4,500ドル(68万円)超えも可能？イーサリアムが強気トレンドの中心に！

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2月21日午前の時点で3,000ドル(約45万円)を超えているEthereum(ETH：イーサリアム)は、Bitcoin(BTC：ビットコイン)を大幅に上回るパフォーマンスを見せています。この流れに乗って、4,500ドル(約47万5,000円)を超えると予測するアナリストも現れました。

※1ドル＝150.0円で換算

市場の主役はイーサリアムに

著名な暗号資産(仮想通貨)アナリストのマイケル・ヴァン・デ・ポッペ(Michael van de Poppe)氏は、Ethereumの価格上昇について4,500ドルを超える可能性があるとの大胆な予測を発表しました。

ポッペ氏は今後市場の投資がEthereumにシフトし、Bitcoinから主役の座を奪うという歴史的な大転換が訪れるとも予想しています。

ポッペ氏のコメント時点では、Ethereumの価格は1週間で9%、1ヶ月で17.5%ほど上昇しており、関連性の高いPolygon(MATIC：ポリゴン)やOptimism(OP：オプティミズム)も同様の価格上昇を見せています。

Ethereumは2月19日には、ここ2年間での最高値である3,000ドルにあと一歩まで迫り、関係筋は米証券取引委員会(SEC)によるEthereum現物ETFの承認に対する楽観的なムードが、価格を押し上げていると推測していました。

Bitcoinの半減期に先立ち、3月13日にはEthereumの大型アップグレード「Dencun(デンクン)」が予定されています。DencunはEthereumのトランザクション・スピードとコスト問題を解消する目的で実行されます。

その特徴は、ネットワーク上のデータを細かく断片化する「Sharding(シャーディング)」を実装することにあり、Ethereumネットワークの総合的なスループットを向上させ、Solana(SOL：ソラナ)のような高速処理能力を持つ、より競争力の高いシステムへの移行が期待されています。

Ethereumの共同創設者ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏は、DencunがEthereumとそのレイヤー2ネットワークにとって、極めて重要な進化であることを強調しています。

彼はDencunによって、Ethereumがよりrolleup(ロールアップ)しやすくなるとも述べています。つまりスケーラビリティの拡張とコストの削減が可能になるということです。

さらにEthereumはDencunに続くアップグレードも予定しており、そこでは「Verkle trees(バークル・ツリー)」という新しいデータ保存方法が採用される見込みです。

多くの優れた機能を持ったEthereumにとって、長年の懸案であるスケーラビリティとコスト問題が改善されれば、仮想通貨市場でさらに躍進することは十分に考えられるでしょう。

【rolleup(ロールアップ)とは】
Ethereumのトランザクションを一部オフチェーン処理することで、スケーラビリティとコスト問題を改善する技術。

オンチェーン分析会社Lookonchain(ルックオンチェーン)の報告によると、8年以上活動のなかった初期のEthereum投資家が、1,732ETHを大手取引所Kraken(クラーケン)に送金したということです。

これはおよそ515万ドル(約7億7,300万円)という巨額の送金であり、Ethereumが3,000ドルを超えた直後に確認されました。

この投資家は8年前に3,465ETHを入手しましたが、当時のICOでの価格は1ETHがわずか0.31ドル(現在のレートで約47円)程度だったので、総額では約1,070ドル(約16万円)でした。それが現在では1,030万ドル(約15億4,500万円)となり、およそ1万倍にまで膨張しています。

もう1つ注目すべき動きとして、2月21日になってTether(テザー)社が10億USDTを、Ethereumネットワークに追加したことが明らかになりました。

CEOのパオロ・アルドイーノ(Paolo Ardoino)氏は、この件について単なる補充と説明しています。この処理は正式に許可されたものの、まだ未発行のトランザクションであり、今後の発行もしくはクロスチェーン取引用に保管されると見られています。

日本時間2月21日正午の時点でも、Ethereumは3,000ドルを維持しています。直近1週間ではBitocoinの5.02%に対して、Ethereumは13.85%も上昇しています。アナリスト氏の予測も、不可能と言えなくなるかもしれません。