市場の価格操作に介入か?活発化する仮想通貨クジラに注意!
主にBitcoin(BTC:ビットコイン)投資に介入する暗号資産(仮想通貨)クジラが、アルトコイン市場でも活発な動きを見せています。市場の相場に大きな影響を与えるクジラの動向に、改めて注目する必要があるかもしれません。
※1ドル=148.0円で換算
アルトコイン市場に浮上したクジラ
クジラに例えられる投資家はBitcoinを主な投資先として、1,000BTC以上保有している大口投資家を指すことが一般的です。そのクジラがアルトコインをターゲットに、2月5日~6日にかけて大きな動きを見せました。
ブロックチェーン分析プラットフォームLookonchain(ルックオンチェーン)によると、あるクジラもしくは機関投資家が、Chainlink(チェーンリンク)のネイティブトークンであるLINK(リンク)の積み増しを行っていると見られています。
このクジラがBinance(バイナンス)に保有する2,237,504LINK(約4,238万ドル=約62億7,000万円)が、新規に生成された47のウォレットに送金されたのです。
さらに同じタイミングで、あるクジラが今度は4,242ETH(イーサリアム)と、231WBTC(ラップト・ビットコイン)を購入したことが分かりました。それぞれがおよそ1,000万ドルにあたり、合計では2,000万ドル(29億6,000万円)相当の買い物だったことになります。
Chainlinkの発展性が狙いか?
ここ30日間でLINKの価格は40%ほど上昇していますが、これは現実資産(RWA)トークンと大きく関わっていると見られます。
この期間に、クジラが5,000万ドル(約74億ドル)を超えるLINKトークンを蓄積していることが確認されました。
さらにLINKが22ヶ月ぶりに最高値を更新し、時価総額が100億ドル(約1兆4,800億円)を超えたタイミングで、あるクジラがBinanceから49のウォレットに270万LINKを送金しているのです。
保有者は未だ特定されていませんが、それぞれのウォレットには23万ドル(約3,400万円)から350万ドル(約5億2,000万円)相当のLINKが分散されている模様です。
LINKが強気傾向にある背景には、現実資産トークンの発展とその安全な資産形成に、LINKが関わる可能性が指摘されているからです。
ゴールドや不動産、そして株式などのデジタルトークン化が今後加速し、アメリカ大手のBoston Consultancy Group(ボストン・コンサルティング・グループ)は、2030年までに現実資産トークン市場が16兆ドル(約2,370兆円)にまで拡大すると見積もっています。
Chainlinkはすでに同社のCCIP(クロスチェーン互換性プロトコル)と、仮想通貨企業CircleのCCTP(クロスチェーン送金プロトコル)を統合して、複数のチェーン間でのUSDC(USDコイン)送金を簡略化しました。
この統合により、CircleのUSDCを使ったアプリケーション開発が促進され、ChainlinkとLINKの基盤強化につながると考えられます。
ここ数ヶ月でLINKの先物契約にロックされたドルの価値は上昇を続け、5億2,000万ドル(約770億円)に達しています。建玉も62%上昇して3,000万LINKに近づいており、市場に新規の資産が流入していることを示しています。
【現実資産トークンとは】 ゴールド、株式、債券などの現実資産を、ブロックチェーンなどを介して仮想通貨とひも付けトークン化すること。 |
有望な仮想通貨への投資が示すもの
2月7日の市場では、Bitcoinが44,000ドル(約651万2,000円)の高値を更新しましたが、この背景にもクジラによる積み増しがあると見られています。さらにアルトコインも値上がりし、仮想通貨市場全体で相場が上向いている状況です。
仮想通貨クジラは、Bitcoin草創期の保有者に加えて、最近では企業など機関投資家の増加も指摘されています。
大口の資金移動を行うため、市場への影響が大きくなりますが、LINKトークンのように今後発展が見込まれる資産に対して、先行投資で相場を動かす可能性もあるので、今後も注意が必要でしょう。
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