仮想通貨取引に変革をもたらす!ZKパーペチュアル取引所とは?
第三者の関与が不要なDEX(分散型取引所)において、現在「ゼロ知識証明(ZK:zero-knowledge proof)」を利用したシステム開発が進んでいます。今後サービス拡充が見込まれるZKパーペチュアル(永久先物契約)DEXについて、大手暗号資産(仮想通貨)取引所OKXのレポートを紹介します。
※1ドル=151.2円換算
ゼロ知識証明とは?
Zk-proofとも呼ばれるゼロ知識証明は、証明者が検証者に詳細を開示する必要なしに、ある物ごとが正しいことを証明する手法です。すでに1980年代には誕生していた概念ですが、現在仮想通貨取引の安全性と拡張性を高めるために応用が進んでいます。
仮想通貨取引におけるゼロ知識証明は、例えば取引契約を結ぶ場合などで、裏付けとなる情報を一切提供することなく、自身の正当性や信頼性を証明するケースで利用されます。
これはセキュリティとプライバシーを両立させる上で極めて効率的であり、データの正確さを検証することと、データの希少性を保証することにおいて、利用者に大きな利益をもたらすものです。
一例としては、あるトレーダーが複数の異なるプログラムやシステムを利用する場合に、資産状況の証明として預金残高などを開示しなくても、本人の信用度が保証されることが挙げられます。つまり検証作業での透明性を高めながら、同時にプライバシー問題を解決できるということです。
ZK DEXの特徴とメリット
ZK DEXは分散型トレーディングと、ゼロ知識証明プロトコルを融合させる革新的な仕組みです。ZK DEXでは取引相手に関わるリスクなしで、自己資産の高い自律性を保ちつつ、直接的な取引をスマートに実行できます。
ゼロ知識証明をベースにしたZK DEXは、すべてのネットワーク上で利用者の機密性を守りながら、取引や金融に関する処理を完結することができます。しかも仮想通貨取引で最大の課題である、処理速度の向上とスケーラビリティ拡大、さらに取引コストの削減が同時に可能になるのです。
ZK DEXでは複数のトランザクションを1つの証明にグループ化することが可能であり、ネットワークに求められる計算能力とメモリー容量を大幅に削減できます。これが取引処理の効率化につながるのです。
ZK DEXの仕組みと強み
既存のDeFiプラットフォームでは、すべてのトランザクションを公式台帳に記録するため、取引に対する責任が高まりますが、取引情報を意図せず公開してしまうリスクもあります。ZK DEXにはこうした不安もありません。
しかもZK DEXのユーザーは、特定のデジタル資産を保有することなく、仮想通貨の価格変動に応じて投資をすることができます。ここで、ZK DEXの特徴的な強みについてまとめてみましょう。
ZK DEXの特徴的な強み
- 拡張セキュリティ
- 強固な検証システムや取引者間合意が不要な証明システムを装備
- 高額取引への最適化
- トランザクションの並列処理と処理遅延削減が可能
- 柔軟な契約メカニズム
- 永久先物契約の大幅な調整と手数料コスト削減が可能
- プライバシーとセキュリティの強化
- 強固な暗号化基準による機密性の高い処理が可能
- 効率化
- ブロックチェーン・スペースの効率化と効率的な決済処理が可能
- 取引の公正化
- ゼロ知識証明により不正な取引を排除
このように優れた点から、今後ZK DEXに対する需要はさらに増加すると考えられます。現在多くの開発者が、ZKパーペチュアルDEXのスケーラビリティと処理速度アップに取り組んでおり、ほかのブロックチェーンやプラットフォームとの統合も進むでしょう。
もう1つ重要なポイントは、ZK DEXのコミュニティを広げることです。ほかにも教育やワークショップ、共同プロジェクトなどの活動が盛んになれば、DeFi全体の普及がさらに加速するはずです。
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