過熱するBRC-20トークン!ビットコインは強気市場移行のパターン
BRC-20トークンへの投機が過熱する中、直近の数週間でBitcoin(ビットコイン:BTC)の需要も高まっています。BRC-20はBitcoinの新しい規格であり、最新のアップグレード「Taproot(タップルート)」によりトークン発行が可能になりました。
この動きがBitcoinにも波及して、初期の強気市場パターンを形成しているようなのです。
※1ドル=137.7円で換算
BRC-20トークンの拡大と手数料の高騰
ネットワークの活動は、過熱し続けているものの、Bitcoin価格は下落傾向にあります。一方でBRC-20関連の動きが活発化することにより、Bitcoinのトランザクション手数料は高騰しています。
BRC-20の出現で、Bitcoinベースのスマートコントラクトが初めて登場しました。
「Trustless Market(トラストレス・マーケット)」と呼ばれる分散型取引所では、ユーザーがSmart BRC-20トークンをスワップして、2%のトランザクション手数料を手に入れ、さらに新規のSmart BRC-20トークンを発行できるようになりました。
現在BRC-20トークンは、Bitcoinトランザクション全体の60%以上を占めており、手数料の総額でも全体の43%近くに達しています。
マイナーにとっては歓迎ムード
トランザクションが増え、手数料も上昇すると、他のネットワーク活動指標に負荷がかかります。現時点で、ネットワーク上のアクティブで新しいアドレスの活動は、ここ1~2年の間での記録的なレベルにまで下がっており、手数料の高騰が原因の可能性があります。
他方で、トランザクション手数料に対する、新規発行Bitcoinのマイニング収入の割合を示す「FRM(The Bitcoin Fee Ratio Multiple:ビットコイン手数料率倍数)」は劇的に下がっています。
これはネットワークの健全性と安全性にはよい材料であり、マイナーの収入源がBitcoinの発行からトランザクション手数料にシフトしていることの表れです。
その結果、5月8日のBitcoinマイナーの収入は、トータルで1,775万ドル(約24億4,400万円)に達しています。
長期的な指標が示す強気のサイン
短期的な視点からすると、Binance(バイナンス)でBitcoinの引き出し休止が2回発生したことなどが、暗号資産(仮想通貨)界にネガティブな市場心理を生み出しているようにも見えます。いくつかの短期指標は、Bitcoin価格が下降トレンドに移行する可能性を示しています。
その反対に長期的なオンチェーンのBitcoin指標は、初期の強気市場パターンが形成されつつあることを示しています。Bitcoinが200日間移動平均線や、実現価格のかなり上で取り引きされていることからも、市場が強気に移行していると見ることができます。
Glassnode(グラスノード)の「弱気市場からの回復指標(Recovering from a Bitcoin Bear)」では、8つのインジケーターがすべてグリーンライトであり、これは歴史的に見ても強気市場への移行サインだと言えます。
もう1つの明るい兆候としては、「Bitcoin Realised HODL Multiple(ビットコイン実現HODL倍数)」の指標が、直近90日間上昇を続けていることが挙げられます。
HODLとはBitcoinを保有したまま売りに出さない戦略のことで、この指標が上昇しているのは、米ドル建ての資産が新たな需要の流入に向かって戻りつつあることを示しています。
業界関係者はこのような状況を「たとえ利益が実現しそうな時でも、市場にはそれを吸収する余地がある」と例えています。
BCR-20トークンには賛否両論ありますが、仮想通貨市場を活性化させる起爆剤にはなっているのかもしれません。
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