リップルを巡る2つの見解!アルトコイン投資のリスクが高まる!?
現在暗号資産(仮想通貨)時価総額で第6位にランクするXRP(XRP:リップル)について、著名なアナリストたちが2つの異なる見解を示しています。市場がやや強気に移行しつつある今、アルトコイン投資もチャンス到来なのでしょうか?
※1ドル=156.7円換算
リップル前代未聞の成長を大胆予測
XRPは一時0.55ドル(約86円)を下回ってから、2週間で40%の伸びを示して現在0.6ドル(約94円)を超えています。業界関係者の多くも、この先の価格上昇については楽観的なようです。
アナリストのアルマンド・パントーヤ(Armand Pantoja)氏によると、現在複数の投資家がおよそ2億5,000万XRPを蓄積しており、潜在的な価格上昇を8ドル(約1,250円)と推測しているそうです。
彼は新たな史上最高値更新のためには、XRPが0.7~0.75ドル(約110円~118円)が重要なレジスタンスラインになると指摘します。
同じくアナリストのジャボン・マークス(Javon Marks)氏は、XRPが未曽有の強気に突入する可能性があり、最高値は150ドル(約23,500円)に達するという予測を立てています。
もしもこの予測通りになると、XRPの時価総額は15兆ドル(約2,350兆円)に跳ね上がり、現在の仮想通貨市場全体の時価総額の6倍になってしまいます。さすがに大胆すぎる予測と言わざるを得ません。
極めてネガティブな分析と予測
サイクロップ(Cyclop)と名乗るアナリストは、XRP価格が6年間停滞状態にあることを指摘します。彼は、もし2018年9月に1万ドルでXRPに投資したとしても、現在の価値でやはり1万ドルにしかならないと分析しています。
これは仮想通貨ではよくあることで、こうしたアルトコインの99%は大した成長もせず、やがて消えてゆく運命にあると彼は言います。
サイクロップ氏は、投資すべきではないアルトコインを3つのタイプに分けて説明しています。1つは時代遅れで期限切れになり、すでに競争力や革新性を失ったコインです。
2つめはあまりにも人為的なコインで、供給量が意図的にコントロールされることから、価格操作のリスクを伴います。そして3つめは他のプロジェクトから派生したコインで、常に売り圧力を受け続け、最終的には投げ売り状態になり価値を失ってしまいます。
指標が示すアルトコイン強気の傾向
XRPの強気トレンドを示す指標もあります。まず1日当たりの総トランザクション数が、7月19日には500万件近くに達しました。また直近の建玉は3ヶ月ぶりに6億ドル(約940億円)を超えています。建玉の増加は一般的に、その後の大きな価格変動のきっかけになります。
アナリストのアリ・マルチネス(Ali Martinez)氏は、Solana(SOL:ソラナ)のチャートに注目しています。彼によると現在Solanaの価格チャートでは、強気のペナントが形成されているそうです。これはテクニカル指標の1つであり、しばしば大幅な価格上昇に先立って出現します。
まず価格が持ち合いフェーズに入ると、チャートに小さな左右対称の三角形が形成されます。これがペナントで、価格が1度ペナントをブレイクすると、継続的な上昇傾向に移ることが推測できます。
マルチネス氏はSolanaの強気はすぐそこに迫っており、もしもブレイクアウトに成功すれば、Solanaの価格は900%上昇して1,000ドル(約15万6,700円)を突破するだろうと、これもまた大胆すぎる予測をしています。
こうしたアナリストたちの予測は現実になるのでしょうか?
日本時間7月23日正午時点で、XRPは0.6ドルをやや上回っており、Solanaも178ドル(約27,900円)前後で推移しています。それぞれBitcoin(BTC:ビットコイン)と同調して上昇傾向にありますが、Bitcoinがやや失速気味なのが気になるところです。
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