Cardano(カルダノ)提供の新型ステーブルコインが2023年初頭にローンチを発表

Cardano(カルダノ)ブロックチェーンの公式公告部門兼金融部門であるEMURGO(エマーゴ)は、2022年11月18日(金)USドルにペグされた新型ステーブルコイン「USDA」計画を発表しました。Cardanoエコシステムが発行する初のステーブルコインです。

※1ドル＝139.4円で換算

Cadanoとは？

Cadanoとは

Cadanoとは、オープンソース型ブロックチェーンと暗号資産(仮想通貨)を含めた一大プロジェクトの総称です。発行する通貨ADA(エイダ)は、Ethereum(イーサリアム)と同様にスマートコントラクトの機能を装備し、独自の高セキュリティなウォレットシステムも備えています。

2022年11月時点でADAは、仮想通貨の時価総額ランキングで第9位に位置しています。

EMURGOは、Cadanoプロジェクトのメンバー企業として、主に商業ネットワークの拡大計画と実行を担当しています。取り組み内容は、投資ファンドを立ち上げ、Cadanoの技術を利用する企業への投資、東京理科大と提携してブロックチェーンに関する教育を行っています。

新型ステーブルコインUSDAは、Cadanoを基盤にWeb3社会の企業や消費者を仮想通貨の高い変動性から守るように設計されています。また、Cadanoのセキュリティと低い手数料、エコなブロックチェーンをUSドルと結合させることで、非常に高い安定性を確保します。

USDAは、投資家の仮想通貨とUSドルとを1：1でペグすることにより、変動性を抑え、既存の金融機関に頼ることなく、世界規模での高速なトランザクション処理を可能にします。

USDAの最大の特徴は、完全に法定通貨に裏付けられている規制に準拠したステーブルコインで、現在発行されているステーブルコインから、一歩進んだ信頼性の高いコインだと言えるでしょう。

USDAは、ブロックチェーンを通じて金融取り引きを行う投資家に安定性をもたらすだけでなく、Cadanoエコシステムが独自の方法で問題点を解決するための、先進的な取り組みも可能にします。

EMURGOは、現金預金を保管するために、アメリカ国内の規制に準拠した金融サービス企業と提携を結びました。金融サービス企業との提携で、USDAは完全に規制のガイドラインに準拠したステーブルコインとして保証されます。

現実世界の資産と結びつくことで、USDAは強固で長期的な価格安定性を確保し、Cadanoエコシステムの信頼性をさらに高めることになるでしょう。

USDAは、EMURGOの最新金融プラットフォームであるAnzensを使って市場に供給されます。Anzensは、既存の金融(TradFi)と分散型金融(DeFi)との架け橋として設計されており、Cadanoエコシステムが提供する、規制に準拠した金融サービス商品への窓口として機能します。

顧客は、Anzensを通してUSドルをトークン化でき、Cadanoのネイティブ資産として取り引きできます。Anzensを介して、Web3でのバランス・シート作成が可能になるほか、仮想通貨で直接カード決済が可能になり、優れた借入・貸出サービスが利用できるでしょう。

USDAは、2023年の1～3月中に、Anzensのプラットフォームでローンチされる予定です。ユーザーはまず、クレジットカード、デビットカード、電信送金、ACH(自動資金決済センター)などを利用するか、直接ADAと交換することでUSDAをUSドルと交換できるようになります。

その後すぐに、EMURGOを使ってUSDC(USDコイン)やUSDT(USDテザー)などのステーブルコインをUSDAと交換できるようになります。さらに、Bitcoin(ビットコイン)やEthereumとの交換も始める予定です。

最終的には、完全に規制された安全な借入・貸出サービスや、仮想通貨による迅速なカード決済、USDAのステーキングによる報酬システムの確立など、さまざまな金融サービスがAnzensのプラットフォームで実現されるでしょう。