仮想通貨クジラをめぐる動きが活発化!今度はイーサリアムに注目!
暗号資産(仮想通貨)市場では、それぞれの通貨が小幅な値動きを続けています。しかし、Bitcoin(BTC:ビットコイン)の半減期から間もなく1週間、今度はEthereum(ETH:イーサリアム)の周辺が騒がしくなってきました。
※1ドル=155.3円換算
蓄積を始めた7頭のクジラ
日本時間の4月23日から24日にかけて、仮想通貨クジラ(大口投資家)の7つのアドレスがEthereumの蓄積を始めました。半減期前のBitcoinでも同様の動きが見られましたが、今度はEthereumで多額の資産移動が起こっています。
蓄積を始めたと見られるのは、以下にまとめた7つのアドレスです。それぞれに「アドレス最初の5ケタ」と「蓄積したETH(蓄)」、さらに「総保有ETH(総)」を表示しています。
0×435 | 蓄15,389ETH(約4,980万ドル=77億3,000万円)/総147,442ETH |
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0×aaC | 蓄 2,763ETH(約894万ドル=13億9,000万円)/総14,153ETH |
0×17a | 蓄 6,313ETH(約2,044万ドル=31億7,000万円)/総10,200ETH |
0×2Bc | 蓄14,600ETH(約4,700万ドル=73億円)/総--ETH |
0×20d | 蓄 2,474ETH(約800万ドル=12億4,000万円)/総--ETH |
0×030 | 蓄 5,697ETH(約1,830万ドル=28億4,000万円)/総23,650ETH |
0×D79 | 蓄 1,750ETH(約562万ドル=8億7,000万円)/総--ETH |
7つのアドレスでの総蓄積額は48,986ETH(約1億5,810万ドル)にのぼり、日本円では約245億5,000万円に達します。2024年に入ってから数千万ドルから数億ドル単位で、Ethereumの蓄積や入出金が繰り返されています。ただしクジラの目的は現時点では分かっていません。
DeFiブリッジで渋滞するクジラの資産
仮想通貨分析企業のArkham Intelligence(アーカム・インテリジェンス)のレポートによると、複数のクジラにひも付けられたウォレットの資産が、DeFi(分散型金融)のブリッジ契約に滞留したまま動いていないということです。
その中には仮想通貨取引所のCoinbase(コインベース)や、Ethereumの共同創業者であるビタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏に関連するウォレットも含まれているようです。
DeFiブリッジ契約は、異なるブロックチェーン間での資産やデータの移動を容易にするサービスで、DeFiエコシステムの相互運用性の向上にも貢献しています。しかしArkhamが報告するところでは、よく知られた複数のクジラの資産が、最大で2年間ブリッジ契約上に留まったままになっているようです。
中でもブテリン氏のウォレットは、100万ドル(約1億5,500万円)以上の資産が7ヶ月以上未請求のまま、Optimism(オプティミズム)のブリッジ契約でロック状態にあると言われています。
クロスチェーンのブリッジでは、ユーザーは自動的に他のチェーンにアクセスできますが、ネイティブのブリッジ・ユーザーは自身の資産をマニュアルで回収しなければなりません。もしもユーザーが自身の資産を忘れて放置してしまうと、その資産は未請求のままになる可能性があるのです。
例えば「thomasg.eth」というウォレットはArbitrum(アービトラム)のブリッジに、80万ドル(約1,240万円)を2年近く滞留させていたと見られます。またBofur Capital(ボフール・キャピタル)はおよそ180万ドル(約2億8,000万円)相当のWrapped Bitcoin(WBTC:ラップドビットコイン)を、2年間以上滞留させているようです。
Coinbaseに関しては、約75,000ドル(約1,165万円)の資産が6ヶ月ほど留まっているようですが、USD Coin(USDC:USDコイン)をEthereumに変換する際に、その処理を忘れたと見られています。現在その資産はOptimismのブリッジ契約で回収を待っています。
Arkam Intelligenceは、クロスチェーン・ブリッジの機能的特性により、このようなトラブルが生じる可能性があるとして、ユーザーやコミュニティに注意喚起しています。
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