仮想通貨を取り巻く経済情勢!ビットコイン価格上昇の潜在的可能性は?

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さまざまな経済指標が発表される中、世界中で株式、ゴールド、国債、そして暗号資産(仮想通貨)が複雑な動きを見せています。今後アメリカの利下げが予想される状況で、Bitcoin(BTC:ビットコイン)を軸にした仮想通貨はどのような動きを見せるのでしょうか?

※1ドル=145.3円換算

労働市場データの影響は部分的

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年次基準改定後のアメリカ労働統計局データによると、2023年3月から2024年3月までの雇用増加数は、当初予想された約290万人から約210万人に下方修正され、見積りよりも80万人ほど少なくなりました。このレベルの下方修正は、2009年以来最大の下げ幅であり、アメリカの労働市場が冷え込んでいる可能性を示しています。

このデータを詳細に分析した結果から、予想を下回る経済情勢により、アメリカ連邦銀行(FRB)がより寛大な金融政策をとる可能性が浮上し、Bitcoin価格も上昇トレンドに入る可能性があります。

ただし、Goldman Sachs(ゴールドマンサックス)はこの下方修正を事前に予想しており、改定後のデータが間違っている点を指摘しています。同銀行によると実際の雇用増加数は月間20万人から24万人であり、十分経済成長として認められるべきものということです。

統計局のデータリリース後、Bitcoinは60,000ドル(約872万円)程度までわずかに値上がりしましたが、その後すぐに下落に転じています。

アジアの株式相場は値上がりか?

一方でアジアの株式市場では、短期国債の予想を上回るパフォーマンスから値上がりが予想されています。8月21日に2年もの利回りは10ベーシスポイント下落しましたが、その後部分的に回復しました。

この動きは直近のFRBミーティングを反映したもので、9月の利下げがかなり期待できるという予測によるものです。

今後アジアでは、マレーシアのインフレ率や台湾の失業率、イギリスのHSBC銀行によるインドのPMI(購買担当者景気指数)などのデータが公表される予定です。また韓国では、金利決定の報告が予定されています。

アメリカでは8月21日から、ジャクソン・ホール経済年次シンポジウムが開催されます。FRBのジェローム・パウエル(Jerome Powell)議長が演説するほか、S&P500企業も、2000年以降で2番目に高い年間株価指数を維持しつつ会議に臨みます。

しかし過去のデータによれば、この指数はシンポジウム期間中の3分の1程度のみ上昇傾向にあり、それ以外の期間は平均1.37%の割合で下落する傾向にありました。

さらにシンポジウム終了後も、次のFRBミーティングが開かれるまで、ほぼ3週間にわたって指数が下落を続けるという動向が見られました。

現在商品取引市場ではFRBによる利下げへの期待感もあり、石油相場は直近の下降トレンドから回復しつつあり、ゴールド価格は継続的に安定しています。

総括的に経済環境全体は拡大傾向にあって、インフレ率も目標値に向かって鎮静化しているといえるでしょう。さらに金融市場も、不況への恐怖を克服できると予想されています。

しかしあまりにも長期的な高金利状態が、この先に引き起こすリスクは依然として残っています。

こうした経済情勢の中で、仮想通貨市場では予想外の動きがありました。ほぼ11年間眠っていたアドレスのBitcoinが、8月20日に突然活動を再開したのです。このアドレスの保有額は142BTCで、2013年の購入当初の価格は78,150ドル(約1,136万円)でしたが、現在の価格は845万7,465ドル(約12億8,870万円)にまで108倍も上昇しました。

保有者の意図は、いったいどこにあるのでしょうか?

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