨）に注目してきました。中でもドルとの等価性があるUSDCと、Solanaのエコシステムが持つポテンシャルの高さがASICSの戦略に合致し、消費者とブランドをつなぐシステム構築の手段として検討されていました。

Solanaと提携することで、ASICSは実物とデジタルとの2つのシューズを融合させることに成功。革新的でパフォーマンス重視の新しいランニング・シューズを創造し、同時にNFTバッジを付与することで、ブランド価値を高めることにも成功しました。

Solanaと提携した理由

提携先にSolanaを選んだのは、Solanaエコシステムは全世界に巨大なビルダーとユーザーのコミュニティを有しており、それぞれが独自の方法でWeb3の実装に向けて取り組んでいるからです。

またSolana Payを利用すれば、消費者は簡単にデジタル通貨での支払いが可能になり、ASICSはわずかな手数料のみで直接商品代金を受け取ることができます。

健康を手に入れてほしいという願い

ASICSは、Web3を通じてできるだけ多くの人々に、その商品を使うことで健康を手に入れてほしいと願っています。

Solanaシステムの高速性、手数料の低さ、サステナビリティなどが、ASICSのユーザーに快適な環境を提供できるとも考えています。

Solanaにとっても大きな進歩のチャンス

Solana Payをより多くの人に広められる

Solana Payは実際のPOS販売システムに連結して、実体的な決済を可能にします。例えばカフェでSolana Payを利用すると、支払いと同時に顧客は値引きチケット付きのNFTグッズを入手できます。

eコマース・ショップでは、Solana Payで新たな決済方法を手に入れることにより、顧客もショップ側もコストの節減が可能です。しかし今回の、ASICSとSolanaの提携には、さらに多くの意味が込められています。

グローバルに展開するブランドが、実体として販売する商品に対して、デジタル通貨決済のみで対応するのは世界初の試みです。ほかの誰もが成し得なかった1ステップを踏み出したことは、ASICSとSolanaの双方にとって大きな一歩です。

予約システムによりロスを最小限にできる

期間限定の予約システムは、製品製造プロセスでのロスを最小限に抑えます。ASICSでは受注した分のシューズしか製造しません。

この環境に対する利益は、Solanaが長年追い求めてきたことであり、Solanaのネットワークが極めてエネルギー効率性に優れていることを証明するものです。

興味がある人はぜひ購入してみよう

2色のSolanaカラーでデビューするランニング・シューズは、ライト・モードとダーク・モードの2種類で、パソコンやスマートフォンのユーザー・インターフェースから着想を得たものだそうです。

今回の販売ではエアドロップも計画されており、ASICSのバッジ所有者に対して、1,001個のSolana NFTが配られる予定です。予約期間は残りわずか、興味がある皆さんはui.asics.comをチェックしてみてください。