ビットコインが35,000ドル目前!バイナンスで巨額の資金移動を確認

ビットコインが35,000ドル目前!バイナンスで巨額の資金移動を確認

日本時間の10月24日早朝、Bitcoin(BTC:ビットコイン)が急激な値上がりを見せ始めました。しかしその数時間前に、大手暗号資産(仮想通貨)取引所Binance(バイナンス)では、取引市場が大きな動きを見せていました。はたして、その相関関係とは?

※1ドル=149.9円で換算

フィアー・グリード指標がブースト

ニュース138

Bitcoin取引の市場心理を表すフィアー・グリード指標(BTC Fear and Greed Index)は、2023年7月中旬以来はじめて「グリ-ド(貪欲)」のゾーンに振れました。トレンドが変化したのは、10月21日にBitcoinが30,000ドル(約449万7,000円)突破に向けて動き出したタイミングです。

その後フィアー・グリード指標は24日に、4月16日以降では最高となる「66」を示し、25日には「70」のレベルを超えています。

指標は2022年後半を通して「フィアー(恐怖)」もしくは「ニュートラル(中立)」のゾーンにありましたが、今回再びグリード側にブーストしたことで、市場は仮想通貨の冬から脱した可能性があります。

多くのアナリストや専門家は、規制の進展や今後の半減期、機関投資家の投資熱の高まりなどの要素により、さらにBitcoin価格が上昇する可能性があると見ています。

BTC値上がり前に取引が急増

データ分析機関のTokenInsight(トークンインサイト)によると、Bitcoinが値上がりを始める数時間前に、取引所Binanceで売買注文が急増したとのことです。

まず日本時間で10月23日午後10時ごろ、BinanceでのBitcoin/Tether(USDT:テザー)ペアの売買注文総額は1,770万ドル(約26億5,000万円)でした。ところが2時間後の24日深夜0時には、およそ5.5倍の1億1,400万ドル(約170億9,000万円)を突破したのです。

注文のかなりの部分が買い注文で、上記の金額のうち9,200万ドル(約137億9,000万円)は買いでした。しかも興味深いことに、こうした急激な流動性の変化は、Binance以外の主要取引所では確認されていません。

最近Binanceでは2つのBitcoin取引ペアが急伸しています。1つはBTC/USDTペアで、市場でのシェアは16.6%に達しています。もう1つは、香港が拠点のFirst Digital(ファーストデジタル)社が発行するFDUSDトークンとのBTC/FDUSDペアで、市場シェアは11.87%を占めています。

直近24時間で、これらペアの取引総額は71億ドル(約1,064億円)を超えており、Bitcoin取引におけるBinanceの優位性を示しています。

バイナンスに巨額の資金が流入

一方Odaily(オーデイリー)の仮想通貨クジラ・アラート・プラットフォームにより、24日の午後5時40分に221,193,384USDTという巨額の資金が、TRON(トロン)のネットワークを介して、未確認のウォレットからBinanceに送金されたことが明らかになりました。

この未確認ウォレットは「TDqSqu」から始まるアドレスで、USDTによる送金額は実質的に2億2,100万ドル(約331億3,000万円)にも上りました。

同じくOdailyのデータによれば、24日には特定の仮想通貨クジラ・アカウントから、30,710ETH(Ethereum:イーサリアム)がBinanceに送金されたということです。これもおよそ5,678万ドル(約85億1,000万円)という巨額の資金移動です。

このアカウントは9月20日から、累計で42,311ETHをBinanceから引き出したと報告されています。イーサリアムの平均取引価格を1,667ドル(約25万円)と見積もると、やはりおよそ7,055万ドル(約105億8,000万円)という莫大な資金です。

巨額の資金移動が市場に影響するのはよくあり、特にEthereumの場合は取引所間で多額の資金が移動すると価格変動することが多いため、変動が市場全体に波及する可能性があります。ただし今回の資金移動が、短期的に市場にどのような影響を与えるか見通しがつきません。

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